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映画「アナと雪の女王2」を見てきた。エルサが自分の魔法の秘密を知る物語!

物語の冒頭は、幼い頃のアナとエルサが両親から昔の「魔法の森」について聞かされるエピソードから始まります。それがこの映画の物語の主舞台と想像させられます。ここで何かするんだな、という物語の方向性もわかります。

エルサは不思議な呼びかけるような声を聞きます。それは、エルサにしか聞こえません。その声を追うように旅だとうとするエルサ。姉とともにアナもついて行きます。物語がそのように動き出します。

映画の物語はアクションが多く、よく動いていて目を飽きさせません。そういう点で楽しませてくれます。所々に笑いを提供する雪だるまのオラフの存在も物語ほどよい緩和を与えてくれます。アナの恋人のクリストフはアナに結婚を申し込もうとするのですが、なかなかできません。いつできるのかと思わせます(ラストのオチのひとつに持っていくのだろうなとは思いましたが)。個性的なキャラクターを描き、各々物語を想像させ、それはこの映画に多層性を与えています。

物語の主筋ではエルサと、アナが進む道が別れてしまい(象徴的な側面もありますが、実際に物理的にも別れます)ます。これも物語に多層性を与えています。その他にも、両親の物語。魔法の森が魔法の森となってしまった戦いの謎。視聴者が追うべき謎も多く配置されています。

物語の多層性。目を喜ばせる動き。高いキャラクター性。物語を面白く要素がそろっていて、とても楽しく見れました。しかし、今ひとつのれない部分もありました。

ブログの冒頭でも書きましたが、冒険のきっかけが「エルサが声に呼ばれた」からです。物語的に楽しませるだろう舞台に、無理やりエルサたちを連れて行っている印象を受けました。作為的な印象です。なので、絶対に「声の謎を知る」「魔法の森の呪いを解く」というわかりやすい問題の解決意外にもきっと何かあると期待しながら見ていました。「声の謎を知る」「魔法の森の呪いを解く」この二点が解決されればいいじゃないか、と思うかもしれません。でもこの二点はエルサやアナに直接関係はないのです。だから物語の主題としては相応しくないと思いました。わざわざ映画にする必要がありません。新しくできた動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で外伝として流せばいいのです。

しかし、最後まで見ていくと「これはエルサの魔法のルーツを知る物語だったんだ」と気付きました。「ああ、エルサに関係している話だ」と思い納得しました。まあ、映画紹介に書いてあるんですけどね……。

すごく楽しませる映画です。作品として素晴らしいのですが、前作の「アナと雪の女王」は新しい女性像のような物を示していて、世に訴える力があったと思います。しかし、今回はそういう物語内で終わらず、現実世界をほんの少しでも変化させるような訴えみたいのものはなかった気がします(アナとエルサは大変魅力的でしたが。すで意思ある強い女性は当然というスタンスで描かれています)。そういう点を考えると物語の重さとしては前回の方が上だと思います。

まあ、自分の好みとしては、前作の「アナと雪の女王」よりすごくアクションしているこちらの作品の方が、面白いと感じますが。


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