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MIZUNOさんに学ぶ【ファンがファンを連れてくる】

ファンがファンを連れてくる

MIZUNOさんとユーリonICEのコラボがすごい

スポーツブランドであるMIZUNOは、アニメーションのユーリonICE!とコラボをしている。このコラボが、いちいちファンが喜ぶポイントを押さえている。

同じ世界に推しが生きている世界戦


たとえば、主役である勝生勇利選手の誕生日。レジ担当者が推しの名前になる、など細かいポイントが押さえられている。
しかしMIZUNOさんの公式のツイートを振り返っても、レジの担当者のことは書かれていない。
来店したファンがツイートして拡散されていった。

フィギュアスケートにおけるオリンピックおよび世界選手権代表選考会である全日本フィギュア選手権翌日のツイート。

ファン心理として推し(好きなキャラ)が自分の世界に生きている世界戦を感じられるというのは、非常に感慨深いものだ。しかも代表に選ばれたようなイラストを真っ先に投下される。一緒に祝いたい感まである。

特に紹介したいツイートがこちら。

勝生勇利選手のウエアのサイズを聞かれたら「個人情報なのでお伝え出来ない」とさらっと答えるMIZUNOさん。実在のアスリートのスポンサーのような受け答えだ。同じ世界線にいるよね、やっぱりと思えてくるこの受け答えに、痺れた。
MIZUNOすごい!かっこいい!
語彙力を失う。

中にファンがいるのではないか?という疑惑

まるで同人誌を始めとする二次創作にあるファンの「こうだったらいいな」を表現するかの如く、MIZUNOのキャンペーンが続く。以前からあるような「イラストだけ使う」ようなコラボとは全く仕組みが違うというように感じる。
イラストのみのコラボもファンにとっては嬉しいことだ。書下ろしイラストなどでファンは十分満足する。しかしながら、MIZUNOはイラストとグッズだけではなく、「作品の世界」を守り、主人公の未来の時間まで見せるようである。
アニメーションからではなく、まずこのコラボのファンがいるのではないかとすら感じている。コラボのファンになることでMIZUNOの製品を購入し、ユーリonICE!に対して好感度を持つようになるという動きだ。
もちろん、アニメーションのファンはコラボアイテムを買うだろう。その際、企業であるMIZUNOのファン心理を深く理解している動きが、「ショップに行こう」「友達に教えたい」「ファン同士で分かち合いたい」というより強くかかわる気持ちにさせている。何度も、MIZUNOの中にユーリonICE!のコアなファンがいるのでは?と考えてしまうほどに。

じぶんの姿勢がコミュニティを作り出す

MIZUNOとユーリonICE!とは全く規模が違うけれど、事業の参考になる。つまり、こぢんまりサロンでも、1人起業している人が、誰かとコラボしたいと考えた時、「自分が好きだと思える人」とするのが大切だということだ。コラボの話が先に来たとしたら、話をして自分が好きだと思える部分を強調できる相手と行う。「相手が有名だから」とか「売れそうだから」だけではない基準で、相手を選ぶ。そして選んだあとは、お互いのファンを巻き込みながらコラボのファンをつくるぐらいの気持ちで楽しむことが大事だ。1回では無理でも複数回行う間に良さを「分かち合う」人が現れてくれるかもしれない。「分かち合う」人が増えればコミュニティが作られる。


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