はじめての保活記録② 園見学編│2019年4月入園

前回の記事の「③実際に気になる園を見学してみる」で、私がチェックしたポイントをまとめます。

▼前回の記事

まずは、「何を重視したいのか」を考える。

大きく分けて「便利さ重視(≒とにかく親の負担を減らしたい派)」と「教育・環境重視(≒多少親の負担が増えても、子どもに○○な環境を与えたい派)」のどちらかになるのでは…と思います。そりゃもちろん、親の負担が少なく、幼児教育にも力を入れている園があればベストですが、見学をしたなかで感じたのは、「教育に力を入れている園は、家庭での負担もそれなりに求めてくる」印象でした。
「自宅でも○○してください」とかはまぁ、園と家庭で同じことをさせないと意味ないよな……と理解できましたが、「保護者参加必須の行事が多い」「行事などへの保護者協力が必須」「服装の縛りがきつめ」とかはちょっとうちには合わなかったです。あと「ママの愛情がこもった手作り」を要求してくるところも…。
というわけで、我が家ではとことん「とにかく親の負担が少ない、便利さ最優先の園」を選んでいくことにしたのでした。

ポイント① 自宅からの近さ

友人から「一番重視すべき」とアドバイスされたのが近さでした。
子どもが歩けるようになると、寄り道が増えます。「蟻さんがいた」「お花が咲いてる」「石がある」「コンビニに寄りたい」「こっちの道(家とは違う方向)から帰りたい」…etc. 5分の道のりに15分かかることもしばしば。
自宅までの道のりが長いほど、子どもにとっての「見たい/行きたい」ポイントも増えます。保育園から自宅まではなるべく近いのが理想です。

ポイント② 持ち物

質問すると「入園のときに細かい書類をお渡しします」と言われることが多かったです。でも、確認しておいてよかった!ポイントです。
ちなみに、我が家の持ち物はこれだけ。

《毎日持っていくもの》※1歳児クラス
★連絡帳
★洋服1セット+着替え袋
★タオルケット(毎週月曜。金曜に持ち帰り)
《必要に応じて補充》
☆着替え2セット(ストックとして園に置いておく。使ったら補充)
☆オムツ(購入時の袋に記名して持参。なくなったら補充)
☆おしりふき(同様)
☆ビニール袋(同様。100均とかの100枚入りの箱を持って行ってます)
☆避難靴(非常時用の靴。サイズアップしたら交換?)

夏場は水遊びの用意でタオルや着替えが必要ですが、基本的にはこれだけ。たぶん、少ないほうだと思います。
園によってはお手拭き用のタオルが必要だったり、布団が必要だったり、タオルケットも夏冬で違うものを求められたり、避難服というものもあったり…。近くの園同士でも意外に差がありました。
朝から準備するのも大変ですし、うちの子は歩けるようになっても「抱っこ!」と要求してくるので、「自分の仕事の荷物+子どもの荷物+子ども」を抱えて帰宅することを考えると、子どもの荷物は少ないほうがいいです。

ポイント③ ミルク&オムツ

特に0歳児クラス入園を希望する場合、ミルクとオムツの扱いは気になるかもしれません。
ミルクについては、見学した園はほとんど「うちは○○のミルクを採用しています。違うメーカーのものを希望の場合は持参してください」「母乳は預かれません」という感じでした。うちはミルク育児で、メーカー問わず飲んでくれたため、特に気にしませんでした。「ミルクは原則自宅から持参」の園も少数あったかもしれません…あまり覚えてないです。

オムツは、園によって結構差がありました。
10園ほど見学した中で「オムツを袋ごと持っていける」園は1園(+「本当はダメなんですけど…」と黙認してたのが1園)。他はすべて「1枚ごとに記名して持参」でした。「オムツ用おなまえスタンプ」なるものの存在を初めて知りました。
また、園に置けるストックの量も違いがあり、「余った分はお戻しするので、毎日○枚お持ちください」な園や「常に○枚になるよう、お迎え時に確認して補充してください!」な園も…。

