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合宿 体育会の厳しさを知る

1年目、初めての合宿にしていきなりの試練。とにかく練習がキツかった。めちゃめちゃ走らされるし、どんだけ声を出しても声が小さいと怒られるし、ボールを拾うのも全力で走らなきゃいけない。先輩たちに比べ体力が無かった僕にとっては地獄の5日間だった記憶があります。2日目の練習終わりにはぶっ倒れてしまいましたしね(汗)大学生に戻りたいとはよく思いますが、この頃には本当に戻りたくありません。そんな合宿の様子について書いていきます。


練習と仕事

まず、部の決まりとして1年生には仕事が与えられます。さて、1年生の仕事とはなんなのでしょうか。簡単に言うと準備、片付け、声出し、時間管理、その他雑用(雑用はオフコートでも)です。仕事は入部直後から次の1年生が入ってくるまでの1年間を任されるため、きっちり覚えてこなさなければいけません。ですので、新1年生にとっては仕事を覚えるための合宿でもあるわけです。ただでさえ、大学生の練習についていくことで精一杯なのに、同時に仕事も覚えなければいけず、本当に地獄です。断言できます、あれは紛れもなく地獄です。

合宿前日に基本的な仕事とルールが載せられたマニュアルが渡されます。これが結構な量なんですよねぇ。練習の準備、片付けのこと、練習中のこと、雑用のこと、先輩と関わる時のルールのことなどなど。具体的に挙げたらきりがありませんので、ここでは省略します。1日読んだだけでは、全部は覚えられません。逆に引退してからしばらくたちますが、散々やってきたので、今やれと言われてもできると思います。特に大変だったのが、練習中の時間管理です。その日1日の練習で、練習中や休憩の時間を測る係がありました。当部活では「時計係」と読び、これがまた絶対にやりたくない係だったので、同期同士の時計ジャンケンは毎回激アツでした(負けた人がやります)。でも、時間計るだけなのにそんなに大変なのかと思いますよね?そうなんです、この時計係がまたややこしくて…。

時計係は全体に合図をかけます。たとえば、20分間のウォーミングアップの時はこうです。
「はーじーめーまーーーす、練習時間20分でお願いしまーーーす」
「5分経過しましたーーー、残り練習15分でお願いしまーーーす」
「10分経過しましたーーー、残り練習時間10分でお願いしまーーーす」
「15分経過しましたーーー、残り練習時間5分でお願いしまーーーす」(ここから1分毎)
「20分経過しましたーーー、ラストでお願いしまーーーす」
こんな感じです。これをクソほどでかい声で言います。定型文がこれだけならまだいいものの、ややこしいことに練習メニュー毎にかける言葉が違います。慣れるまではこれが本当に厄介。そして、一言一句間違えずに言わないと怒られました。もちろん噛んでもダメ(笑)きつい練習でいったら例えば2対1の練習があるのですが、めちゃめちゃコート中走り回って息が切れて呼吸が苦しくても、でかい声出してその上時間も計らなければいけない、間違えてはいけない。きつかったなぁ…。噛むことくらい許してよって思いません?そんな様子なので、合宿中はもちろん、通常の練習でも最初の半年ぐらいはあんまり自分の練習に集中できていませんでした。まあ、体育会の部活の1年生なんてみんなそんなもんですよね。ああだこうだ書きましたけど、みなさんに知っていただくために書いてるので、決して悪口なんかではありません。


H田先輩

当部活には高校の時から知り合いだった、一つ上の先輩がいました。ここではH田先輩と呼ぶことにします。H田先輩は大学4年間で過ごす時間が最も長かった先輩の一人で、要所でいろんな影響を与えてくれました。僕がまだ高校3年生の時、当時既に1年生として合宿を経験したH田先輩に部活の様子を聞くと、「1年の時からテニスに集中できると思う」なんて言っていました。実際に当部活の1年生としての話だったので、本当のことなんだと思いましたし、体育会の1年生はゴミ扱いというのが定番だったので、体育会といってもあんまり理不尽なことはない部活なのかなと思いました。が、実際は自分のことより先輩のこと、自分の練習より先輩の練習って感じ、自分のテニスにはあまり集中できませんでした。H田先輩の発言に関しては、言ってたのと全然違うじゃねぇか!って突っ込みたくはなりましたけどね(笑)でもまあ、体育会ってそういうものだと思ってたので、大変ではありましたが、嫌だとは思いませんでした。どちらかというと、自分が入りたいと思ってた大学の部の一員で入れることが嬉しかったですからね。ただ、H田先輩には今でも「1年の時からテニスに集中できるって僕に言いましたよね??」と、軽く騙されたことは昔話のネタにしてます(笑)


退路断つ

合宿中はオンコート以外にも、食事の準備をしたりミーティングしたりとバタバタで本当に疲れました。なんたって時計係が本当に難しくて…。あ、慣れればごく自然にできるようになりますよ?でも、覚えるまでがね。死にそうになりながらも迎えた最終日は紅白戦。マッチ練習中は他のことに気を使わなくていいので、気楽でしたね。当たり前ですが、大学テニスは高校生と比べてレベルが上がるので、先輩たちはみんな強いです。その中でやれるってことはプレイヤー冥利に尽きます。5日間乗り切ったなぁ・・・。体育会が厳しいものだということはわかってはいたし、入部当初は実力も先輩たちに比べればまだまだだったので、これを受け入れて、まずは4年生が引退するまでの半年を頑張ろうと決めた1年目の合宿でありました。


次回

前回の投稿で掲載予定のテーマをある程度決めましたが、さっそく当初予定を変更します(笑)そんな次回テーマは『腕立て伏せ400回の代償』代償です。大学生振り返りシリーズはまだ始まったばかり。地道に更新していくので、よろしければ引き続き見ていただけると嬉しいです。


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