とあるフレンチの6,000円のランチを食べて思った飲食店の今後の話。
場所は新宿。
久しぶりに会った母と京王の上にあるカジュアルフレンチにランチを食べに行きました。
結論から良いますと、美味しかったです。
コスパが良い。
ざっと説明していきますと
・アミューズ
落ち着く感じの卵と酸味のあるサラダ。
・ポテトと野菜のリエットとパン
前菜:ズワイガニのフラン ナンチュアソース
*ザリガニを使ったソース
フワッとしたフランにソースがひたすら美味しい。
スープ:キノコ とコンソメのスープ
超絶美味。旨味たっぷり。
・魚料理:帆立貝の下平目焼き ウニソース
シナモンのパウダーが散らしてあったり、香り豊かでバランスの良い一皿。
・肉料理:牛フィレ肉ステーキ
冗談抜きで美味い。牛肉は塩とワサビで食べることが職種上多いのですが、やっぱり美味しいですね、ソースって。
デザート:五種盛り
焙じ茶のタルトが個人的に1番美味しかったです。
以上7品で一人6,000円ぐらい。
一食で6,000円という価格に対して「コスパが良い」と思えるのは、かかっている原価やオペレーションの人数、仕込み、家賃なんかを軽く計算できてしまうからかも知れませんが、良いもんが安く食べれて幸せだなぁ、と思いました。
久々に母親ともゆっくりと喋れ、有意義な時間。
お店には感謝です。
僕がこの店を次に使う機会があるとすれば
「50代以上のデパートに対する信頼がすごくある人と行く」だと思います。
いつも行く居酒屋じゃ失礼だし(居酒屋は大好きですが、誰とでも行けるかと言えば違うと思っている)
超高級店に行ったら、いつもと空気感が違い過ぎて喋りたい事も喋れないだろうしで
「相手も慣れているであろう空気で、かつ、ちゃんとしていら上にリーズナブルで食べれる」
そんなお店でした。
そうやって考えると、お店って用途を考えるとすごく使い分けられますよね。
お酒の美味しいお店
大切な人の大切な日に行きたいお店
昔ながらの友人と行きたいお店
アイディアを出したい時に行くお店
食に興味のない人と行くようのお店…
などなど、たくさんのお店があります。
そして、言ってしまえば都内にはほぼ全種類のお店があるような気がします。
「満席」じゃなければ、大体のニーズは満たせる。
でもこれが難しい所で、行きたいお店は「満席」である事が多い。
全業界そうなんでしょうけど、需要がどうしてもトップ層に固まります。
しかも、いざそのトップ層のお店に行ってみるとコスパが驚愕のレベルである事があります。
「最低1回転半とかさせないと採算合わないが合わないんじゃ…」みたいなレベルです。(もちろん、そうじゃないお店もある)
おまけに人件費も年々上がってきていますし、原価は30%までに抑えましょうとか言ってるけど去年よりも仕入れが高くなっているのに、原価の目標数値が同じってどういうこっちゃねん、と。
お客さんから見ても、料理研究家さん考えるレシピは優秀過ぎていてお家でも美味しいもの食べれるし、冷凍食品のクオリティもグングン上がるし、珍味とか最高に美味しいのでわざわざ外で食事とか面倒です。時間もかかる。
お金が湯水のように湧いてきている方が高級店で一回の食事に10万円以上とか使ってくれているので産業規模自体は一定の数値で耐えていますが、これから間違いなくくるであろうと言われる不況が来たらそこもマズめ。
そう考えると「レストランを回せる人」って、今よりももっと、淘汰されていくように思えます。
中途半端な技術と見せかけの知識じゃ生き残れないようなそんな時代がくるのではないかと。
その時が来た時にちゃんと生き残れるように、コツコツと勉強しよう。
そんな事を思った、6,000円のランチを母親と食べた後の帰り道でした。
そんな感じで、今日の話は終わります。
では^ ^
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