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発達障害者がブレインクリニックに行って酷い目にあった話

ASD・ADHDで障害年金2級に認定されたユウです。

今回はブレインクリニックに行って酷い目にあった話をします。
このnoteを読んでブレインクリニックで効果を実感できた人やできなかった人のコメントをもらえれば嬉しいです。

初めてブレインクリニックに行った日


ぼくがブレインクリニックに行ったのは23歳の時、両親に無理矢理連れていかれました。行きたくなかったんです。
場所は高層ビルの中にあって「こんな所に病院?」と思ったのを覚えています。
早速病院の中に入り受付を済ませて問診票に答えると小さな個室に誘導されました。
男性一人、女性一人がやってきて5~10分位検査内容に関して説明されました。

QEEG検査

ブレインクリニックが使っている検査方法で脳波を測定して発達障害(ASD・ADHD)や鬱の診断ができる検査です。

頭に色々装着されて脳波を測りました。


測定が終わると医師らしき男性がきて脳波が記入された紙を見せながら色々説明してくれました。

結論からいうとぼくは中〜重度のASDとADHDの傾向有りとのことでした。


ちなみに一緒に行った母は重度のASDとADHDで、父は特になにもないとのことでした。3人とも脳波が書かれた診察結果も貰いました。

診察後、医師の方が帰られると別の女性職員の方が現れてTMS治療の営業をされました。あれは完全に営業です。ぼくも1年半ほど商社で営業職をしていたので分かりますが完全にマニュアル営業で気分が悪かったのを覚えています。結論としては30回くらいの治療で60万かければADHDやASDが治る可能性が高いというものでした。
その日は診察だけと決めていましたし、高額治療で治らないケースもあり追加で治療する患者もいるとのことだったので検査だけして帰りました。


問題はここから、ブレインクリニックの対応の酷さ


問題が起こったのは1年半後です。

国に障害年金を申請するためにブレインクリニックに診断書発行依頼の電話をしました。
障害年金用に診断書は国がPDFで公開しているのでそれで書いて欲しいと依頼した所、PDFをHPから送ってくれと言われました。言われた通りにして30分後ブレインクリニックから電話がかかってきてこう言われました。

「普通の診断書は書けるが障害年金用の診断書は書けない」

何故か問いただすと「障害年金の診断書を書ける医師がこの病院には在籍していない」と言われました。
おかしい、医師免許があるなら診断書は誰でも書けるので書ける医師はいるはずです。もう一度なぜか質問をしました。

するとコールセンターの担当が変わり男性の上司らしき人が対応していただき、このようにお返事を貰いました。
「ブレインクリニックでは現在障害年金に関わる診断書は一切お断りしている。理由はそれが当院のルールで方針だからだ。」とのことです。
理由がさっきと変わりましたね。こう言われてしまっては書いて欲しいとはこれ以上言えません。方針らしいですから。

ただ同時にものすごい不信感を覚えました。
十分な説明を行わず、方針と切り捨てて普通の診断書は書けるのに国に申請する障害年金の申請書には協力できないのは何故なんだろう?

後に別の精神科医3名にお会いして分かりますが、「脳波でASD・ADHDを診断するのはどういう医学的エビデンスがあるのか知りたい」とおっしゃっていたり、別の医師は「もしかしたら、傾向のある人は分かるかもしれないが実際には軽度や本来違うグレーゾーンの人まで巻き込んで診断してしまう可能性がある」と言っていました。

詳しく解説している動画です


さて、私も傾向があると説明しているブレインクリニックのQEEG検査には文句はありません。断定はしていませんから。

しかし、TMS治療に関しては違います。高額です。
ASD・ADHDと判断しきれない方法で検査をしておいて、不安を抱えて悩んで来ている患者に対して営業マンが不確定な検査結果をひきあいに出して高額治療を勧めるのは道徳的にいかがなものかと思います。

少なくとも後ろめたいことがなければ障害年金用の診断書にも協力できた筈です。自分は所謂カモにされかけたのではないか?という疑念がいまだにぬぐい切れていませんし、信用出来ません。

医師とは別に説明が上手い営業マンが患者に分かりやすく説明することは否定しません。医師の負担を減らす役割分担、大いに結構です。
しかし、脳波という不確かな情報で発達障害や鬱と判断して選択肢をTMS治療しか与えず、決済を当日促すやり方は売り上げ至上主義のやり方で精神的に安定していない患者にすることではないと感じました。

また、転院に必要な「受診状況等証明書」も当初電話でお断りされましたが、それはおかしいとゴネて強気な姿勢を見せると最後は担当している医師の判断に任せると結論を変えられました。

以上のことからぼくはブレインクリニックに関しては非常に不信感を抱いています。

しかし、ブレインクリニックによって救われている患者もいることは事実です。TMS治療は個人差はあれど効果はあるようです。全否定するのではなくそこは認めなければいけないと思っています。

みなさんがこのnoteを読んでどのような判断をされるかはお任せしますが少なくとも自分が今回伝えたいことは一つです。

QEEG検査だけで自分をADHD・ASD・鬱病と判断してはいけません。
これはぼくの意見でありブレインクリニックとは関係のない医師3名の意見でもあります。
普通の精神科に行って検査する方が確実です。そこで発達障害や鬱病と診断された時に薬品投与かTMS治療、もしくは治療をしないという選択肢も含めて判断して欲しいです。

それでもTMS治療を受けたいと言う方。
障害年金をもらって下さい。
障害年金があればTMS治療費を支払えます。

みなさんの回復と明るい未来を祈ってます。
ついでにぼく自身の未来も(ボソッ…

ではまた


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