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メビウスの輪

最近また宇宙について考えている。始まりは恐らく、「宇宙の終りってどうなっていると思う?」と幼い頃に父から聞かれたときだ。

私の最近の考えは、メビウスの輪だ。宇宙はメビウスの輪みたいにねじれているのだ。どういう仕組みなのかまだ理解しきれていないのだが、宇宙では時間の進みかたが違うらしいのも、たぶんねじれのせいだと思った。しかし、メビウスの輪にも外側があるはずで、その外側がやはりわからない。

私の父は、長年考え続けた結果、私たち動物や建物その他たくさんは、実は私たちにとっての原子くらい小さくて、その原子くらいの私たちは、とてつもなく大きく奇妙な生物の体内に存在する、という結論に至ったらしい。しかし、その生物の外側は?

納得がいかない。こんな、私たち親子の妄想みたいなものではなく、根拠のあるものが知りたかったので、検索した。膨張しつづけているだとか、137億光年先までしか観測できないだとか。そうではないのだ。私が知りたいのは、そういうことではないのだ。終わり(存在するのならば)の向こうに何があるのかが知りたい。