『ザ・レイド』監督最新作はゴア度MAXのカルト映画!? Netflix映画『アポストル 復讐の掟』感想
ごきげんよう
ゲリラゴリラと申します。
今回はNetflixで配信中のオリジナル映画
『アポストル 復讐の掟』の感想をお伝していきます。https://youtu.be/uHzKRwNhcLs
おすすめポイント① 悪趣味ゴア描写
まず、この映画の大きなおすすめポイントとして、
あの大傑作『ザ・レイド』シリーズのギャレス・エヴァンスが監督であるということが挙げられます。
ご存じない方に補足として、『ザ・レイド』とは、東南アジアのカリ・シラットという当時あまり知られていなかった格闘技を、
超クールにフューチャーしてみせたノンストップバイオレンス映画で、それ以降のアクション映画のレベルを確実に一段階引き上げた、
エポックメイキングな作品として知られています。https://youtu.be/5yyd9mA_uK8
当然、その監督の最新作ということ、
プラス『ザ・ゲスト』という超フレッシュなスリラー映画で、
不気味な兵士役を好演していたダン・スティーブンスとのタッグということもあり、ネクストレベルなアクション・サスペンスが見れる!と
期待して鑑賞しました。
https://youtu.be/RlZsNf0IgkU
しかし蓋を開けてみると、その期待に反し、
アクション描写というのはほぼありませんでした…ですが!
代わりに、リアルな世界観での、生々しいゴア描写がインパクトに残る
作品となっておりました。
思えば、『ザ・レイド』でも、
超絶アクションと強烈なゴア描写の組み合わせというのが、
1つの大きな魅力となっていたので、今回ギャレス監督は、
そのゴア描写の方を、よりリアルなシチュエーションやテイストに
アップグレードして、サスペンスの緊張感を高める試みをしていると思い、実際、それが成功していると感じました。
1つ、具体的にオススメゴアシーンをあげると
あるとんでもない悪趣味な機械が処刑シーンに出て来ます。
ネタバレは避けますが、
ヒントだけいうと…
「ワインオープナー」にそっくり、です。
これだけで察しの良い方は、分かるのではないでしょうか(笑)
おすすめポイント② バレるバレないサスペンス
次のおすすめポイントとしては、
今作が“バレるバレない”サスペンスとして、非常によくできている
という点でしょう。
あらすじとしては、
カルト教団に拉致されてしまった妹を助けるため、
主人公が入信者のふりをして孤島に単身潜入するという、
完全にスパイものの型になっており、かつテンポよく主人公への危機が連鎖していくので、中盤まで一定の緊張感が保たれます。
特に印象的なのは、
教団の預言者が村の規則を破った人物をあぶり出すため、
容疑者たちを一列に並ばせ、抜き打ちで経典を諳んじさせるシーン。
当然、主人公は経典の中身など覚えていないので、
順番が近づいてくるにつれて、ハラハラが高まっていきます。これは設定がカルト教団だからこその、フレッシュなアイディアだと思いました。
またこれらの危機を、主人公が機転の良さで、ギリギリ回避していくので、C級ホラーのような
フラストレーションが溜まる一方ということもありません。
おすすめポイント③ 独特の世界観
最後のおすすめポイントとして、
後半、教団の真相が暴かれていくのですが、そこで描かれる世界観や、
出てくるキャラクターの造形が不気味かつユニークで、印象に残りました。
ここもネタバレになるので、詳細は避けますが、
教団が祀り讃えていた女神の正体が、ただの〇〇という事実や、
その〇〇が、もっとも来て欲しくない場所で迫ってくるシーンは、
ホラー映画史上でも
フレッシュなイメージかつ、強烈なインパクトがあります。
また、その女神の側に控える、
雑用兼ボディーガードのキャラクターがいるのですが、
これが完全に『サイレントヒル』の影響を受けまくったビジュアルで、
とても好みでした。こいつと主人公のゴア度満点な格闘シーンは、少ない数のアクションシーンを補うほどの、緊張と興奮を感じさせてくれます。
まとめ
以上が僕の感想になります。
エンタメ部分を中心にまとめましたが、
”宗教とは何か”を問い直すテーマにも、興味深いものがあり
スコセッシの『沈黙』とも似たところを感じました。
同じくギャレス監督の過去作『SAFE HAVEN』でも、
ジムジョーンズの人民寺院を下敷きにしたカルト集団を描いており、彼の興味が深いことが伺えます。
https://youtu.be/1HTogJwfWRI
ただここを語り出すと
長くなりますので、今回はここまで。
結論としては、
「アクション」を封じたギャレス監督も、「ゴア」「サスペンス」を武器に十分に面白い作品を作れる
ということが分かりました!おすすめです!
ではまた
次回の感想でお会いしましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?