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最高の映画の見つけ方 | GO AHEAD -僕の描く夢- 第254回

見知らぬ誰かが書いたレビューとか、友達に誘われたから行ってみるとか、なんとか賞や観客動員数で「流行ってそう」だから行ってみるとか……

映画館に行けない今、みなさんはどうやって映画と出逢っていますか?

最近はあまりにも選択肢が多すぎて、どれから観たらいいか迷っちゃいますよね。私は特撮監督や音楽担当を“指名”で観ていますが、きっとそういう見方をしている人はあまりいないはず。

これはあくまで私の捉え方ですが、映画を観るときの決め手は、スタジオ(製作会社)や出演者、スタッフという“作品そのものの魅力”で観るのと、CMや予告編、有名人や有識者の“作品に紐付けされたプロモーション”で観るのとの二択になってくると思います。

そして、きっとその両方にみなさん当てはまりますよね。新鮮な作品があって、魅力的なプロモーションがなされた作品を観る。この流れがずっと定石でした。でも、今はそうじゃない時代が来ていて、NetflixやAmazon Prime、Huluなどで必ずしも大ヒットした作品でなくとも、脚光を浴びられる可能性があるという時代になりつつあります。これは映画だけでなくて、テレビドラマやその他の動画プログラムも一緒。

余談ですが、私がいちばん好きな作品たちはこんな感じです!(たぶん、ちょっと前に紹介した)

映画

あくまで好きな作品なので、映画というよりは特撮ドラマが半分を占めてますけど、ほとんどがサブスク時代に出逢った作品たちです。(「チャーリーとチョコレート工場」と「ナイトミュージアム」が例外)

「チャーリーとチョコレート工場」:ファンタジーの教科書
「放課後ソーダ日和」:最高のきゅんきゅん
「TAXi」:クルマの可能性が感じられる
「ブルースワット」:時代がつくった迷作中の名作
「ウルトラマンX」:これを観ればウルトラマンがわかる
「仮面ライダーW」:ヒーローの教科書
「うたう!大龍宮城」:不思議と不条理の詰め合わせ
「Grand Tour」:世界最高のドキュメントバラエティー
「ナイトミュージアム」:歴史コメディー映画最高傑作

この“サブスク時代”というワードをつくるきっかけになった「サブスクリプションメディア」の最大の魅力は、定額制で映画や音楽、教育などといったサービスが定額で見放題・聴き放題・受け放題ということ。

そして、この「なんでもつまみ食いできる」という現代の映画鑑賞最大の魅力(であり欠点でもある)は、ジャケ買いや表紙買いならぬ、ポスター視聴が出来ることだと私は考えています。予告編を観ずに飛び込んでも、お金が失くなることはありませんから……

逆に言えば、このつまみ食いできる時代の中で、リピートしたいと思わせる映画を作れるクリエイターが本当に凄いクリエイターで、今後は興行収入や世界的な映画賞よりも、みんなの視聴数が絶対的な映画の指標になっていくのではないのかなあ……と踏んでいます。だから、どんなに時代が進んでも“隠れた名作”は無くならないわけで、映画評論家や映画ブロガーのような方はずっと生き残っていくんじゃないですかね。そこに簡単に書けるSNSやレビューが入ってきて。

だから、まずはなんでもつまみ食いして、好きな映画と苦手な映画をまずは見つけるところから始めましょう。それでも見つからない時に、このエッセイでもたびたびやっている映画レビューが役に立つと思います。

それでは、素敵な映画生活を!

2020.4.16
坂岡 ユウ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 いただいたサポートは取材や創作活動に役立てていきますので、よろしくお願いいたします……!!