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映画「IT/イット THE END」を見てきた。相変わらず、お化け屋敷映画だな。

前回の子供編でも思ったけれど、「お化け屋敷映画」だと思う。「お化け屋敷映画」というのは、合間合間に視聴者を驚かせるような映像を見せる映画のことである(わたしの造語だが)。

前回の子供編はこの人を驚かせる要素にプラスして、自身に劣等感を抱いている少年・少女の成長物語も絡ませていて大変面白く見れた。今回はその少年・少女たちが大人(40歳くらい)になって、子供のとき倒しきれなかった "IT" を倒すまでの物語である。大人になった主人公たちそれぞれになんとなく問題もあって、その問題が物語上で解決していくことはいくが、その問題解決は子供編に比べて、物語として引っ張る力としては弱い。

子供編でも思ったが、"IT" の行動理由がわからないである。なんでもできてしまう存在なのに、ひとおもいに主人公たちを殺さない。ある程度、その存在について説明してもらえないと緊張感を持って見られない。映像はグロいけれど、化物が出てくる場面はちょっと笑ってしまった。緊迫感がない。子供編では緊迫感を感じたのに……。子供の視点で見たからこそ、緊迫感を感じたのかもしれない。

一応、"IT" について、出てくる街「デリー」に絡めて説明はされるけれど、よくわからない(説明が欲しいと言いつつホラー映画に説明って必要なのかなとも思う)。"IT" を倒すために個人で思い出の品を探すのだが、その理由も集めてから説明されるから、なんのためにグループでなく危険な個人で行動させるのかわからない。

ラストは主人公たちが、"IT" を大人の視点で見ることで、その存在を矮小化していく。そう考えると、壮大なメタ映画だったのかもしれない。

けっこういい感じに、かけがえのない子供時代を思い出して終わっていくのだが、「なんか無理矢理いい感じで終わらせてないか?」なんて思ってしまった。

原作通りなのかもしれないけれど、20年くらい前に原作を読んだけどけっこう面白かった記憶があるのだけれど……。小説だと心理描写を強く書けるからね。

3時間飽きさせないで見ることはできた。お化け屋敷だと思って楽しめれば、面白く見られる。

子供編が良すぎて、本来ホラー映画とはこういうものなのかもしれない。


前作の感想はこちら


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