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映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3」を見てきた。登場人物全員見せ場がある。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3」を見てきました。最高に面白い作品でした。
一作目、二作目も面白かったけれど、三作目も最高に面白かった。
一、二作目見てから行けばよかったかな? それ以外にも「インフィニティ・ウォー」「エンドゲーム」と「ソー:ラブ&サンダー」も見なきゃだからな、少しめんどい。
死んだはずのガモーラがどういう理屈で生き返っていたのかだけは、知っておきたかった。「エンドゲーム」で時間戻ったときに、何かあったはず。
物語は怪我したロケットを、助けるために冒険する話。と同時に今まで語られなかったロケットの過去も、ロケットの見る夢、というか過去回想というかたちで明かされます。

あまりに面白くて、どこが面白いのかわからないくらい面白かったので「何を感想に書けばいいだろうか?」と悩みますね。

各登場人物にそれぞれ見せ場を与えているのはすごいなと思います。マンティスとドラッグスの悪いところはネビュラが指摘して、その上でいいところを見せています。ネビュラが指摘した悪い点が別の視点で見えると「いいところ」になるという上手い見せ方。

物語の冒頭はロケットをカメラが追っていくんですよね。カメラの取られ方なのかな? 孤独な感じがしました。「今回はロケットが主役だしな」と思っていたら、けつこういきなり物語が動く。アダム・ウォーロックが襲ってきます。
ロケットを作った人がロケットがまだ生きていることを知って、ロケットを奪いにきたようです。この人けっこう強くて、物語の後半も活躍するかなと思ったら、それなりに活躍はするんですが、力を振るうのはこの最初の場面だけでしたね。アダムはこの作品に重要といえば重要だけれど、いまいち印象が薄い感じでした。この作品の残念な点を上げるなら「アダムの本気の戦いをもう一度見たかった」くらいでしょうか。
ロケットはアダムの攻撃で瀕死の状態へ、治療したいのですが治療する権限のようなものが必要なようです。それを解くにはパスワードが必要。それも48時間以内に。ということで「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の面々は旅に出ます。ここからが怒涛の展開です。一つの作品だと、観客をいったん少し休憩させるためにちょっとした退屈な場面とか入れるものですが、ほぼなかったような気がします。「リバース・アース(ハイ・エボリューショナリーが作った地球)」での一時はちょっと箸休め的な部分もありました。ちょいちょいちょい挟まれるコメディ的なところもそうかな。
どこで「感情移入とかするのかな」なんて思いながら映画を私は見ているのですが、途中でそんなこと考えるのは忘れました。
ハイ・エボリューショナリー(今回のヴィラン)はロケットを改造した宇宙人で、アダムは彼に雇われている。そのやりとりが流れるのですが、ハイ・エボリューショナリーは独善的ですごく徹底的な悪人として見せられます。すごい悪い奴がロケットを奪おうとしている。それを救うためにクエルたちが戦う。くらいの理解で「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の面々を応援したくなりますよね。一作目、二作目も見ているので「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の面々の性格を知っているというのも大きいと思いますが。
ガーモラも自然にクエルたちに合流します。死んだはずのガーモラが生きていて(でもクエルが知っているガモーラではない)、それに対するクエルの反応(元恋人への)も見せる要素としてありますね。
ガモーラが何でこの作品でのガモーラになったのかを覚えていないので(死んだことは何となく覚えている)、ガモーラの心情が想像できなかった。その点は残念でした。「インフィニティウォー」「エンドゲーム」の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のキャラクターが出てくる場面は見ておけば良かった。来歴をきちんと知らないと登場人物の心情がわからず、物語が楽しめない部分があるっていうことがわかりますね。例えば知っていれば「クエル、そんなに話しかけても彼女は君が知っている彼女ではない」なんて思ってかなしい気分になれるのだけれど、なまじ知らないだけに「クエルの知っているガモーラになるのでは」なんて適当な願望的なことを思ってしまう。
ガモーラがクエルのことを再び好きになる展開もありそうだけれど、なかった。その点は良かった。
続けて見たらガモーラについてどう思うか、この作品が配信に入ったら見てみよう。

映像的にいいなと思ったのは、ラストの通路での戦い。あまりカットを割らないで、流れるように「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の面々の戦いを描いていてすごいなと思いました(全然「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の面々が傷つかないので、強すぎるな、とは思いましたが)。

ハイ・エボリューショナリーはヴィランとして素晴らしいほどに独善的で悪い性格していて良かったです。最後には部下からも殺されそうになるし。

上映時間は二時間半くらいだと思うのですが、それ以上のボリュームを感じさせる要素が詰まってました。あまりに見せ場がありすぎて、いざ記憶辿って感想を書こうとしても思い出せない……。

巨大な宇宙船同士がドッキングする場面は圧巻です。

ハイ・エボリューショナリーとの最後の戦いはけっこうすぐ終わってしまいますが、ロケットがハイ・エボリューショナリーの重力攻撃に対抗するために重力制御装置(映画の冒頭でさらっと描写されている)を作っていたとわかり、納得いく戦いでした。

テーマは何ですかね? ハイ・エボリューショナリーが目指す、完璧な世界の歪さでしょうか? 世の中に有用でないと思われるものをなくしていこうとする思想への嫌悪。このような勧善懲悪となっている作品だとヴィランが目指すものがテーマのなりますね。あとは「仲間の大切さ」。ロケットを必死に救う「ガーディアンズ・オブ・キャラクター」の描写と、ロケットの最初友達との描写(失ってしまう)からそれが伝わります。
あとは「ガーディアンズ・オブ・キャラクター」各々の活躍から、メッセージのようなものが伝わるのではないでしょうか(コスモという犬も含めて)。各人物の成長や、違う見方をすれば悪い面も良い面になるという描写のことです。それひとつひとつを物語の主軸のテーマできることですが、惜しみなくほんのちょっとした見せ場に使っています。多様なテーマも見せる要素になりますね。

ラストはクエルが家族に会う決意(逃げていた過去との対峙)したり、ロケットがリーダーになってアダム(アダムを許している)も含めた新しい「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」となっていたりする場面が出てきます。ここら辺もテーマになりうりますね。素晴らしいエンディングになっていますね。
最後、踊っている場面もすごくいいですね。

豪華で、面白くて、すごく良い映画でした!

朝8時の上映回を見に行ったのですが、祝日で水曜日(TOHOシネマズだと水曜日安い)のせいか、すごく映画館が混んでいた。映画館に入るのに並んだ。けっこうギリギリに行ったので、時間間に合うか不安だったけれど、間に合った。チケットはすぐ買えたので良かった。

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