見出し画像

SevenDayDreamersは『1億総"激レアさん"社会』を実現したい!

はじめに

はじめまして、SevenDayDreamers代表の湯通堂と申します。
何をしていた人間なのか?は以下を見ていただければと思います。

私は昨年7月にSevenDayDreamers(以降7dds)を起業しました。
早いもので、起業してからもう8ヶ月経ちました。
友人や知り合いからは、「何の会社なの?」と聞かれることが多かったのですが、どうにもうまく答えられません。
次聞かれた時はちゃんと答えられるよう、改めて7ddsは何の会社なのか?をまとめてみようと思い、筆を取ってます。
もし、タイトルに少しでも興味を持っていただけたら、読んでいただけると嬉しいです。

最初のコンセプト

7ddsの初期のコンセプトは”『激レアさんを連れてきた』に出てくるような人をもっと増やしたい”という思いでした。

この番組にはいろんなタイプの激レアさんが登場するのですが、
サッカーゲームばかりしていたらJリーグからスカウトされた人とか、

軽トラを魔改造してランボルギーニを作った人とか、

40歳でJリーガーを目指した後、43歳でプロキックボクサーを目指した人など、

"好きなこと"とか"やりたいこと"が行き過ぎた結果、激レアさんになる人達が多く、毎回毎回すごい面白いんです。(みたことない方は是非みてほしいです!)

これを見て思ったのが、出てくる人達は全員楽しそうなんですよね。
激レアさんは逆境に立ち向かったり、全然結果が出なかったりするんですけど、笑いながら楽しそうに話すんです。僕はこの人達の話を聞きながら、これが究極の幸せの姿だなって思ったんですよね。
お金を稼ぐとか人気者になるとか、世間一般的な成功とは程遠いかもしれないけど、好きなものがあって、熱中できて、失敗すらも楽しめる。こんな人生が一番幸せだなと思ったし、僕自身そう生きたいなと思っています。

以前書いたnoteで、幸せであり続けるためには『心身ともに身を委ねられるような居場所を作ること』だと定義をしました。
激レアさんは圧倒的な行動力で、自分の好きなもので居場所を無理やり作ってるんです。誰もが真似できるようなものではないですが、その差分を埋めたいと思ったんですよね。

誰にでも存在する、意識せずに情報を集めたり購入してしまうような”好きなもの”を通して、他者に価値提供できて、それがお金を稼ぐ手段になる世界。
一部では実現していると思いますが、誰もがそれができている状態だと全員ハッピーだと思うんです。

岡田斗司夫さんのプチクリという書籍も非常に参考になりました

爆笑問題さんの番組で岡田さんが話している内容がわかりやすいんですが、要するに"わかる"だけで才能で、その"わかる"ことを使って何かを生み出せればそれは商品やサービスになりうるという話です。
中高大と真剣に野球に取り組んでた人が土日を使って少年野球のコーチになれたら、好きな野球が少額でも報酬のある仕事になるかもしれないし、コンビニお菓子が好きで毎回新作をチェックしている人が美味しいお菓子を紹介したらお菓子メーカーの広告の仕事につながるかもしれない。

このように、自分が“好きなこと”を居場所にできるような人を増やしたい!という思いで7ddsを創業しました。

エンタメを事業ドメインにする理由

突然なのですが、僕は小さい頃からエンタメで育ってきたと言っても過言ではないです。毎日のようにゲーム屋とBOOKOFFとツタヤと本屋に通い詰め、家では自分の部屋のテレビにかじりつき、常にテレビを見ているかゲームをしていました。
少なく見積もっても、読んだマンガは数千冊、観たアニメは数百タイトル、読んだ小説は数百冊、遊んだゲームは数百本はあると思います。(テレビっ子なのでバラエティもドラマもめちゃくちゃ見てます)
どこにそんな時間があったのか全くわからないんですが、当時は物語性のあるエンタメが好きで好きでしょうがなかったんです。
また、Wikipediaで声優情報をひたすら調べたり、当時は新しかったYoutubeでアニメを探したりしていました(2005年〜6年頃。当時は違法アップロードだらけだった…)
今でも新作アニメやゲーム、マンガも小説も映画もドラマも何が面白いのかをチェックするのは日課となってます。誰に頼まれるでもなく、誰かに話すためでもなく、ただひたすらに意識せずに調べては物語に触れています。

