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休職2日目〜仕事のことを考えていた〜

一日中、ベッドの上で過ごした。ただ横になってiPhoneを眺め、テレビをつけっぱなしにして、ぼーっと過ごしてた。

今日も少し頭が痛くて、胸が苦しいような、息が詰まるようなそんな苦しさがあって、漢方薬が効いてくるのを信じて待つくらいしかできなかった。

「何も考えずに休んでね。好きなことしたり、楽しいことをして!」

女上司の言葉を思い出す。正直、何かやりたいという気持ちになれない。気力がなくなっているんだから。
何か楽しいことをするにも、好きなことをするにも、それにはパワーが必要なんだと思う。そんなもの、今の私にはなくなっている。

ネットやSNSを見ていて、ふと”カラーセラピー”というものに興味が湧いた。色々調べていくと、1日講座を受けるだけでセラピストになれるらしい。そんなに価格も高くない。

対面で受けられる講座を見つけたけど、すぐに申し込みをするパワーはなかった。でもいつかやってみたい。

私は、癒されたいし、きっと誰かを癒したいんだと思う。そんな気がした。



上司から電話があった。

実は、来年の昇格に向けて試験の真っ最中だった。
もう退職したいと思っていたし、実際休職することになったし、私には関係ないなと思っていた。
上司は人事と掛け合ってくれていて、私がもし受けたいという希望があるのなら、復職のタイミングで人事に掛け合ってねじ込むと言っていた。
そこまでしてもらわなくても・・と思ったが、それはそれでありがたいと思った。

上司は、いい人だ。変わったところもあるが、人の心がある人だ。
そこについては恵まれていると感じた。

会社の中で、私のことは「体調不良で2週間休み」と伝えられているようだ。
そのせいか、何人かからLINEが来た。
LINEしてくれる人がいるとは・・と正直驚いた。気にかけてくれる人がいるということは、ありがたいことだと思う。
私なんかに、という言葉は使わないほうがいいと思うけど、本当にそんな気持ちだった。

同じチームの年下の先輩には、私から連絡を取った。週末に飲む約束をしていたから、キャンセルの連絡もしなければならなかった。
ご迷惑をおかけして申し訳ない、と伝えた。
そうすると彼女は「普段のゆうちゃんの行いが素晴らしいお陰でみんな全く気にせずフォローしてます!」と。

そのような状況と知ってとても安心したし、日々頑張ってきてよかったと実感した。それに彼女の言い方も面白くて、ちょっと笑ってしまった。

こう言ってはなんだけど、仕事は頑張ってきたと思う。なんなら、いろんな人のために尽くしてきたと思う。
同じ業務の先輩は今年度いっぱいで退職すると宣言している60歳お局さん。
その人から振られる仕事がたくさんあって、私の業務は実際かなり増えていた。同じ業務をしていないと業務量ははかれないけど、スタッフさんたちは気づいていたと思う。

お局先輩は、きっと今大変だと思う。けど元々、自分でやってた仕事だ。
別に問題はないと思う。正直、そのくらいやってくれてもいいとさえ思う。

上司は言った。
「◯◯さん(お局先輩)があんな感じだから、ゆうさんに期待しすぎてプレッシャーかけてしまってたのかもな・・・」

私にはその視点はなくて、なるほど・・・という感想だった。
実際、お局先輩は話が長いし、説明が下手だし、自分勝手だし、自分が最優先で自分の都合でしか仕事をしない。だからお局先輩ではなくて、私に頼ってくる人は多かった。
それは仕方ないと思っていた。それは私が引き受けるべきところだと思っていた。

もう一人、役職のついた先輩がチーム内にいるが、その人はその人で忙しいし、私はきちんと相談していなかった。気がついて何度も助け舟を出してくれたが、お局先輩はそんなのおかましなしに私に業務を押し付けてくる。びっくりして顔を見合わせたが、結局私の仕事になっていた。

お局先輩は、何をどうやっても変わらない。変わらない人相手に、あーだこーだと言うパワーは私にはなかった。介護に近い部分があったけど、その方が楽だと思っていたし仕方ないと思った。

でも、今になって気がついた。
私の中には怒りがあったのかもしれない。

お局先輩を「ゆうちゃんまかせた!」と言わんばかりに押し付けられていると思っていると、初めて自覚した。
なんで私がそんな役目をしなければならないのか。明るくて楽しい人だというけれど、じゃあ下で働いてみろと。大きな声で言いたかった。

今年度が終わるまで我慢すればよかったのかもしれないが、私には限界だった。
復職したところで、変わらないと思うと辛い。業務量は、やはり調整してもらいたい。じゃないと、無理だ。



今日は母親とも話したが、あの人と話すと疲れる。

好きなだけ自分のことを話して、私の話は聞いてくれない。いつも通りだ。話も通じない。相談したが、怒っていた。

あの人と話すと、自分が否定されたような気持ちになる。

父は言う。母は、あなたのことを大事に思っていると。
そうなのかもしれないが、コミュニケーションが難しいのだから、あまりよくわからない。元気のない時に、あの人と話すのはやめる。もう当分連絡は取らない。



ぼーっとしていたって、一日は終わる。

上司から電話が来た時は、胸が苦しくなって、息苦しかった。まだ全然ダメだなと思うし、2週間でなんとかなるものかと思うけど、もう何にも考えない。

明日は、少し外に出てみようかと思う。
気分転換してもいいはずだ。温泉にでも行こうかな。


早く体調が良くなってくれるといいのにな。

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