大阪の3度目の冬を迎えるその前に

「いきなりだけど、今からご飯に行かない?」

と友人から連絡が来たのが、土曜日の夕方の話。
夕方に爆睡(昼寝)をしていて、起きたらLINEが入っていた。

その友人は、僕の大学の同級生。
留学とか休学とか色々して、今年社会人になった。

ブランディングなど制作を担う、大阪本社のクリエイティブ会社に就職をし、今年の4月に大阪にやってきた。

そうそう、僕がベッドを買い替えた時に、去年使っていたシングルベッドを譲った友人だ。

その友人とは、梅田や難波でご飯を食べたことが何度かある。
地元が同じ僕らは、大阪の都会感の中で街を歩く不思議さを共通体験として持っている。

口癖は「ああ、都会だなあ」だ。笑

 

その彼から「ここ行かない?」と提示されたのは、大阪市内は福島駅から徒歩2分ほどの鯛めし屋さん。

どこでこれほどお洒落なお店の情報を仕入れてくるのか。笑

「値段が高かったら、皿洗いして帰ろうぜ。笑」
と言い合いながら合流。高そうなお店だけれど、割と手ごろなコースもあった。人気店らしいので、大阪に住んでいる人は行ってみて欲しい。

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御通しがこういうお洒落なやつ。

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こちらは名物コースの「鯛めし」だ。
2人前1セットで、1人2杯分ずつの量が「土鍋で焚かれた鯛めし」として配られる。

2杯目はもちろん「お茶漬け」で、ものすんごく美味しかった。笑

その彼と「大阪の冬は寒いよね」とか、いろんな話をしたのだけれど、何よりも「こうして美味しいご飯を食べれるって、社会人は幸せだよなあ」ということ。庶民的ですみません。

でも、僕らはお互いにわかっていて、地方からこうして都会に出てきて1人暮らしをしながら仕事をし、この街で生きていくことがどれだけ大変かということを知っている。

周りに東京や大阪に出て行った人たちもたくさんいたけれど、1年間その街で頑張って2年目を迎えられる人は、そんなに多くない。

都会の街は魅力的だけれど、一方でその街に馴染めない人たちを容赦なくふるい落としていく「社会さ」というものを兼ね備えていて。

彼は大阪で半年を迎え、ようやく馴染んだと言っていた。立派なものだと思う。

 

僕は大阪で、これから3度目の冬を迎える。

どこか少しだけ、嬉しさと同時に寂しさも感じられるような気がした。

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