ここで7ddsの話に戻るのですが、僕が“好きなこと”は明らかに"物語性のあるエンタメコンテンツ"なんですよね。自分がこれから死ぬまで関わっていたいのはアニメや映画やゲームやマンガなどの物語だと、それだけは心の底から言えます。
起業するとしたら、儲かるとかチャンスだとかじゃなくて、24時間365日考えていても全く苦じゃないことにしたかったので、エンタメ領域をドメインにしようと決めました。
後から色々と理由はつけられるけど、理由は自分がすごく好きだからというそれだけの理由です。

起業してからやっていたこと

ここで決まっていることをおさらいします。
7ddsは『“好きなこと”を居場所にできるような人を増やす』会社で、事業ドメインは『エンタメ領域』です。
何をやる会社なの?と友人や知人に聞かれた時にはこのように答えていました。もちろん、なんのこっちゃかわからない。エンタメって?居場所?結局何やるの?そう疑問に思うのは当然です。僕自身わからなかったのでw。

僕はこれまでマーケティングリサーチ企業で3年、ヘルスケア企業で5年とエンタメ領域とは全く関係ない領域で仕事をしていたので、エンタメの土地勘もわからず激レアさんみたいな人を増やすためにどうしたら良いのか?仮説すらありませんでした。なので、起業してから正直何をしていいのか?全くわかりませんでした。
とはいえ、わからないならわからないなりにできることがあるので、8ヶ月間はがむしゃらにもがき続けていました。

創業してからやっていたことは大きくわけて3つです。
①自分自身がクリエイターになる
②エンタメ業界の商習慣や課題を知る
③エンタメ業界向けの商品を作る

それぞれ詳細に説明します。

①自分自身がクリエイターになる

エンタメ業界は抽象的に言うと、クリエイターが作った制作物をビジネスマンがユーザーに届ける業界です。そんなことは、エンタメ業界で働いたことない僕でも知っていました。そこで僕はまず自分がクリエイターになろうと思いました。物語は見まくっていたのと、大学の時に演劇をやっていたこともあり、脚本家や小説家のように文章で勝負をするクリエイターになろうと決めました。

僕はシナリオセンターのシナリオ作家養成講座に通い、自身が脚本家になるため授業&課題をこなしながら、現場の脚本家や演出家、監督などが何を考えどのように仕事を受けているのか?などを理解していきました。

また、すぐにできることとしてYoutubeの存在があったため、LIve2dでキャラクターを購入しVtuberの撮影&編集を始めています。
まだ公開はできていませんが、これからちょくちょく企画を走らせていきます。Vtuberのキャラクターを活用して、アニメやゲーム、書籍といった2次展開もしようと計画中です。

②エンタメ業界の商習慣や課題を知る

クリエイター側があれば、ビジネス側ももちろん知らなければならないので、幅広く業界知識を知ることができるVIPOが運営する業界研究ベーシックコースを受講しています。

講義だけでなく、中国エンタメ、韓国エンタメ、プラットフォームが主催するイベントなど、様々なセミナーやイベントに顔を出しています。
企業がブースを出す系のイベントにも積極的に出席し、全てのブースを覗きすべての資料をダウンロード・閲覧しました。
また、エンタメに関する書籍はとりあえず買いまくり、読みまくりました。
業界の市場規模や構造、ビジネスモデル、海外トレンドなど、ネットで得られる情報は漁りまくりました。この期間だけ見れば、日本で1番エンタメ業界について調べていた人間だったのでは?と本気で思います。

