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舞台『ラーフの祭壇の聖剣』を終えて

3月19日、
私の3度目の舞台出演が終了しました。

1年前の初舞台「二認ヶ詩」
2作目の朗読劇「赤枠口上」に続き、
今回3作目の出演、「ラーフの祭壇の聖剣」

※まだ、『ラーフの祭壇の聖剣』を
観ておらず、気になる方は、
こちらのオンラインショップでの
アーカイブ購入が可能です。
~4/9(日)まで購入ができます。


私が初めて舞台に出たのは1年前、
元々は赤枠工場のお客さんでした。

演劇をやりたいという思いはあったものの、
中々踏み出せてませんでしたが、
「20代が終わる前にやろう!」
と、思い切ってオーディションを受け、
出演することとなりました。

2度の出演を終え、今回、出演しようと思ったのは、
学校の他に予備校での勤務も兼ねることとなり、
更に忙しくなるため、
その前にもう一度舞台を経験したいと思ったからです。

3作目ということもあり、ほぼ知っている顔、もしくは
赤枠工場の他の作品で一方的に知っている顔でした。

練習が始まり、1作目よりも絡む人も多かったり、
風邪で喉を傷めたこともあって、
最初のうちは苦労をしました。

ただ、台本を覚えてからは、
コメディということもあり、動くのが楽しくなり、
練習がない日が寂しくなるくらいでした。

本番が始まってからは一瞬でした。
自分でも日に日に上達するのを感じ、
友人からLINEでお褒めの言葉をもらって、
さらにやる気がみなぎる。

「勇者の使い分けが素晴らしかった」
「今年で一番笑った」
「裁判のときの台詞がカッコよかった」
「やりたいことやってる人みると刺激がもらえる」

嬉しいLINEをたくさんいただきました。

そんな私の共演者さんたちを紹介していきます。
左上から順番に紹介します!

●ソルトール=サゴノ役 蛻りょーま さん
「赤枠口上」で共演した方です。

うさん臭さが半端ない。
こんな商人いるな~とのそう思わせる役者でした。

彼のツッコミは心地よくて好きなんですよね~。
ただ、カナリアとの絡みでは、
ボケになったりと、多彩でしたね。

中盤の中間管理職のような、
権力が高い人に対してペコペコする、
そんなシーンも印象的でした。
彼のうさん臭い役は、また是非見たいものです。

●ライヤー=マーリン役 新荻あかり さん
「ワルム街道の三姉妹」で拝見し、
普通の女性的な落ち着いた役の印象でしたが、
「赤枠口上」で観たときは、
こんな役もやるんだ、と驚きでした。

彼女とは一番絡みが多い役でした。
凛々しい役、と思いながら、
めちゃ突っ込む役。私の保護者でした。

あと、過去で女になるシーンがカワイイ。
雰囲気ぶち壊してすみませんでした(笑)

彼女とは絡むことも多かったため、
都度アドバイスをいただきましたが、
自分だと気づけないことも
多かったため、かなり助かりました。

●カヌレ役 齋藤成美 さん
「二認ヶ詩」「赤枠口上」、
そして今回、すべてで共演してます。

彼女も結構良い立ち位置をよくやるんですよね。
例えるなら、ヒロインの相談に乗る友人ポジション。
いて良かった、って思える役が多く、
目立ちすぎない雰囲気を醸し出す、そんな方です。

フィーナと一緒で、一般的な女子かな、と思いきや、
ああ、って感じでしたね。

真剣なシーンなので、ちゃんと見れないんですけどね、
ボンさんを常ににらんでるんですよ。それがツボです。
単純に斧+カヌレが似合ってた。
てか、多分ラーフの村の女子、全体的に戦闘力が高い。

●ウォーク=レイト役 笠木紘 さん
赤枠工場の主催の方です。
ホントにお世話になりました。

この方の台本、小ネタが散らばってて、
所々でクスっとする、そういうところが凄く好きです。
私の周りでもファンが増えています。

役での気持ちの葛藤が上手く作れない私に対して、
エチュードとかでその気持ちを体感させたり、
実際に演じたりすることで、
体感的にわかりやすく道を示していただきました。

ツッコミが鋭かったり、
全体的に演技のテンポがよく、
お客様を飽きさせない演技が見事です。

●シーラント=カナリア役 朝霧蒼空 さん
今回初めましての女優さんでしたが、
「赤枠口上」を見ていたとのことで、
一方的に認知されていました。

彼女のツッコミ、好きでしたね~。
「領収書あるの?」がお気に入りです。
女としてのスキを見せない雰囲気を醸し出しながらの、
どこか優しい一面が感じられたり、
そして後半、女になってからが、とにかくカワイイ。
精霊のせいですね。はい。

前半は声を張って強さを見せる。
後半はベタ惚れする女を演じて女を見せる。
前半と後半のギャップの作り方が
上手だなあと感じました。


●イクータ役 私
割愛します。


●ラメル役 結川かをる さん
赤枠工場の作品「Time Film」で
一方的に拝見していましたが、
その時のキャラが濃くてとても印象に残ってました。
なので、共演が決まったときはワクワクしましたね。

そんな彼女ですが、
今回も印象に残りやすい役でした。
彼女が演じてるとき、私は笑わないのに必死でした笑
役的に私は彼女をいじれなかったのが残念です笑

いますよね、権力はあるけど、ちょっと頼りなく、
周りからいじられる上司。
「まさかの実費」とか、
「死ぬよりマシだ!」に折れる部分がホント好きです。
このコメディに彼女は必要不可欠な存在ですね。