「オムツを袋ごと持っていける」うちの園は、なくなりかけた頃に連絡が来るのですが、持っていくのが間に合わなかったときには違うオムツを履いていることがあります。おそらくお友達のオムツだと思います。外袋にしか記名しないため、誰のものかはわかりませんが…。
ということは当然、うちの子のオムツが他の子に使われることもあると思います。ただ、普段の記名の手間がオムツ数枚で解決するなら、私としては気になりません。
気になる方は「1枚ごとに記名して持参」の園を選ぶほうが安心だと思います。

ポイント④ 服装

基本的には、「危険性がない」「着替えさせやすい/子どもが自分で着られる」服装が基本です。チュールスカートやパーカーなどはNGの園が多いと思います。0歳児クラス入園予定だったので、「肩スナップのみ」の園と「スナップなら肩でも背中でもOK」な園がありました。
それ以外で、教育方針から服装に制限をかけている園もありました。「素材は綿100%のみ」とか「キャラクターものはNG」とかです。

もともと「子ども服は綿100%で揃えたい」「キャラクターものは絶対買わない」もしくは「保育園着と休日の服はキッチリ分けたい」派の方であれば特に問題はないかもしれません。
うちは、成長のサイクルが早い子ども服は、数着のお出かけ着(というか保育園には着せられない服)を除いて大半は保育園に着せていける服を購入しています。私自身、産前はあまり子どもをキャラクターまみれにしたくないな…と思っていたのですが、2歳半の今、見事にキャラクターの洋服がたくさんです。
娘は特にミニーマウスが大好きで、保育園に行き渋る日も「ミニーちゃんのお洋服着る?」と聞くとテンション上げてくれることもあるので、キャラクターの服がNGの園だと大変だったかもなぁと思います。

ポイント⑤ 食物アレルギー対応

2歳半の現在、娘に食物アレルギーはありません。しかし、入園書類を出す時期はまだ離乳食を始めたばかりで、アレルギーの有無はわかりませんでした。どの食べ物にアレルギーが出るかによって園の対応も異なってくると思いますが、除去食の対応ができる園のほうが魅力的でした。
アレルギー対応ができない園の中には、弁当持参でかつ「なるべく園の給食に似た内容のおかずを用意してください」という園もありました。ちょっとハードル高かったです…。

ポイント⑥ 抱っこ紐・ベビーカーを預けられるか

特に0歳児・1歳児クラスの間は、抱っこ紐やベビーカーで登園することも多いと思います。抱っこ紐・ベビーカーを預けられるかは、単純に園の広さによります。0歳児クラス優先、となっている場合もありました。
車通勤の場合はあまり関係がないと思いますが、電車通勤の場合は、抱っこ紐を持って出勤するのも、一度自宅に置きに戻るのも避けたいところ。
個人的には、できれば玄関内にベビーカー置き場があるとありがたいです。預けられるけどベビーカー置き場が少し遠い(園庭の端にある)場合などは、雨の日が少し大変そうだなぁと思いました。

ポイント⑦ 当日の延長保育が対応可能か

あるんですよね。急に会議が長引いたり、退勤間際に面倒くさい電話がかかってきたり。そういうときのために、当日の延長保育の可否と、何時までに連絡すればいいかを必ず確認しました。

実際にやってみて、明らかにめちゃくちゃ長引く(保育園で夜おやつが出る時間を超す)場合はわりと早めにわかりますし、5~10分程度(夜おやつ不要)のときは退勤ギリギリまでわかりません(主に、退勤間際の長電話と、退勤時の電車遅延によるもの)。そのあたりを比較的フレキシブルに対応いただける園なのは、非常にありがたいと思っています。

ポイント⑧ 保護者参加の行事回数・開催曜日

うちは夫婦ともに土日休みなので、イベントが原則土曜開催の園はありがたかったです。日常の保育の様子を見る「保育参観」や「遠足」は平日開催もやむなしですが、特に初年度はただでさえ発熱などで有給消化しまくるため、「夏祭り」や「運動会」まですべて平日開催の園は、優先順位を下げました。また、保護者参加が「必須」なのか「原則参加してほしいけど、欠席も可」なのかは確認しました。

これはポイント⑪でも触れますが、「当然」保護者参加必須、イベントは保育士と「保護者で愛情持って」作り上げるもの、というスタンスの園とは、個人的には合わないなと感じました。
実際に入園してみると、ほぼすべての保護者が参加で、平日開催のイベントにも「夫婦で」参加されているパパママが多くてビックリしました(知らずに、初回の遠足を私一人で参加したら少し浮きました…笑)。が、担任の先生も園長先生も毎回「お仕事もありますものね。無理せず、可能でしたらご参加ください」というスタンスなので、こちらとしても義務感を感じず、快く休暇申請が出せるのでありがたいです。

