私の中に最後まで残っていた言葉

昨日から始めましたが【摂食障害を完治させた経験者の話】として、私の経験を思い出せるところから順に綴っています。

いきなり最終話になるのですが、これはあくまで私が踏んできたステップの最終話なだけです。

最初は拒食から始まった私の摂食障害は、次に過食、そして過食嘔吐という段階を踏みました。

毎日朝から晩まで吐き続けるという一番酷い時期を過ぎた後は、本当に亀の歩みのようにゆっくりではありましたが、過食嘔吐は続いているものの、次第に私の体重は標準に戻っていき、吐くことで体力を消耗する中でも毎日をなんとかこなしている状況が10年以上続きました。

また別の記事に書くかと思いますが、体重が戻り症状が改善するまでに、私は自分が思いつくまま、身体へのアプローチ・精神へのアプローチ・心理学・食事療法・動物療法など、病気を治すのに良いと感じるものは何でも受けるようにし、全国に足を運んで試せるだけ試していました。

完治までの最終段階の数年間、怒りや悲しみなどを感じきるという感情へのアプローチも自分の感覚としては殆ど終わっていて、体重も戻ったし、精神的にもあともう一歩。でも、どうして病気は完全に治らないんだと、一体、何が自分の中にまだ残っているんだと悶々とする日々を過ごしていました。

そんな中、とある極秘(?)ヒーリング施設を見つけ訪問したのです。

その施設で私は、スタッフさんに誘導されながら、改めて自分の幼少期の体験 (親からの暴力) を思い出し、その時に感じていた感情を吐き出していました。

その行為は今まで試してきたアプローチとそんなに変わらないものだったので、すでにある程度の感情の解放(悲しみや怒りなど)はされていたのですが、2日で40万円ということもあり、いやこのままで終われない…!という損得勘定の意識が覚醒したおかげで (^^;) 結構必死になって更に自分の奥底に向かった結果

『たすけて』

という言葉が出てきました。

『たすけて、たすけて…!』と言葉にして吐き出しながら、そうか、私はずっと誰かに助けて欲しかったんだと心の深い深い場所で感じたのでした。

その日を機に、それからは不思議なくらいピタリと摂食障害の症状は出なくなりました。

ストレスが溜まった時に食べたものを吐き出したいというイライラした感覚も全部なくなりました。

それから数年間は再発しないかどうか心配していましたが特に何も起こらず、私の摂食障害の日々は幻だったのかと思うくらい完全になくなったのでした。

YUU

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