また、明るい一面がある中で、
とても一生懸命な一面も持ち合わせており、
そういったところでもとても印象的な方でした。

●ミグ役 夢咲乃 さん
「Time Film」で初めて演技を拝見し、
「赤枠口上」で一緒でした。
赤枠口上のときのゲームキャラが特に好きで、
純粋なボケキャラと思いきやの、
後半の彼を思う一途な様子に、胸が熱くなりました。
「Time Film」とかでもそうでしたが、
好感の持てる役をするのが上手なんですよね。
何より、とても楽しそうに演技をしてて、
応援したくなる、そんな方ですね。

そんな彼女は、今回の舞台でも
思わず応援したくなるような、
そんな元気娘を演じていました。
ツッコミ役のまともなキャラかと思いきや、
ブロマイドのくだりは執念が凄い。
「ぬーけたー!」が凄く好きです。

また、練習のときにも、
「この言葉を強調するといいと思うよ?」
とかいろいろアドバイスをくれたりと、
とても助かりました。

●グリーフ=ザオラント役 栗原大輔 さん
「この星のアグレッサー」で初めて拝見し、
爽やかな印象の彼。声がホント心地よい。

過去で話をするときに思いましたが、
凄い良い笑顔でこっちを見るんですよね。
その笑顔に答えるかのように、
ビクトは動くことができる。
対面して、やりとりのしやすい役者さんでした。

声が優しい中でも、
とても透き通っており、
周りに届きやすい声、素敵でした。
そういったところが印象的でした。

●ヤン=Bee役 牧拓実 さん
「赤枠口上」で一緒でした。イケメンボイス兄貴。
今回は彼と絡む機会が多かったですが、
私の役的に彼をいじる事ができないのが
少し残念でした(笑)

怖い役かと思いきや、中盤からどんどん崩れていく。
やがて愛されキャラとなりました。
私が登場してからのシーンでは、
常にいじられてましたね。

肩のやつを売る、お金をバラまく、
アレックス、筋肉モリモリ、
飽きないくらいのネタがありますね~。

力強い、観客を引き付けるそんな豪快な演技を
行うのがとても印象的な方でした。

●ボン役 根井雅人 さん
「赤枠口上」で共演した方です。
何といってもキャラづくりが凄い。
「ワタシの記憶」でカッコいい役をやっていたのに、
今回はホームレスのような役を演じました。

単純にどんな役もこなせるのが凄いと感じ、
最初の登場、グリーフに対して怒る場面、
カナリアを襲う場面、裁判時の登場、
すべてにおいて印象に残りますね。

練習でも、役者経験が豊富ということもあり、
序盤から色々とアドバイスをいただきました。
差し込みの台詞は、
全体の流れを阻害しないようにサッと入れることなど、
理由も話した上でアドバイスをしてくれたので、
アドバイスがとても頭に入りやすかったです。

●フィーナ役 汐月なぎさ さん
今回初めましての女優さんでした。

ミグに対してのお姉さん感を
めちゃめちゃ出していましたね。
こんな子いそう~、って感じで、
凄く自然に村の少女を演じていました。
割と一般的な子かと思いきや、
酒豪だったりお茶目だったり殺気立ってたりと、
その七変化の使い分けも、
観ていて楽しい、そんな方でした。

私の受付をやるシーンでは、
もらったお金を確認せずに
投げ捨てるシーンがとても面白かったです。

●アーヤ=ルイ役 七緒慧 さん
赤枠工場の「この星のアグレッサー」で
初めて拝見し、感情がない役が印象的でした。
そんなクールな人なのかなと思いきや、
「赤枠口上」で共演した際は、
感情の爆発力が凄い方で、それが印象的でした。
今回も彼女と向き合うシーンがありましたが、
とにかく演じやすかったです。

貴族の無邪気な子どもらしさを鮮明に演じており、
今回のドタバタ劇のいいスパイスでした。
剣が偽物とわかった後に豹変して
全然違うキャラとなるのも、またいいんですよね。

●お客さん役+音響 秦野秀平 さん
影の功労者その1。
演出助手、代役と色々なところで活躍してくれました。
単純に彼はスペックが高いですね。
3役くらいの動きをほぼ完璧に抑えていました。
声量が凄く、声がとても通りやすかったり、
初見のキャラでも、すぐ役になり切り、動ける。
色々と彼から学べることは多かったです。
よく練習後にアドバイスをもらったりと、
ホント色々と助けになりました。

●照明 湯淺惇紀 さん(画像はありませんが…)
影の功労者その2。
照明と代役で活躍してくれました。
「二認ヶ詩」では発声のコツを
教えてくれたりと、頼りになる存在でした。

あと、彼は演技のアドバイスをくれることや、
私の演技を良いところを褒めてくれたりもあったので、
それが自信へと繋がり、思い切り役を演じ切る
きっかけになったな、と感じております。

このようなメンバーに囲まれて、
今回の「ラーフの祭壇の聖剣」に
携わることができたこと、とても嬉しく思います。


この写真は特に青春感があってお気に入りです

今回の「ラーフの祭壇の聖剣」
是非多くの方に届いて欲しいと思いますし、
他の赤枠工場の舞台もオススメですので、
是非こちらから見ていただければと思います。


そんな私の、今後やりたいこと、ですが、
特に決まってるわけではありません。

ただ、私も30という歳になりまして、
どの分野であり、挑戦し続ける人でありたいと
思っています。

仕事に追われていて、自分を見失いつつある人、
結婚や育児に追われて、余裕のない人、
もっと早く挑戦すれば良かったと後悔してる人、
どうせ無理だと何事もあきらめている人、
沢山見てきました。
正直私も最初の職場を辞める26歳の時までは、
そんな人だったなと感じております。

ただ、そんな私も色々な経験を経て、
挑戦できる人へとなることができました。
だからこそ、そんな人々が、私の姿を見て、
少しでも前向きな気持ちになってくれればな、
と思っています。

私のつらつらと綴った感想に、
最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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