とはいえ、ネットやセミナーで知れる情報だと限りがあると思ったので、知り合い経由だったり、紹介だったり、いきなりネットで話しかけるなど、色々な方法で各業界で働く人に質問をしまくりました。
映画、映画館、出版、書店、キャラクターIP、アニメ、音楽、舞台、ゲームなどありとあらゆるエンタメ業界の人に話しを聞きに行きました。

業界の人と業界についてお話できるレベルくらいにはなったと思います。

③エンタメ業界向けの商品を作る

自分ができることは何だろう?何が必要とされているんだろう?と悩みつつも企画はしながら作ってみながらああでもないこうでもないと考えていました。まずはLink in bio。自分が好きなキャラクターの画像を買って自分のプロフィールページに貼れるサービスいいじゃん!と。次にアニメや映画、マンガなどすべての作品のデータベース。レビューが高くても嫌いな時あるし、低くても面白いと思う時もあるし、本当に自分が好きな作品を探せるサービスいいじゃん!と。次にクリエイター向けに初心者に毛を生やすことができるMasterClassのようなオンライン講座サービス。ちょっとやってみたかったけどやってなかった人にいいじゃん!と。次にレビューで稼げるサービス。レビューによって作品を購入したらその人にマージンが返ってくるのいいじゃん!と。次にBtoB向けにファンマーケティング事業。小さい作品を育てることができれば底上げにつながるじゃん!と。次にアニメの聖地をめぐることができるサービス。アニメなどのIPの収益源の選択肢が増えるじゃん!と。
結論、想定ユーザーにヒアリングしたり、競合となる企業にヒアリングしたり、プロトタイプを作ったりと、ビジネス観点でダメ出しもらったりと、プロダクトやサービスをちゃんと作る前に色々検証した結果、全部ボツになりました。

いろんな角度からサービスを考え、いろんな角度からダメ出しを受けたので、事業を考える上での血肉になりました。

今7ddsが実現したいこと

クリエイターになり業界研究をしてエンタメサービスを考えながらも、エンタメ業界の本質的な課題ってなんなんだろう?と日々考えています。
現時点で僕が一番問題だと思うのは、”良いコンテンツは日々生み出されて消費されているがクリエイターはあまり稼げていない”という部分だと思っています。
スマホさえあれば誰でも簡単にクリエイターになれる時代に、時間をかけてクオリティが高い作品を生み出し続ける人達がいて、そんな人達があまり稼げていない社会ってなんだか嫌だなぁと思うんですよね。
僕はそうなってしまう要因は、
a.デジタル化やグローバル化がやりきれていない
b.ビジネスモデルのアップデートができていない
の2つだと思っています。

例えば、Youtubeには絵本の読み聞かせ動画や書籍の解説動画が多く存在しますが、本の作者に還元されているのでしょうか?
tiktokではテレビ番組の切り抜きがよく流れますが、テレビ番組を作った人達に還元されているのでしょうか?
プライズゲームで獲得された商品がよく転売されますが、作者に還元されているのでしょうか?

改善はされてると思いますが、マンガ領域では海賊版被害が後を絶たず、

Youtubeによるアニメの引用は世界では勝手にされてしまい、著作権元にはお金は入ってこず、

素晴らしいアニメを作るアニメ制作会社はアニメ制作では食べていけず、周辺産業でしか利益が出ない。

一方で、日本のコンテンツを求める人は海外含めてたくさんいるということだし、鬼滅の刃なんかは1兆円産業になっています。

私はこういった求められつつもクリエイターに還元されない状況は、デジタル化やグローバル化の推進とビジネスモデルのアップデートによって実現できるのでは?と思っています。
もっというと、エンタメ業界の外から来た業界の常識がない部外者にしか実現できないのでは?とすら思っています。

