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スケート競技の普及を担う者②スケート教室の役割と責任

体験会と教室の違い

体験会は、その面白さを伝えることが目的であると思っています。

知ってもらったり触れてもらう手段として最も手軽な方法です。仮設のスケートリンク等どこでも実施可能で、未経験者にとって大きな入り口となります。

僕も実際にアイスホッケークラブご協力のもと、アイスホッケー体験会を何度か実施しましたが、参加してくれた子供達はそれまで知らなかったアイスホッケーの楽しさに触れることが出来ました。

ただその後、保護者から必ずいただく質問があります。

「アイスホッケーはどこで習うことが出来ますか?」

この質問の先を請け負えるかどうか?が体験会と教室の違いです。

つまり普及の為には、その質問の先を見越して実施する必要があります。

僕にはアイスホッケー競技の専門的技術を教える事は出来ませんので体験会としましたが、地元の各アイスホッケークラブでなかなか生徒が集まらず困っているという課題の解決手段の一つとして行わせていただきました。

競技普及を目的とした教室は体験会と違い、楽さだけでなく、その難しさや課題解決の方法まで伝える必要があります。また、そのプロセスを通じて、生徒たちの人間的育成や自己実現を図るものだと思っています。

(※ちなみに余談ですが、僕が運営している日光スケーターズクラブは教室からスクールへ名称を変えました。それはスケートが上手になることはもちろん、それ以上に、生徒たちの人間的な成長を目的としているためです。)

スケート教室や体験会を開催したい!という方がいれば、上記目的に応じて開催場所や内容等手段を選ぶと良いと思います。

体験会はスケート界への入り口を広げる上で非常に重要な役割を担います。一方で、教室は定着化へのきっかけを与えるファーストステップとして、とても意義があり、未経験者を含むファン・レジャー層と競技界を結ぶとても重要な存在です。後者は競技人口が減りつつあるスケート界の未来にとって影の救世主となる可能性があります。

続く


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