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【編集部取材】 コーヒーで地方創生はあり得るのか?(3)ホテルは、マイクロロースターからの提案を待っている。 東京都江東区

2022.10.24

一般社団法人日本スペシャルティコーヒー協会(東京都港区、秋本修治会長)は2022年10月12日~14日の3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)でコーヒーに特化した展示会「SCAJ ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション 2022」を開催した。

今年で17回⽬となる同展⽰会は、コロナ禍による2020〜2021年の開催中⽌・規模縮⼩開催を乗り越え、26の国と地域から、過去最多となる234社・378⼩間の出展者が集結。

会場内では、⽇本各地の個性的なカフェ&ロースターが集まる⼈気のエリア「コーヒービレッジ」を設定、4回⽬となる今年は過去最多の58社が参加。
首都圏をはじめ、北海道から沖縄まで、全国各地からカフェや豆の販売店などが出展、多くの人がスペシャルティーコーヒーで「全国旅行」を楽しんだ。

SCAJ 2022 会場入り口

今回の【編集部取材】では、2018年5月の【編集部取材】コーヒーで「地方創生」はあり得るのか?その鍵は、あえて世界を意識しない「独自進化」。岡山県岡山市、2019年5月の【編集部取材】目指すは茨城産コーヒー「イバラキ・ゲイシャ」?「常磐線文化」をも変える、サザコーヒーの挑戦。 茨城県ひたちなか市、2019年9月の【編集部取材】コーヒーで「地方創生」はあり得るのか?(2)「まちの小さなカフェ」「宿泊施設」「水」が開く地方の未来 東京都江東区に続き、「まちおこし」「地方創生」の視点から3年ぶりに同展示会を取材。
「コーヒービレッジ」に出展した58社のうち、19社にヒアリングを実施した。
合わせてホテル事業者への取材も行い、コーヒー店とホテルのコラボレーションによる「まちおこし」が、この3年間でどのように進展してきたのか、あらためて考察してみた。

<目次>
19社中、宿泊施設に商品を提供しているのは3社(16%)
宿泊施設にコーヒーを「納品」している3社の特徴
移動販売車がホテルに出張、卸先がホテルに販売する可能性も
珈琲店がインバウンドに対応、アパホテル近鉄奈良駅前
コーヒー店とホテルの理想的なコラボ、ANAホリデイ・イン仙台
ホテルは、マイクロロースターからの提案を待っている

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