脱コスパ人間

「コスパが悪い」

私自身、つい言葉にしてしまいがちな言葉です。一見、生産性を考慮した良い言葉に見えて、本質を見失わせる怖さのある言葉です。今回はそんなコスパについて考えてみたいと思います。

コスパとはいったい何なのか?

まず、コスパの定義を揃える必要があります。コスパとは、コストパフォーマンスの省略形で、投下するコストに対してパフォーマンスが見合っているかどうか表す言葉です。投下するコストについては、金銭だけでなく、時間や労力も意味に入っていることが多いです。なので、プライベートでも仕事においても、使い勝手の良い言葉となり、市民権を得ています。あなたの周りでも「コスパ良いよね!」「コスパ悪い!」といった会話が飛び交っているのではないでしょうか。

コスパの何が怖いのか?

コストとパフォーマンスのバランスを考えて行動しているので、コスパ重視の考えは一見正しそうに聞こえます。ただ、ゴールなきコスパ重視は不幸を招きます。どう言うことかというと、コスパとは本来、何か目的や目標があってうえで生産的に活動する手段に過ぎません。なので、ゴールがない状態でコスパを追い求めると時間やお金が節約されるだけという状態になります。ここで「節約されるなら良いじゃないか!」という声もあるかと思います。おっしゃる通り、時間やお金の節約を目的に置いているのであれば、節約自体は悪いことではありません。ここで大事なのは、ゴールに対してコスパを追い求めているかということです。

ゴールを定めてからコスパを重視する

ここまでお伝えしてきた通り、大切なのは順番です。まず、自分なりのゴールを設定してからコスパを重視します。そうすることで、ゴールに最短距離で自分を導くためのコスパが発揮されるのです。私自身も、ゴールを定めていないのにコスパばかりを追い求めてしまうことがよくあります。そうした時は以下のような質問を投げかけるようにしています。

「これは何に対してコスパを求めているのか?」

コスパ偏重になっている方はぜひ自分のゴールを確認してみてください!

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