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僕の人生観

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インドの10日間瞑想合宿して5%ぐらい悟った話をはじめ、瞑想や哲学、人生に関わる話をまとめています
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ここが僕のアナザースカイ

旅の生い立ちミャンマーで軍事クーデター 仰々しい見出しが一面を飾ってから三週間余り。昨年末の選挙で与党に惨敗し不満を募らせた国軍が議員を拘束し行政、司法、立法の全権を掌握。民主主義を踏みにじる様な暴挙に対して市民は路上にて鍋を打ち鳴らし、囚われた事実上の国のリーダー・アウンサンスーチーの解放を求めると同時に暴力による圧政への不服従を示す。日に日に大きくなる抵抗の波に対し国軍も手を焼き、次第に強行的な策を投じつつある。実際に国軍の凶弾によって3人の市民が命を落としている。ミャ

Beatles 名曲『across the universe』 和訳と隠された意味

皆さんおうち時間どうお過ごしでしょうか。ひたすらこもって映画に浸ってるなんて人も多いのでは。 僕のおススメなんですが去年に公開された映画『yesterday』見ました?ディレクターが『Love actually』と同じ人とかで公開早々に劇場駆けこんだのですが、期待通りのマジ良作で。 売れないシンガーソングライターがBeatlesが存在しなかった世界で唯一Beatlesを知ってる人間となり、彼らの曲を世に残すために歌い、スターダムを駆け上がっていく。が同時にずっと支えてくれ

赤信号、貴方は渡りますか?

倫理か法か「赤信号、みんなで渡れば恐くない」そういった集団心理の話をしているのではない。 想像してみてほしい。真夜中二時。周りには人影一つない静寂の中、見通しの良い大通りの前に立っている。反対側に渡りたいのだが横断歩道は止まれと示す。見渡すと車のくる気配は一向にない。 この状況で貴方は、自分の判断を優先し信号に背き通りを渡るか、それとも「良し」が信号機から出るまでキチンと待つか。 この問題は貴方が自分の倫理観に従うか、法(規則)を重視するかのリトマス紙として僕がよくする

僕のささやかな遺書、残しときます

コロナ自粛で家にいすぎて病んだか?と思うかもですね。仰々しいタイトル付けましたが、安心してください自殺願望とかないです。 コロナがここまで酷くなる前、インドに行ってVipassana瞑想の10日間合宿に参加したことについては以前書きました。(おうち時間、暇やなって人は読んでみてください、結構長編なんで暇つぶしにでも。) その中で講師は、ものごと全てに反応せず感情的に麻痺した状態で生きることで苦しみから解放され、笑顔で最期の瞬間を迎えることこそ本当の幸せである、と僕に説きま

10日間の瞑想合宿を終えて

10日間誰ともコミュニケーションを取らず1日10時間ひたすら座り続ける、恐らく我が人生の中でもトップ3に入る過酷な時間であった。だがやってよかったと心の底から今は思っている。 神道と並び自分の国で最も身近な宗教に触れ、他人との関係を断ちじっくりと自分と向き合う経験、そして自分がいかに生きていくかが明確になった。 勘違いしないでほしい。俗にいう「インドで価値観変わったわぁ」みたいな薄っぺらい話ではない、どちらかと言うと今までぼんやりと見えていた自分の生き方を再確認させる経験

インドで10日間瞑想合宿して5%くらい悟った話 vol.4

9日目 「明日の10時にNoble silenceは終了する。今日が本格的に瞑想に向き合う最後の日になる。」 その言葉に心の中で喜びのガッツポーズをかます。しかしその日の瞑想は昨日の言葉が気になり、なかなか自分の身体に意識に集中する事が難しかった。ここでもNoble silenceの重要さを気づかされる。幸せとはなんだろうか。仏陀の説いた苦しみからの解放、幸せは僕の目指しているものなのだろうか。そもそも人生の意味とは。そんな事を考えていると鐘の音がなる。 気づけば5時のテ

インドで10日間瞑想合宿して5%くらい悟った話 Vol.1

インドで1日あたり10時間、10日間ひたすら瞑想し続け、5%くらい悟りを開いた話。その10日間の記憶を辿り日記帳でまとめました。訳は後で説明しますがその間メモを取ることも禁止されていたのと英語でコース受けたこともあり、すべてが正しく書かれているとは限らないのであしからず。あくまで僕が僕なりに理解し、解釈したことの個人の経験談です。日本で広がり、私たちの文化の一部として生活に溶け込んでいる仏教というものがどういうものであるか、瞑想とは何なのか、そして瞑想合宿ガチきつくて二度とや

インドで10日間瞑想合宿して5%くらい悟った話 Vol.3

6日目 俺の前に座っていたタトゥーをいれた兄ちゃんの座布団が消え、その席にポッカリと穴が空いた。半分を折り返したが1人2人と少しずつ姿を消すものが出てきていた。 昨日何となく悟りを始めたのを機に、この瞑想合宿自体も一つの瞑想と同じであると思い始めた。10日間が終わり開放されるのを意識すればするほど時間の流れは遅く感じ苦痛に感じる。終わりの10日目までの日数を数えるので無く、今日というその一日、その瞑想1セッションに集中する。ただ時を過ぎるのを待つ事が今できる最善のことである

インドで10日間瞑想合宿して5%くらい悟った話 Vol.2

2日目 昨日のビデオ説法で言っていたように鼻を通る空気にひたすら集中。すると次第に呼吸に意識するという感覚がわかって来た。しかし、目を瞑ってしばらく経つと頭の中は相変わらず思考の嵐が吹き荒れる。気付けば次から次へと思考が飛び飛びに移り変わり、全く関係ない無いとこへと辿り着いている。特に呼吸に集中出来ているのを感じると、頭の中のリトル中尾が「ええやん、ええやん!呼吸に集中しとるじゃんか!」と囁いてくるせいで集中は途切れ、いい流れを断ち切ってしまう。 しかし少しずつ、だが確実に