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映画「ジャッキー・ブラウン」をU-NEXTで見ました。登場人物が焦るとドキドキするね。

映画「ジャッキー・ブラウン」を見ました。前半は少し地味な展開ですが、中盤から面白くなってきますね。「レザボア・ドッグス」「パルプ・フィクション」と比べてしまうと、見た後に「これは何だったんだ」と考えさせる感じではなかったです。エンターテイメントとしてきっちり作られていて、わかりやすかったですが、変な所がないので面白かったな、で終わってしまいます。ジャッキーに恋してしまったようで、ジャッキーの犯罪にも加担しているマックスがなぜ、仕事を辞めてジャッキーについて行かなかったのか。この点は考えさせますね。テーマ性を感じるとしてら、ここら辺かな。歳を取らないとわからない、感情がありそうですね。私にはわかりませんでしたが、いろいろな可能性を考えること自体は楽しかったです。

オデールは武器を売ってお金を稼いでます。スチュワーデスのジャッキーはオデールの運び屋をやっていました。捜査官レイに捕まったジャッキーは、オデール逮捕に協力することになります。保釈屋マックスと共に、オデール逮捕のどさくさに紛れて、オデールのお金を手に入れるまでの話です。

前半は、オデール、相棒となるルイスやオデールの恋人メラニー、ジャッキー、マックスなどの登場人物を丁寧に描いています。丁寧に描いているのはいいのですが、大きな事件はないので地味です。中盤から、ジャッキーがオデールのお金を盗むと決意したあたりから面白くなりますね。面白かった点はやはり、終盤のお金を盗む場面(ルイスの視点だと、受け渡しの場面)でしょう。その場面をジャッキーの視点から、ルイスの視点から、マックスので視点からと、三視点で描いているのは良かったですね。「このとき、この人はこうしていたんだよね」なんて考えられて。一番良かったのは、なんと言ってもジャッキーの視点です。服屋でお金を受け渡したジャッキーでしたが、お店から出る時すごく慌てた感じで動くんですよね。私がきちんと読み取れていないせいか、何でそんなに慌てているかわからなかったのですが、その演技から切迫感が迫ってきて、すごく緊張感がある場面になってました。演技から、これから何か良くないことが起こると予測されるからでしょう。具体的にこれから何が起こるかわからないのに、緊張感を与えるなんてすごい演技ですね。しかし、ここで問題がここでのジャッキーの行動は全部わかっていながら、本来の受け渡し場所でないところでお金が取られて慌てて捜査官を探しているんですよね。だからスチュワーデスのジャッキーの演技なんです。役者さんは、映画内ではスチュワーデスな訳で、何でそんなに演技が上手いんだと思ってしまった……。

それにしても命が安いですね。ルイスは少しからかわれたくらいで、マロニーを殺すし、最後オデールは捜査官に殺されます。「そんなに簡単に殺してしまっていいの」と思ってしまいました。

最後のマックスの思考が、この映画のテーマというと違うような気もしますが、これがあったから単純なハッピーエンドでなく映画に厚みが出たかと思います(老年の恋について、そんなに劇中で描いてないので)。これ以外にテーマらしきものあったかな? やはり、具体的なテーマなんてなくても面白い物語はありますね。と、再認識。でも、マックスがジャッキーと共に旅に出ていたら、普通のエンターテイメントだから、考えさせる要素はあった方が良いね。

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