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ビットコイン・スタンダードを読んでみた感想

ビットコイナーが「ビットコイン・スタンダード」を話題にしていたので、どんな本なのか楽しみになり、メルカリからこの本をメルカリで4299円で買いました!!

 この本は、ビットコインがなぜ素晴らしいものなのか、貨幣の歴史を通じて紹介したものになります。
 全部で10章で構成され、第1章では貨幣が持つ機能について説明し、第2章〜第4章では貨幣の歴史、第5章〜第7章は健全な紙幣について、第8章〜第10章はビットコインについて展開されています。

 第1章はイントロにあたり、一般論を述べたところなので、ここを読まないと何を言いたいのかよくわからなくなるかと思います。

 第2章〜第4章では貨幣の歴史を通じて、貨幣の価値がなぜ価値を持ち、なぜ価値を落としたのかが触れられています。全体的に見ると、簡単に採掘や生産できないものを貨幣とした事が伺えます。しかし、簡単に採掘や生産できないとされた事が技術の発展でいとも簡単に採掘や生産されるようになった事が書かれています。これを読むと、科学や技術の発展には抗えない事がわかります。そんな歴史の中で簡単に採掘ができず、かつ生産できないものとして金が登場し、その兌換券を通貨としたようです。しかし、金を価値の裏付けとしていた兌換拳ではお金を出す事ができないので、政府の信用を裏付けとした法定通貨が誕生し、政府がその通貨の利用を強制させる事で価値をもったようです。

 しかし、政府や中央銀行がお金を大量に発行すると、法定通貨は価値が目減りするので、実質国民から財産を奪った形になることに対して警鐘を鳴らしています。そこで健全な紙幣とは何かの議論になり、第5章以降へ進みます。

 第5章では健全な紙幣とは「紙幣を持つと時間と共に価値があがっていくもの」として紹介し、第6章では不健全な紙幣が経済に及ぼす影響、第7章では健全な紙幣こそ個人に自由を与える事を紹介しています。

 第8章では健全だとされた貨幣の価値が毀損されたり、その中で金が登場しても政府から没収されたりとしていく中で画期的な貨幣としてビットコインがここで紹介されています。第9章ではビットコインの価値貯蔵手段、第10章ではビットコインに対してよくある質問が紹介されています。

 読んでみてですが、ビットコインに対するイデオロギーを強く感じさせられる本であり、貨幣を多く発行しまくっている現代に対してのアンチテーゼを主張している感じでした。ビットコイナーの考えがわかりますし、
この本を読んでアルトコインとは何かを考えてもらうといいかなと思います。また、ビットコイナー のイデオロギーに対して批判的になって読むと、さらに理解が深くなると感じます。

この本を読んでですがメルカリで買うより、新品で購入すれば良かったと後悔しました。興味がある方は、Amazonからどうぞ!!

最後に
ビットコイナー はお金儲けのためにビットコインを買っているのではなく、自分たちのイデオロギーの発揚のためにビットコインを買っているので、ビットコインを買う行為は社会運動の一種だといえます。
なのでビットコインを価格的な観点でしか語っていない人は、真のビットコイナー とは言えないかもしれません。(twitterを見ると、アカウント名にBitcoinと付いているが、実際はトレーダーとかいるので、注意です) 

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