コロナ禍におけるカナダ・バンクーバーの生活②


前回の記事から丸々2週間。肌寒い春を抜けきれなかったバンクーバーも段々と太陽が心地よい時期になってきた。

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非常事態宣言は5月中旬まで延長されているものの、徐々に外を歩く人も増えているし、お店も今週末あたりから再オープンし始めるところもでてきた(まだテイクアウトのみの短縮営業だけど)。

バンクーバーの人々にとってこの春から秋口にかけてはいかに外で過ごす時間を作るか、がQOLの向上において重要なファクターである。月曜日はHow was your weekend?が朝のあいさつの決まり文句だし、週末となるとDo you have any plan on this weekend?が会話のトピックになる。なんなら夏なんか22時頃まで明るいから仕事終わってから近くのビーチでBBQしようぜ、なんてこともある。とにかくバンクーバーの夏は市民にとってなによりも人生を充実させる時間であり、太陽光が活発になり始める5月くらいはもう『シーズンイン』になっている。

だからこの状況のバンクーバー市民はかなり我慢していると感じる。

BBQをビーチでする人はいないし、まあ外出する人は確かに増えてきているけどそれでも散歩や買い物、ジョギングくらいでやっぱり賑やかな感じではない。
日本では『自粛の意味ってなんですか?』とか警察に突っかかっていったBBQしなきゃ死んじゃうさんや、体調だれも悪くなっていないんだから仲良いやつで遊ぶくらいいいっしょとかいう自己診断系ドクターさんもいるようだけど、そんな人はほとんどいないしニュースにもならない。マジで我慢している。

そのおかげだと思うが、ブリティッシュコロンビア州(BC州)の5月5日発表によるコロナウィルスの24時間以内に発生した新規患者数は4件だ。この州の人口は約500万人だし、日本よりもPCR検査に力を入れまくっている状況や4月下旬の1日100人近く発生していた状況から考えたらかなり改善されている。もしバンクーバーに知り合いがいてコロナの影響について心配している方がいたら、大丈夫、安心してください。ここはカナダでもかなり安全な州です。もちろん油断はできないけど。

それに加えてBC州は独自の支援金も用意した。こちらで詳しく解説してくださっているが、国の用意した支援制度Canada Emergency Response Benefit(4週間に1回雇用保険加入者に2,000カナダドル支給される制度)に該当する人に1,000カナダドルの特別給付を行う制度だ。こちらは5月1日に申請が開始され、全てオンラインで10分以内に完結、支給も10日以内に行われる予定。外国人だろうが雇用保険料を支払っていたり、条件に該当さえすれば誰でもしっかりもらうことができる。マジで助かるし、日本の給付金のグダグダ感を見ていると本当に優れていると感じる。

自分はまったく『海外だとあーだこーだ。日本はあーだーこーだ。』みたいな海外信者ではないけど、それでも優れているところは認めるべきだし、導入できそうなら日本に適用しようとすることも必要だと思う。そしてそれをしっかり知ることも大事。数字だけでかくて実情が微妙な支援とかいらないし。

今週末からは気温が20℃を超える予定で、お店も再オープンし始めるから外出する人も増えると予想される。ちょっと怖いっちゃ怖いけど、この時期をふんばればバンクーバーのコロナの状況は相当良くなるはず。

日本でも自粛頑張っているひとは本当にすごい。何もしていないんじゃなくて、その選択をしたからこそ誰かの命が救われている、って考えてほしい。

ではどうぶつの森の島クリエイターが途中なのでこの記事はここらへんで。

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