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「衝動」に忠実な社会を創りたいんだ

どんな社会を作りたくなったのか

いきなりこんなnoteを書き始めました
僕がどんな社会を作りたくなったのか


それは、人々が自分の「衝動」に従って生きている社会


ここでいう「衝動」は、『問いのデザイン』『問いかけの作法』の著者、安斎勇樹さんが言っているものとかなり似ていると思います

ワークショップの理論的基盤を築いた一人である哲学者ジョン・デューイは、一人ひとりに内在している創造的な『衝動』の重要性を説きました。その議論は提唱から100年経ったいまでも色褪せない。創造的衝動に目を向け、組織にとって意味のある変革やイノベーションを起こす力に転換させることこそが、ワークショップの本質だと思っています
(「衝動」に忠実に、問いと遊びをデザインし続ける——ミミクリデザイン安斎勇樹 より。太字部分は作者編)

上の記事の中で、安斎さんは「知りたい」「こんなことが作りたい」「もっと解き明かしたい」といったいわばプラスベクトルの「衝動」について触れていました
いわゆる"Will"に当たる部分だと思います

個人的には、もう少しマイナスベクトルの「衝動」にも目を向けたい
最近、読んだ文章の中で、印象的だったのはこれ

2017年4月。高校一年生は授業の一環として、必ず双葉郡の現状を知るバスツアーに参加します。
そこで見たのは、1枚のバリケードで仕切られた帰還困難区域。津波で流されたパトカー。人気のない商店街。誰も通っていない、綺麗な小学校。ここは本当に町なのかと疑ってしまうほど、信じられない光景がそこには広がっていました。各場所で語る、地域住民、いわゆる当事者の声。中学生の頃、復興は終わったと思い込んでいた自分を責めたくなりました。6年経っても時が止まっているような町で一生懸命復興という解のない答えに挑み続ける地域住民の姿。15歳の私にとって衝撃がすごいものでした。そして次第に私も、復興の一助になりたいと思うようになりました。
                                                                             --『3.11 あの日から10年。』

「なんとしてでも向き合いたい」「ここに取り組み続けたい」
そう思わせるモノ、それが「衝動」なのかな、と思ってます

自分にとっての今の衝動は
「人が『衝動』を持つためのメカニズムって...?」ってこと

まちづくりは、好きと推しの原理で前に進む

「でも好きなことをする努力家はね 最強なんですよ!」
(『ブルーピリオド』/山口つばさ)

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今年読んだ本の中で、何が一番面白かったか聞かれたら
僕は真っ先に『ブルーピリオド』と答えます
ってか読んで、まじで

この漫画で出てくる「好き」と上で触れた「衝動」
ちょっと概念的には違うかもしれないけど、似たようなモノだなと思います


それは、自分が頑張るための源になるということ


そして、一人ひとりが「衝動」に従って動くことで、社会はもっとよくなっていく
自分が関わっている高校生向け探究プログラム「BEAU LABO」の8期にゲストで来ていただいた、高野 翔さん
「これからの地域の豊かさとは何か?」を問いに、福井の地域づくりの研究をしています。
その高野さんが語っていたのが、次の言葉

「まちづくりは、好きと推しの原理で前に進む」

はい来ました、もう心ドンビシャ
自分の好きなことは、必ず人を幸せにできる
自分の推しを宣言する
人の推しに共鳴する
そんな「好きの力で駆動するストライダー型社会」が大切なんだと
もう共感しすぎて、首もげるかと思いましたもん

結局、苦手で嫌いなことやるより、好きなこと、自分が人生で突き詰めたいことやる方が、人ってエネルギー発揮できるんですよ
で、その集合体が「社会」なんだな、と思うんです

僕自身、『もっと探究したい』という実に利己的なモチベーションでここまでやってきた。それでもパフォーマンスを発揮することができているんです
(安斎さんの先に触れた記事より。太字部分は作者編)

じゃあどうするか?

だから、今はそんな社会を実現するための環境づくり・関わり方を学びたい
キーワードとしては、「越境」「デューイ」「経験学習」などなのかな

あと、「衝動」に出会うのって、本当にタイミングだと思ってます
「衝動」に出逢ってるから偉くて
それに出逢ってないから偉くないっていうのは絶対違う
それは、「衝動」を持ちなさいと強制されて潰れた高校時代の自分が叫んでいる

僕にできることは
内なる「衝動」に出会うきっかけを作ること
対話によってそれを引き出すこと
そして、それの実現を伴走すること

ここに向けて、頑張って行けたらいいな、と思ってます

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