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カウンセリングの卒業

こんにちは。yutoriです。
お読みいただき、ありがとうございます。


昨日、5年間お付き合いのあったクライエントさんの最後のカウンセリングでした。

私が勤めている場所は、利用いただけるお子さんが中学生までと決まっているため、中学卒業と同時にカウンセリングも卒業となります。

このクライエントさんは、この5年間、社会的な課題への向き合い方、自分自身の性格について考え続けてきました。特に、この1年は自分の課題に気づき、受け入れ、対処し始めるという成長がありました。

クライエントさん本人だけでなく、そのご家族からも親としての葛藤を聞かせていただきました。


カウンセリングをしていると言っているものの、自分のやっている事がクライエントさんにとって意味があるのか?と、時々わからなくなる事があります。

この方についても、毎月、約束通りに来てくれて、楽しかった事や自分について考えている事などを話してくれましたが、私が聴いている事の意味は何だろうと考える事がありました。

でも、昨日、カウンセリングを終えて帰る時に、お手紙とプレゼントをいただきました。

お手紙には、
「話を否定しないで聞いてくれた」
「月に1回、考えを整理する事ができた」
と書いてありました。


私が聴いている事に意味があったようです。
クライエントさんなりに目的を持って来てくれていたのだなと思えました。良かった。

どうやら、カウンセラー側がどうにかするという事でなく、クライエントさんが私を上手いこと使ってくれていたようです。
クライエントさんの方が一枚上手でした。


カウンセリングの終了は、こちら側の設定なので、賛否両論あると思います。

ただ、中学卒業と同時に終わると決まっている事で「卒業後は、自分の力で何とかやっていく」という覚悟を持って、クライエントさんもご家族さんも巣立ってくれるものだなと、ここ数年感じています。

このクライエントさんも、昨日はとても逞しく見えました。新しい生活もきっと大丈夫。

本当はもう少し見守りたい気持ちもあるけれど、こちらも変な引き止め方をせずに、元気に過ごされている事を祈りたいです。


プレゼントに、ミモザの刺繍が入ったハンカチと、ミモザモチーフのハンドクリームをいただきました。

「なんで、私の好きな花が分かったんだろう?言葉にしなくても、通ずるものがあったのかな?」と不思議に感じます。

花言葉は「感謝」
こちらこそ「ありがとう」

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