見出し画像

健康が転落する時8話

7/22-7/26
0.5kmからはじまり3.7kmまでの散歩が出来るように回復した。
もう少し回復したら、自転車にも乗りたいなと思っていた。
総合病院に紹介状を持って電車で訪れた。
紹介状を持って、血液内科の女医さんドクターFさんの外来の待合室で待っていた。

自分の順番が来た。紹介状をじっと見ていた。
人間ドックで不整脈を指摘されてから、六本木の病院でのカテーテルアブレーション手術をしたこと。
過呼吸で倒れたことをノートを見せながら話した。

紹介状には、カテーテルアブレーションと肺血栓塞栓症との因果関係が書いてあったようだ。

持参していた、ノートに血栓が出来るプロセスを書いてくれた。プロテインC欠乏症疑いもあるが、血液マーカーの値が低いには低いがその病気には該当しない。

Fさんは、ここでお会いしたののは何かの縁です。血栓が多いので、ここで帰すわけにはいきません。
この先が心配です。入院しましょうと伝えられた。

前の入院は、五日前で問題ないから退院したはずですと言ったが。ドクターの意見に従い入院した。

ここの病院では、Tドクターを中心に8名体制で診てます。安心した。前に入院した時よりも、呼吸は楽だがいつもの通りとはいかない。

30mごとくらいに休みながら歩いてきたことも伝えた。

入院が決まり、外来の部屋を出るときには、車椅子で看護師さんに誘導してもらった。

病室は4人部屋で、窓側だった。カーテンの内側でトイレに行くことも許されず、尿瓶で用を足した。
大きいほうは、車いすで誘導してもらいトイレまで行くことを説明された。前の病院よりも厳しい安静指示だった。

造影CTを受けた。初診出来たので、この病院のことがわからなかったが巨大病院なことに気づいた。
お迎えも車いすを押してもらって、病室へ戻った。
再び、妻にラインで連絡し、入院道具とパソコンを持ってきてもらった。
コロナの影響で面会も許されず、看護師さん経由で受け取った。ここでも、モニタ心電図と指には血中酸素濃度がつけられた。

心電図を付けると眠りが浅くなり、睡眠薬と便秘薬をもらった。看護師さんに言えば、比較的もらえる。
カーテンの内側だけの許可がかなりのストレスになる。気を病む。9時に消灯となった。

再び、血栓が肺に入る恐怖を改めて感じた。次、飛んだらどうなるんだろう。なんで、血栓が出来やすいのか。
そんなことを考えていた。

そりゃ、元気とは言えなかったが自宅で生活できていた。なんで、入院なの?ドクターによる判断の差があるんだと思った。

7/28 
翌朝
歯磨きも、ベットの上、用も尿瓶でした。

Tドクターは、6人との若いドクターを連れて巡回診察に来てくれた。

脚の血栓は前に入院しているときよりも少なくなっています。

今日は、心エコーの検査が入ります。

歯磨きは、病室の洗面台でしたいのですが、動いてもよいか確認をとった。
いいですよ。ただ不用意に歩かないでくださいねと念を押された。


7/28 

あー、独居房。

この時には、症状がなく。ただただ、暇ー。

若手の美人女医さんドクターNさんが夕方の回診に来た
超優等生タイプの眉毛がしっかりとした感じだった。

・長期戦になります。
・脚に血栓があり、肺にも血栓があります。
・即入院レベルです。
・血管外科の先生も話をしている。

シャワーの許可とデイルームの許可のお願いをしてみた。これで、すこし独房状態が解消できるし、
精神的に追い込まれなくなる。

長期戦ってなに?いつまで入院するの?