ポイント⑨ 園の保育方針・保育理念

説明会ではもしかしたらあえて説明されないかもしれません(配布資料には記載されているかも)。私立の保育園の場合には、大抵ホームページがあって、理念が掲載されています。公立園の場合は、役所のホームページの保育園紹介などに、記載があるかもしれません。
就職活動をする際に企業理念を確認するように、保活においても保育理念を確認することで、自分と合う園か(というより「合わない園」でないかどうか)をチェックすることは必要だと、個人的には考えています。
少なくとも、「のびのび育てたい」園か「教育に力を入れている」園かは判断できると思います。また、宗教法人が母体になっている園なども、保育理念などからなんとなく感じ取れるように思います。

私個人としては、教育に関しては「本人が興味をもつかどうか」だと思っています。私も夫もいわゆる高学歴ですが、お互いに単に読書や勉強が好きだっただけで、特に外部環境が必要だったわけではありませんでした。
なので、娘の教育に関しても、英語やらリトミックやら、触れる機会が多いことは歓迎していましたが、特に専門的にやろうとは思っていません。なるべく広く浅くいろいろな体験をしてもらって、もし興味があることが出てきたらいずれ習い事として追加したらいいかなという方針です。

ポイント⑩ トイレトレーニングの時期

確認したポイントは2つです。
◆何歳から始めるか
◆「何歳までに完了」という目標はあるか

うちは4月生まれなので、開始時期が他の子よりも早い可能性を懸念していました。また、あまり無理強いしたくなかったので、「遅くても○歳までにはみんな取れます!」な園も、少し敬遠したい気持ちがありました。
結果的に、娘は1歳9ヶ月(0歳児クラス1月)からゆるやかにトイレトレーニングを始め、2歳半の今もあまり進捗はありません。早めの時期からの無為なトイレトレーニングになりつつありますが、「(娘)ちゃんのおかげで、みんなもトイレに興味をもちはじめました!」とポジティブに捉えてくださる先生方には感謝しています。

ポイント⑪ 先生が「愛情=手間」と考えるかどうか

ポイント⑧でも触れましたが、一部の園では「愛情=手間」と考える先生がおり、もしかしたらそれはその先生だけの話で、園全体では考え方が違ったのかもしれませんが、優先順位をグッと下げた園がありました。
園見学をした際に「無理だな…」と感じた発言は以下のようなものです。

「アレルギー対応はできるものもありますが、アレルギーによってはお弁当を持参していただいています。その際、子どもは自分のお弁当と他の子のお弁当を見比べて、『自分だけ違う…』と思ってしまうので、月初にお渡しした献立表を元にお弁当も近いものを作っていただきます。たとえば、「野菜のオムレツ」で卵や小麦粉アレルギーの場合には、米粉で愛情たっぷりの「野菜のパンケーキ」を作っていただいたり…」
「保護者参加の行事? いーっぱいありますよ! ママにもご協力いただいて、愛情たっぷりのイベントを一緒に作っていきましょう!」
「着替えを入れる袋は、ママの愛情たっぷりの手作りでお願いします!」

全部同じ園の話です。単に、この先生の口癖が「ママの愛情たっぷり」なのかもしれませんが、手作り至上主義、「愛情=手間」な思考が、ちょっと合わなかったです。

娘の園は着替え袋などは「手作り?市販でいいですよ?」、遠足のおかずは「市販のものでも大丈夫です。できればコンビニのお弁当そのままよりは、お弁当箱に詰め直していただけると嬉しいですが……」なスタンスなので、精神的にとても楽です。
結局着替え袋は自粛期間に(店が開いてなかったので)自作しましたし、遠足のお弁当も極力手作りで用意しましたが、それが「当然」と捉えられる園だと、結構精神的にしんどかっただろうな…と思います。

以上です。
保育園に「教育機関」の役割を求める方にはフィットしないかもしれませんが、我が家の保活はこのような感じでした。
とにかく「保護者の手間がかからない」に特化した園選びでしたが、今の園には本当に満足しています。


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