東京思い出川柳 その①

以前東京に住んでいた。それに際しては、それはそれは夥しい数のしょっぱい思い出がある。今回それらを川柳にしたためることによって当時のどうしようもない自分をふりかえりつつ、誰かに笑って頂くことで何かに昇華させていこうという試みです。(適当)


東陽町派遣バイトで行ったきり

何でかは忘れたけど、多分何かで急にお金が必要になったんだと思われる。単発で仕事を探した。
普段使わない東西線に乗り込みいそいそと東陽町へ向かい、駅から派遣バイト先のスーパーへ徒歩15分くらい。え、東京なのにめっちゃ歩くじゃんって思いました。
業務内容は、支給されるエプロンをつけて
「え〜本日〜、サ◯トリー商品お買い上げのお客様対象に、ハッピーハロウィン抽選会行っておりま〜す」
ってマジで一日中言い続けるっていうやつ。
まずそもそもみんなハッピーハロウィン抽選会にそこまで興味ないから俺がハッピーじゃないし、そして何よりキツかったのが、抽選BOX設営場所が野菜庫の真横でめっちゃくちゃ寒かったこと。お腹冷えやすい系男子には絶望のロケーションである。
そんなこんなで無事業務を終えた訳だけど、その帰路コンビニでサ◯トリーのハロウィン限定フレバーの飲み物を買った。甘かった。


井の頭下ネタ叫び叱られる

諸用があって、友人達と井の頭公園に行った。
超久々に吉祥寺で降りたし、その時が初めての井の頭公園だったから若干舞い上がっていたという前提だけど、そもそも基本的に会話の引き出しが下ネタしか無いのである。下ネタ大好き。下品であればあるほどナイスですね。
そりゃあ流石に俺だって初対面の人とか目上、まだ気心の知れない相手だったら下ネタなしで頑張れるし、そういう「普通バージョン」のトークもそこそこ楽しく出来る自負はある。
まぁでもやっぱりね、下品な人は下品なこと話したくなっちゃうんだよ。もうこれはしょうがないんだよ。
そんでその日一緒にいたのは大変仲良くして頂いていた友人達で、まあ自分としては通常運転だったんですが、友人の一人から
「(周りに)子供がいるから(下ネタ言うの)やめなよ」
って言われて、めちゃくちゃ恥ずかしい気持ちになりました。はい、もう本当にすいませんでした。


池袋友との再会春風亭

本当にありがたいことに自分には素晴らしい友人が沢山いる。
そしてそれらの本当に素晴らしい友人達との関係性においては、会う頻度とか連絡をマメにするかどうかみたいなことは実に瑣末なことなのだ。
彼ら彼女らとはたとえほとんど連絡を取らなくても心は繋がっているし、再会時にはものの数分で時を戻したようにおしゃべり出来る。と、少なくとも自分はそう思ってるけど先方も同じ様に感じているかどうかは大変残念ながら謎。
まあそれはそうと、その日久しぶりに会ったのは高校時代の同級生だった。
事前連絡の際に、なにをするか、はて落語でも聞きに行くのどう?という流れになり、池袋で集合して二人で演芸場へ向かう。
途中一旦抜けて酒を飲み、また戻って最後の真打まで聞いた。それでその日は解散。
この一連の流れ、はっきり言ってめちゃくちゃ趣味の良い大学生である。我ながらまじパーフェクト。
こんな奴とまだつるんでくれてありがたいなぁと思いつつ、実にさっぱりとした、それでいて確かなユージョーをJRの改札を抜けながら感じたものである。

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