転職活動の軌跡とやってよかったこと、失敗したことを綴る

はじめまして、ひのです!
新宿のEngineMakerというときさばさんが運営しているシェアハウスに住んでおり、少し前までAndroidアプリ開発をしていました。

今月12月の頭に転職活動を終え、建築業界のDX事業を行なっている企業にFlutterエンジニアとして働くことが決まりました!
転職先が決まるまでの流れは↓の通りで、約半年ほど離職してました。

 7月 退職 & TypeScriptとRubyの勉強をする
 8月 スーパーダラダラ期間(ワンピースかYouTube観てただけ)
 9月 Flutterの勉強開始
10月 Flutterで簡単なSNSアプリを制作する
11月 転職活動開始
12月 転職先が決まる

この記事はEngineMaker界隈 Advent Calendar 2022の18日目の記事ということで、今回の転職活動で「転職活動の準備」から「就職先が決まる」までの中で、やったこと・やってよかったこと・失敗したことなどを共有したいと思います。
これから転職する方の参考になると超嬉しいです!

やったこと

自分が転職活動で取り組んだことを紹介していきます。

自己学習

前職ではバックエンド開発をしていたので、最初はWeb系の言語のTypeScriptとRubyの学習していましたが、Androidもバックエンドも正直あまり楽しくなく、このまま学習を進めて行っても良いのか?と悩みました。

そこで、「以前からFlutterが盛り上がってて気になっていたから、1度だけ触ってみよう」と思い、Flutterを勉強してみたところ「Flutterめっちゃ楽しく開発できるやん!」となり、そこからFlutterの学習を始めました。

Flutterの学習ではFlutter大学というコミュニティで公開している学習ロードマップを活用させて頂きました。

ちなみにこのコミュニティの創始者のKBOYさんは、私がAndroidエンジニアになったきっかけの人でもあります。

ここで一通り、Dartの言語の基礎文法・Flutterの基本仕様・Firebaseの使い方を勉強しました。

ポートフォリオの制作

FlutterとFirebaseの基本的な使い方を学習して、最低限アプリを作れるだけの知識はついたので、ここからポートフォリオとして何かアプリを作ることにしました。

アプリの基本的な機能である「投稿」「読取」「編集」「削除」(CRUD)を実装できるようになりたかったので、今回は画像付きのメッセージを投稿できるSNSアプリを作りました↓

アプリが完成した時点で貯蓄がもう2、3ヶ月しか保たない状態だったので、リリースは後回しにしてGitHubにコードを公開し、先に転職活動を始めました。
まだリリースできていないので、そろそろリリースの準備をして近日中にGoogle Playストアに公開したいと思います!

自己分析

ポートフォリオ制作と転職活動を始める間に、マインドマップでひたすら自己分析しました。
というのも、前回の転職活動では「やりたいこと」や「目的」があやふやな状態で臨んだため、入社したSES企業で様々なミスマッチが発生して、恥ずかしながら4ヶ月で退職するに致りました。

なので今回は前回から反省し、「自分が今まで生きてきて楽しいと感じたこと、タイミング、その理由」「逆につまらないと感じたこと、その理由」をたくさん列挙して、それぞれひたすら深掘り、追求し、共通点をあぶり出し、自分のやりたいことと目的をきっちり言語化してから転職活動に取り組みました。


マインドマップで自己分析した図
マインドマップで自己分析した図

結果として、↓のことが分かりました。

  • 余計なことに脳のリソースを割かれず、快適に自分の作りたいものに集中して取り組みたい(その点で直感的にサクサク作れるFlutterが良い)

  • 自分のアイディアや創作物が誰かにインパクトを与えて、反応をもらえることが楽しい(プログラミングに関わらず)

  • 自分が「価値がある」と思えるものを作りたい(粗悪なもの・全く興味の無いものは作りたくない)

なので企業選びでは、↓を条件が揃っている企業を中心に探しました。

  • Flutterを扱っている

  • 自社のサービスを持っている or 受託でプライム案件をメインに扱っている(自分の貢献が反映しやすい)

  • 100人前後のベンチャー(手触り感を持ってサービス開発ができるのがこのくらいの規模まで)

  • それなりに自分が興味を持てる事業(スポーツと医療以外なら大体OK)

このおかげで転職活動中に自分の考えがブレることはなく、転職エージェントの担当にも正確に自分の叶えたいことを伝えることできました!

