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映画「トップガン」をPrime Videoで見ました。主人公がすぐに魅力に感じた。

映画「トップガン」を見ました。今話題(2022.06.12現在)の「トップガン マーヴェリック」を見にいくために、前作を視聴しました。初見です。1986年の作品なんですね。
教科書的なオーソドックスな物語構成の作品でした。主人公の見せ方が良かったです。歌も絡ませたオープニングは少し長いと感じてしまいましたが、オープニング以降は退屈せず楽しみました。
映画を鑑賞していた時は知識不足で知らなかったのですが、「ミグ」という戦闘機の名称はソ連の戦闘機の通称なんですね。ソ連という国名は直接ででこないですが、当時の状況からしてソ連のものだとは予測はしていました。

物語はアメリカ海軍の艦上戦闘機のパイロット「ピート(コールサイン:マーヴェリック)」が、アメリカ海軍戦闘機兵器学校(通称:トップガン)へ派遣され、そこで学んでいく物語です。
ピートが近づいてきた「ミグ」を確認する場面から物語は始まります。この場面で、ピートがパイロットとして優秀であり、そしてパニックに陥った他の戦闘機に乗る同僚を助けるために着陸せず、空に戻っていく場面から仲間想いの心を持っていることもわかります。そして仲間のためなら、規則も破ることもわかります。同時に管制塔の近くを通っていくという、その場のノリで動いている危なかっしい部分もみせ、物語の先々で何かありそうな予感もさせますね。最初の場面からピートの魅力的な性格がわかります。
ピートと、そしてピートの戦闘機でレーダー担当をしているグースはトップガンに赴くことになります。その中で一番になるという明確な目的も見えて、わかりやすいでね。ライバルになるような存在も登場(アイスマン)し、トップ争いがドラマとなることが予想されます。まあ、アイスマンはピートとトップを争いますが、あくまで学校での授業の中での争いで、意地が悪いことはしません。そこら辺は地味だな、と思う気分もなくはないですが、実際劇中で行われたらノイズになっていたかもしれないですね。海軍の、それもエリート中のエリートの集まりですからそんなことする人間はいないのでしょう。
ピートは劇中恋をします(後に教官とわかる)、女性へのアプローチ方法の型破りさ、それでいて女性の家に行っても相手の愛が判明していない間はキスもしないという部分は見ていて好感が持てますね。恋人とのやりとりや、パートナーであるグースとの会話から、ピートの過去が垣間見えます。同じ飛行機乗りだったピートの父の死は秘匿事項のなっていることがわこり、それがピート無茶な行動につながっていることもわかります。何人かの教官はピートの父を知っており、ピートに期待している場面があって、見ている方もピートへの期待感が上げてくれます。
物語はパートナーであるグースとの死別。心が折れていく描写。教官の家へ訪ね、父のことを知る場面。それを知ったからか、トップガンの卒業式に出席を決意し出席(トップはアイスマンがなった)。そして、実践場面での折れた心の回復からの活躍、とものがとりは進みます。
血気盛んな若者の上昇を見せ、仲間の死という挫折、そして再生までの物語ですね。まとめるとわかりやすい物語構成。ピートの性格の見せ方がきちんと物語に関連した中での見せ方で良いですよね。物語の中でのピートの目的も(結局ピートはトップにはなれなかったし、トップを取るところを物語のクライマックスに持ってきてないので、物語のテーマではないと思いますが)わかりやすいので、物語に入りやすい。主人公の性格を見せて、主人公の目的を見せると(目的というか視聴者が物語の先の方向性がなんとなくわかると。巻き込まれパターンの目的だと、最初は主人公に強い目的とかないしね)、予想しうる展開の中でどう主人公が動くを楽しみにできるので、物語を楽しめるのでしょうね。テーマはなんでしょう「青年の成長の疑似体験」とかなのかな? 「憧れ」を見せるというのもあるかも。当時の状況から見て、英雄物語という側面もあるかもしれませんね。戦意高揚とかもあるのかな(1986年当時の状況として)。

正直いうと、戦闘機のやりとりがよくわかりませんでした。でも、戦闘機動いているので楽しんでは見れていました。現代の映画と比べると、最後の場面の戦いとかは地味に感じましたね(まあ、私が戦闘機の戦いを理解していないだけかもしれませんが)。最新作だとどう私は感じるでしょうか?
最後あまり盛り上がりを感じなかったのは、作品の主要テーマが「成長」だけしか私が考えられず、テーマの重層的なものを感じなかったからかもしれません。「成長」についても、あまりピート挫折からの復帰の感情の劇的な動きも見えなかったように感じました(大げさだったら、大げさで白けるとか思いそうですが)。難しい。

楽しく見れました。良作でした。


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