マガジンのカバー画像

ゆのたび。

26
各地の温泉や銭湯をめぐります。 ちょっとひなびたくらいが好み。
運営しているクリエイター

#エッセイ

【ゆのたび。】24: 群馬県 草津温泉  ~もらい湯にて密かに楽しむ現地の湯~

草津温泉に行こうじゃないか。 5年ほど前だっただろうか。友人に誘われ、私はあれだけ名前を…

たび。ユウト
4か月前
5

【ゆのたび。】23: 東京都 式根島 足附温泉 ~夏の島で、探せよ適温~

夜の東京から島へ行く船が出る。 大都会のど真ん中から出港する夜行便の、なんとロマンなこと…

たび。ユウト
5か月前
1

【ゆのたび。】22: 新潟県 妙高温泉 関川共同浴場 大湯 ~地元民御用達の湯にか…

「妙高は、昔はそれはそれは賑わっていたんだよ」 父がそう言っていたのを思い出す。今となっ…

たび。ユウト
7か月前
3

【ゆのたび。】21: 駅の温泉リバーサイド津南 ~駅にある温泉から電車を眺めて~

駅の数を数えたことがあるだろうか? 日本には2023年現在で9000以上の駅がある。 昨…

たび。ユウト
7か月前
5

【ゆのたび。】19: 野沢温泉 ~日帰り外湯巡りRTA(リアル湯治アタック)②~

前回からの続き。 前回は3つ目の外湯の『熊の手洗湯』を制覇したところまで書いた。 3つの…

たび。ユウト
9か月前
2

【ゆのたび。】17: みくりが池温泉 ~日本で一番高いところにある温泉で感動オブ感…

富山にこの国で最も高いところにある温泉があることを、私は昔から実は知っていた。 そばを通…

たび。ユウト
10か月前
2

【ゆのたび。】 16: 下諏訪温泉 菅野温泉 ~懐かしき昭和レトロな街中温泉~

諏訪の街は暑い。 猛暑は湖畔であっても関係なしだ。じりじりと肌を焼き、風はねっとりと蒸し暑くて汗は止まることなく噴き出てくる。 灼熱の諏訪を、諏訪大社の四社巡りのために私は久しぶりに訪れた。 しばらくぶりの訪問だ。初めて訪れたときは確か、社会へと仕方なしに漕ぎ出したばかりの頃だった。 あの頃から私はいろいろなことが変わった。いろいろなものを得てきて、いろいろなものを捨ててきた。 何も変わっていないようでいて、私はきっとあの頃とは様々な部分が違っているのだろう。 し

【ゆのたび。】 15:奥只見銀山平 かもしかの湯 ~アウトドアに疲れたらここの湯へ…

奥只見湖は新潟県と福島県の県境にあるダム湖だ。 人里離れたこの地は自然が豊かに保たれてい…

2

【ゆのたび。】 07:稚内温泉 童夢 ~日本最北の温泉で、汗と寒さを吹き飛ばす!~

稚内は日本最北の街である。 そのため、数多くの『最北』がこの地には存在している。 もっと…

1

【ゆのたび。】 14:鹿児島温泉旅⑧ 日当山温泉郷 日当山温泉センター ~太古から…

 「~行の飛行機は空港周辺の悪天候のため欠航になります」 なんだって? 私は茫然と、混み…

4

【ゆのたび。】 13:鹿児島温泉旅⑦ 砂蒸し会館 砂楽 ~今も昔も、人はここに砂に…

少し思い出話をしよう。 初めて指宿を訪れた日は夜だった。 指宿駅に降りた私は、目的の施設…

1

【ゆのたび。】 12:鹿児島温泉旅⑥ 開聞温泉 ~ガイドには乗らない、山と同じ名の…

鹿児島市の南の指宿市にある、形のきれいな開聞岳。この山はその均整の取れた形から薩摩富士と…

3

【ゆのたび。】 11:鹿児島温泉旅⑤ 海潟温泉 江ノ島温泉共同浴場 ~路地裏で、湯…

雨脚は強まったり弱まったりを不規則に繰り返している。 一瞬の間は止んでも、少しすればまた…

1

【ゆのたび。】 10:鹿児島温泉旅④ テイエム牧場温泉 ~名馬の名を継ぐ、圧倒的な温泉成分の名湯~

天気予報はまったく好転する気配が見えない。 1週間先まで天気のマークは傘、傘、傘。 お日様マークは一つもない。 天気予報は近い予報ほど当たりやすい。 つまりは私の滞在中に空が晴れ渡ることは決してないことが保証されてしまったわけである。 予定していた登山はほぼ絶望的となり、空いてしまった時間を埋めるために天気が悪くても見て回れるものをスマホで検索する。 もはや湯だ。湯に入ろう。 それしかないな、せっかく疲れた体を湯で癒そうと思っていたのに。 しかたがない、登山計