転職エージェントの利用

初めはWantedlyで応募しようかと考えていましたが、転職エージェントに「自分の叶えたいことを達成するために、どういう企業選びをすれば良いか?」を相談し、今後の転職活動の戦略を決めたかったので、3社ほどエージェントに登録しました。

登録したのは↓。

【リクルートエージェント】
一番おすすめ。こちらの担当の方に最もお世話になりました。
自分の希望に即した企業選びと戦略を真剣に考えてくれて、無理に希望と関係の無い企業を応募させてくることはありませんでした。
システム的に送られてくる求人のレコメンド精度はイマイチだけど、面接日時の設定や応募後の感想は専用フォームから送ることができるので使いやすいです。
転職者が年収アップして転職している実績も多数あります。

もしリクルートエージェントを利用されたい方は、私のTwitterにDMを頂ければ、私の担当をして下さった担当者をご紹介します!

【GEEKLY】
今回決まった転職先はこちら。
お世話になったものの、最初担当と面談をした時に、希望と関係の無い企業を多数応募するように勧められたので、少しお勧めしづらいかもです。
GEEKLYの面談の後にリクルートエージェントと面談をして「最初は自分の希望に沿った企業のみに絞って、それがダメになってから条件をゆるめた方が効率が良いです」と助言を頂いたおかげで、希望していない企業の面接・試験ラッシュに追いまくられるリスクを回避できました。
あと担当の企業への交渉力が弱い(エージェントというより担当ガチャによるものだけど)。
面接日時の設定・応募後の感想などの専用フォームは一番使いやすかった。

【マイナビエージェント】
あまり使っていない。
こちらも希望と関係の無い企業を応募することを勧められた。
面接日時の設定や感想はメールで担当に直接送るし、応募企業の選考状況がマイページで可視化されていないから使いにくい。
そしてあまり魅力的な求人がなかった。
こちらは担当に関係無くおすすめできない。

↑のエージェント3社を利用して転職活動を進めました。
エージェントを使うことは自分で応募するのと違い、

  • 企業の内部情報を知ることができる

  • 面接セッティングを担当がやってくれる

  • キャリアと企業選びについて相談ができる

  • 会社について気になったことがあれば担当越しに聞ける

というメリットがあるので、活かさない手は無いです。

最初に複数エージェントを登録して、1番自分に合うところを使うようにし、担当が合わない場合は担当を変えてもらうと良いと思います。

やってよかったこと

自分の楽しいことを勉強する

今までエンジニアとして働き出してから、全くの好奇心で技術を触れたことはありませんでした。

「この順番で経験を積まないと後で困りそう」「こういうキャリアでないといけない」というある種の強迫観念みたいなものに囚われていたために、中々踏み切れずにいました。
そもそもエンジニアを目指した最初の目的が「効率良くフリーランスになって、お金を稼ぎたい」だったので、楽しさは度外視していました。

しかし、自分の身の回りのエンジニアたちと話をしていて「キャリアとか効率とか複雑に考えないで、自分が楽しいと思うものからやればいいじゃん」という意見が多く(ギークハウス系の人たちはこういう考え方の人が多い)、前回の転職活動で失敗したこともあったので、今回は完全に自分の好奇心ドリブンで楽しいと思える技術を勉強することにしました。

やはり楽しいと思えることをやった方が勉強が捗るし、モチベーションもどんどん湧いてくるので、勉強にほとんど苦痛は感じませんでした。

また、技術選定をモダンな技術にしたのも良かったです。
前回は「バックエンドの経験を積めれば言語は問わない」という考えだったので、AndroidでJavaを使っていたから適当にJavaを選択し、結果めちゃくちゃ古い企業体制のつまらない業務にアサインすることになりました。

Flutterはかなり最近の技術なので、導入している企業はトレンドを追う力が強く、働き方がゆるめ(リモートワーク、私服OK、フレックスタイム制など)の企業であることが、求人を見ていてかなり多かったです。

Flutterに限らずAndroidもそうですけど、比較的新しい分野の技術を選択した方が、Web系の面白い自社サービスを提供している企業に行ける可能性が高まります。

ポートフォリオの制作

勉強せずにAndroidの経験だけで転職しようとしたら、今回決まった就職先には絶対行けなかったと思います。
最低限何か作っていたのはやはり大きい。

「Androidの経験があるし、君は若いからたぶんそのまま転職活動してもきっと大丈夫だよ」という意見もありましたが、転職先からは「Androidの経験もあるけど、未経験かつ新しい分野の技術を自分で調べて実装し、アプリを1個作っているのが良かった」と評価を頂いたので、ポートフォリオ制作をしておいて正解でした。