でも、Facebookを書く元気も出てきた。
書く気になってきた。

この日は、土用の丑の日でウナギが夕飯に並んだので、これをネタに書いた。

『今日は、土用の丑の日
病院でウナギ定食を食べてます。
もうちょいボリュームが欲しいところです。
え、まだ病院に居るの?
退院したんじゃなかったの!
そうなんです。
病院が変わって、また入院してしまいました。
ドクター変わったら、
まだ
娑婆にはだせん。
とのことで、病院食のウナギを食べてます。
肝吸いも付いてました。』Facebookより

皆には、2度目の入院であることも伝えた。変なプライド?みたいなもので
入院を主題にせず、ウナギを主題にしたかった。

この晩、寝ていると鼻に酸素を急に入れられた。

7/29

朝のバイタルの時に当直の看護師さんに聞いた。
鼻の酸素外してもいいですよ。

睡眠時に血中酸素指数が66まで下がったので急遽酸素をいれたそうだ。

肺に血栓があり、無呼吸症候群と重なり合うと、血液中の酸素がなくなるんだね。

朝の回診では、Tドクターと美人Nドクターと男性ドクターの3名で回診にきた。

トイレまではOKです。(尿瓶でしなくて良くなり、ナースコールしないで勝手にトイレに行けるようになった)
大きい方は、ナースコールして車いすで運ばれてる間に、便意がなくなっちゃうこともあるんだよね。

ここの病院は、男性看護師が来てくれることもあるんだ。

8/2
山手線半周イベントで自分に代わって先導してくれたT君からラインで、今病院の下にいるけど
と突然連絡が入った。麦茶と炭酸水を差し入れで頼み、病棟フロアまできてもらった。


『今日 T君がお見舞いに来てくれました。
お見舞いといっても、そばによることは許されていないのです。
突然だったので、本当にありがたいです。
差し入れは、ミネラルウォーターと麦茶と炭酸水を頼んじゃいました。
本当に来てくれてありがとうございました。』Facebookより


入院中って、ひととの関りが薄いので非常にうれしかった。

7/30

自販機で使うので両替がしたいです。看護師さんお願いできませんかって、お願いしたら。
病院の1Fのコンビニまで歩いて、付き合ってくれた。娑婆に出た感があった。

この頃もやはり夜だけ酸素入れてた。

7/31

シャワーの許可もでた。入院中の楽しみは食事とシャワーなんです。シャワーを出た後に飲む炭酸水がサイコー!

8/1
睡眠時の酸素が外れた。
夜間の血中酸素指数が80台までさがったが、95まで戻った。
夜勤で看護師さんは見ててくれてると安心した。

でも、朝、頭痛があった。そのうち治った。

明日は、造影CTをやります。これでいい結果が出たら、退院も検討しましょう。

8/2

朝の回診

造影CTやります。

・プロテインC欠乏症は、若い人がなります。血液マーカーが低いが病的なほど低いわけではない。

・カテーテルとの因果関係は不明

そんな説明をうけた。

結局、明確な答えはもらえなかった。

8/3

朝の回診

女医のドクターFさん

ずいぶんCTの結果がよかったです。
あす退院ですね。

モニター心電図はずせます。行動も自由でいいです。

そんな、ハレバレとした回答をもらった。

そうしているうちに、看護師さんにも伝えた。

朝のワイドショーでもコロナ患者が急増していて病床がひっ迫しているなんて話題だった。

看護師さんから医師に確認してもらったところ、思いもよらず

退院許可がでてしまった。

お昼は、病棟で食べますか?いいえ!と答えた。

スーツケースに荷物をまとめ、病院で会計をすまして、
看護師さんに挨拶した。病棟の入り口までお見送りしてくれた。


7/27~8/3までの入院期間となった。

病院の2Fのスエヒロでオムライスを味わった。 


自力で歩こうと思い駅に向かったが、思うように歩きづらい。
体力・筋力・気力が衰えていた。


「夢はもうみないのかい!あしたが怖いのかい! 負けっぱなしくらいじゃ終われない!」
『馬鹿みたいにそらはきれいだぜ!』

『拝啓、少年よ』Hump Backの歌をiphoneで聴きながら、タクシーを停めた。

ほんとに天気が良くて、東京タワーを後にした。

おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?