今、7ddsが取り組みたいと考えているテーマは、『作品に関する”権利契約”と”権利報酬”をより自由にすること』です。
コンテンツが発売される時、以前から使われていた契約書が当たり前のように使われるし、支払われる料率も当たり前のように決まっています。
作品を使った2次創作などはすべてグレーゾーンだし、(特に海外などでの)海賊版はある程度仕方ないものとなっています。
製作委員会などで出資した人だけが権利報酬を得て、実際に制作している人達は制作料のみが支払われるのは当たり前になっています。

Youtubeのように一つのプラットフォームの中だけで起こることであれば、ひろゆきさんの切り抜き動画のように発信元に収益が入る仕組みも作れるかもしれませんが、映画やアニメやマンガなどがすべてYoutubeだけで商売しなさいというのも無理があります。
Webtoonのような新しい創作領域では、関係者に原稿料+印税が支払われるといった新しい取り組みもされています。

例えば、昨今話題になった事例で言えば、ファストムービーは完全に悪なのでしょうか?確かにオチまで伝えてしまうのは問題かもしれませんが、作品の2次創作と捉えて動画クリエイターにも映画制作者にもプラスになるようにはできないのでしょうか?

トレパクをオリジナルと言ってしまうこと自体は本当に問題だと思いますが、トレパクからの商業化であってもお互いにプラスになるようにはできないでしょうか?

こういった問題が起こると、作品に対する愛とか思いやりみたいな話が大事といった話が出てきます。その観点は非常に大事ですが、僕はそれをシステムや仕組みで解決できるんじゃないか?とも思います。
作品を作る1次クリエイター達(制作に関わる全ての人間)にとっても、作品が好きでn次創作をしている人間にとっても、ちゃんとそれぞれごとの権利が存在し権利による収益が得られる状態ができるはずです。

知的財産権に詳しくなくとも、クリエイター陣が得られる権利を最大化できて、正しく2次利用されている状態を作る。
その結果として、ベンチャーが上場することで社員がSOで大金を得られるように、携わった作品が大ヒットすることでクリエイターが大金を得られるような世界観が実現できると良いなぁと思う。
そうすれば、良い作品を作ったクリエイターに相応の報酬が得られると思うし、もっと良い作品を作れる業界になるし、憧れて自分も作りたいと思う人が増えると思うんです。

僕はこれが“好きなこと”を居場所にできるような人を増やすという7ddsがやりたいことにもぴったりのテーマだと思っています、
例えば、あなたが私小説を書いたとして、その小説を元に2次創作がされ、結果として毎月30,000円程度が入ってくるようなそんな未来も素敵だなと思っています。
小説じゃなくても、好きなコスメでも、スポーツ指導でも、ビジネス知識でも、自分が"好きなもの"から生まれたコンテンツが権利化され、その権利で収益が得られる状態ってすごく良いと思うんですよね。
これが今僕が思う7ddsが実現したいことです。

最後に

ここまで、でかいことは言いつつもどうやったら実現できるのか?はまだはっきりしていません。
Web3領域の技術は使えるのか?どうやったら既存産業に入り込めるのか?どうやってコンテンツの利用や支払いを追うのか?どうやって簡易にライセンス契約を結ぶのか?正直わからないことばかりです。
一方で、実現したいイメージは明確で、取り組む課題のやりがいは非常に大きく、これからが楽しみでワクワクもしています。
全人類が"激レアさん"になって本当の意味で多様な社会にしたいという思いと、自分の"好きなもの"を突き詰める行動力だけの会社です。

ここまで読んでいただいてありがとうございます。
思いの丈を思うままに書いていたら、6,500文字を超えていました。
この課題に対して興味があったり、僕達の会社の考えを面白いと思ってくれた方、連絡をいただけると嬉しいです。

僕一人ではどうしようもないことも、これを読んでいるあなたには解決可能かもしれない。図々しいお願いなのですが、そんなあなたに力を貸してほしいです。

以下に連絡先を記載いたしますので、いつでもご連絡ください。
Twitter(DM開放しております)
Mail:yutsudo@7dds.co.jp

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?