コワーキングスペースに移動して作業

現在自分はシェアハウスの個室に住んでいるのですが、去年個室に移動してからは仕事も勉強もずっとその部屋でしていました。

しかしそれ以来、ずっとやる気が起きず仕事と作業のパフォーマンスが著しく落ちていました。

8月中はとてもひどく、

職務経歴書を1行書く → 疲れる →  ベッドでワンピースを観る → 飽きたらYouTubeを観る → 飽きたらワンピースを観る → 以後繰り返し

という堕落しきった生活を1ヶ月も送っていました。

「全然作業が進まん。このままだとマズイ…」と感じて、ドミトリー部屋に住んでいた時のようにコワーキングスペースで作業するように変えたところ、1ヶ月経っても20行しか職務経歴書を書けなかったのが、3日で添削も含めて書き切ることができました。

今までモニターや机・椅子を変えたり、ライトの色を変えたり、線香を焚いたり、部屋のレイアウトを変えたり、あらゆる手段を尽くしましたが、自室だと「ここは寝たりリラックスする場所だ!」と脳が認識してしまうため、全く力が入らないんですね。

自室で集中できない人は一度場所を変えてみると良いかもしれません。

先輩方に相談

転職活動をする際に、事前にウチの住民である先輩エンジニア達に色々相談させてもらいました。

自己分析を徹底したのは、その方たちから「自分のやりたいこと、楽しいことを言語化していないと、企業選びの判断軸がブレるし、また自分のやりたいことと違う企業に転職してしまう」と助言を頂いたからです。

選考中の企業についても「たぶんこういう企業はエンジニアのチームが少なくて営業が多そう」とか「この会社テレビで見たけど、事業がすごく面白そうだった」など様々な意見を頂けて、企業選びのときに大変助かりました。

これがエンジニア向けのシェアハウスに住んでいる1番の利点だったりします。

ウチEngineMakerでは毎月第1金曜日に「ゆるめし」という外部の人たちも来れるゆるい交流会があるので、もし興味がある方はぜひご参加下さい!
※日程が近付くとオーナーのときさばさんがFacebookでイベントを公開するので、フォローをおすすめします。

自己分析

これは自分の人生で何か重要な意思決定をする際に、必ずやるべきことだと思います。

今回の転職活動でもし、「自分は何をしている時が楽しいと感じるのか」という感情の根源を言語化していなければ、「どういう会社なら自分は楽しんで仕事ができるのか」を調べることができません。
そうなると「的の位置を確認せず、適当な力でボールを投げる」というような状態になり、企業選びが完全に運任せのギャンブルになってしまいます。

今回は自己分析をしたおかげで、自分に合う企業の選び方が分かるようになり、希望に合う企業に就職することができました。

なので自分のゴールと道筋を明確にするために、自己分析は必ずやることをおすすめします。

失敗したこと

利用する転職エージェントを1社に絞る

今回唯一の失敗です。

最初に複数のエージェントを登録して、良さそうなエージェントを見つけるところまでは良かったのですが、最初に登録したエージェントでたくさん求人に応募してしまって、その後も他のエージェント経由で応募したことにより「面接の日程調整」が困難になりました。

普通なら担当のエージェントが、面接日時が他の企業と被らないように上手く日程を調整してくれます。
しかし複数のエージェントで同時に応募すると、面接日時を自分で把握し、被らないように各エージェントに希望日時を伝える必要が出てきます。

「今A社に18日〇〇時と19日〇〇時に希望日時を伝えてるから、B社にはそれ以外の日程をエージェントに伝えないと…」となってしまうので、これだと普通に自分で企業に直接応募しているのと変わらなくなります。

なので最初に複数エージェントに登録して、担当との面談時に渡された求人はその場で応募せず、全部のエージェントと面談が終わった後に1社に絞って利用すると良いです。

おわりに

今回の転職活動では、やれることはやり切ったので後悔はないです。
転職先の事業内容は面白そうで、社風と文化も非常に良さそうなので、これから働くのが非常に楽しみです!
エンジニア社員は約10人と少なく、まだCTOやVPoEなどがいないので、自分の貢献がプロダクトの品質に大きく関わってきます。
しっかり実績を作れるようにがんばって参ります(`・ω・´)ゞ

転職を考えている方やこれからする方に、少しでも参考になれれば嬉しいです!

メリークリスマス!!!!
(一応アドベントカレンダーなのでw)

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