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【アニメ×倫理】やはり俺の青春ラブコメは間違っている。×西田幾多郎で考える、本物とは何か。

ラノベ発、アニメ化もしました『やはり俺の青春ラブコメは間違っている。』を題材に、倫理します。

アニメ『俺ガイル。続』第8話での、比企谷八幡の言葉を考えます。

「言ったからわかるってのは傲慢なんだよ。
言った本人の自己満足、言われた奴の思い上がり……、
いろいろあって、話せば必ず理解し合えるってわけじゃない。
だから、言葉が欲しいんじゃないんだ」
(略)
「それでも、俺は……。俺は、本物が欲しい」

テーマ:本物とは何か

授業でアニメを見ている生徒に、本物ってなにか問うてみた。
生徒A「なにの本物が欲しいのかかわからない」
生徒B「どうやったら本物がなにかわかるのかわからない」

最高のこたえでした。
本物とはなにか、以前に、
本物を見る手段を知らないと、本物とはなにかはみえないのです。


平塚静大先生のこたえ

アニメでは平塚静大先生が示しています。

「問題の根っこは1つなんだよ。心だ」
(略)
「わからないか?なら、もっと考えろ。
計算しかできないなら計算しつくせ。
全部の答えを出して消去法で一つずつ潰せ。
残ったものが…君の答えだ。」

大先生は、考えて答えを出す派の人物です。
考えて、考え抜いて、考え抜いた先に見えるものが答え。


西田幾多郎の思想

倫理の日本思想分野
西田幾多郎さん(以下、西田さん)の思想で考える。

西田さんといえば、純粋経験。
簡単にいうと、本質を見るには、坐禅を行い、
主観と客観が一致すると本質が見えるというものです。
いわゆるランナーズハイや、ゾーンです。

つまり考えるというより、直に感じる派です。


西田幾多郎の思想で『俺ガイル』を倫理する。

西田さんの思想で考えると、
比企谷八幡は本物を、雪ノ下雪乃や由比ヶ浜結衣との関係に求めてはいけません。
本心を感じあえる関係性が本物、ではありません。

主観と客観が未分の状態こそ、本物を見るために必要。
であれば、比企谷八幡は坐禅でもなんでも、自分を忘れる状態になってこそ、本物がみえます。

そしてその世界は、他人には見えません。
本物とは、自分にしか見えないものなのです。
だから本物とは、僕らにはわからないのです。


結論

本物とは、比企谷八幡にしか見えない。
雪ノ下、由比ヶ浜、もちろん平塚先生にも、
そして視聴者のぼくらにもわからないということになります。

是非、みえた世界を、比企谷八幡には言葉で伝えてもらいたい。



よっしー先生の鬼滅に感化され、
いつかやろうをやっとこさ、やってみようと思いました!
鬼滅の方がわかる人多いと思いますので、ぜひこちらを!!


授業で使いたい方はあわせてどうぞー


もし、このマンガでもやってみてください!など
あれば、コメントください!


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