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~ LAB誕生秘話 ~ 小荷田成尭

ラボとしてNoteを書いていく中、「どんな理由でラボが始まったの?」「立ち上げの経緯を聞いてみたい」などラボ立ち上げ期についてたくさんの質問を頂きました。

そこで今回は水坂が、ラボ発起人である小荷田さんにラボ誕生の秘話についてインタビューしました。ラボの立ち上げや現在の組織について2回にわたりお送りします。

小荷田 成尭のプロフィール

慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント(SDM)研究科修了
2014 ソフトバンクモバイル システムエンジニア
2017 Accenture Digital データコンサルタント
2017 ARISE Analytics データサイエンティスト
2019/10 ~ ZENKIGEN AIサービスデザイナー

きっかけは東京大学との共同研究

水坂:創業間もなく研究機関を設けるスタートアップは稀だと思いますが、何がきっかけでラボを立ち上げたんですか?

小荷田:きっかけは東京大学との共同研究でした。2年前の会社の組織構成では、「クリエーション」という部署があり、そこで新規事業、事業戦略、東大との共同研究など様々なことをやっていました。

共同研究には、道徳感情数理工学を研究する東大の鄭雄一教授と光吉俊二准教授と、定期的にディスカッションをする場がありました。貴重な機会なのにも関わらず、僕らのレベルが足りないため、研究が前に進みませんでした。

さらに言うと、会社が持つデータビジネスがどう道徳感情数理工学と本当に繋がるのか、が僕にはまだ見えていませんでした。(野澤比日樹社長には見えていたらしいですが 笑)

そこで、天才である橋本さんをZENKIGENにお呼びし、一緒に研究を始めたのがLab誕生のきっかけでした。

橋本さんとのスタート

水坂:橋本さんとはどんなことから始めましたか?

小荷田:まずは、道徳感情数理工学について鄭教授が執筆している本や推薦された本を読んでいきました。何事も本や論文を読んでからですね 笑

それを続けていくうちに、段々とコネクションや課題を見つけることができました。例えば、道徳理論と会社のマネジメントやコミュニケーションの課題などが見えてきました。

少し話が変わりますが、僕たちは「そもそも何だっけ?」という議論を大事にします。なので、上記の気づきや課題が見つかった時に「マネジメントって何?」や「コミュニケーションって何?」などの問いを立てます。そして、最終的に辿り着いた結論としては、「もっと人間を理解した方が良い」でした。

それがきっかけで、宇宙物理学の博士号を持つ山本さん、社会学を研究する佐藤さんやストレス研究を専門とする岩本さんにラボに参画してもらいました。今では、5人のチームで研究をしています。

採用で気をつけたこと

水坂:ラボのメンバーを採用する時に1番気をつけたところは何ですか?

小荷田:採用にはとても気を使いました。ラボメンバーにとって1番重要なことは「共感度が高いこと」です。これは橋本さんとも一致していました。ラボの議論では、いかにオープンなディスカッションができるかが大事だと思っています。

一方で、研究者は「クローズド」になりがちです。1つの分野の専門家のため、その分野に対して他の視点から突っ込まれると閉じてしまう傾向があります。ラボでは他の視点から突っ込まれるのは日常茶飯事ですし、閉じてしまうとそこからは何も生まれません。

なので、採用するときは「オープンマインドな専門家」を意識しました。その点で山本さんや佐藤さん、岩本さんはめちゃくちゃフィットしましたね 笑

次回は、「スタートアップがラボに投資をする理由」について小荷田さんの見解をお話して頂きます!お楽しみに!

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