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Vol.39 アイデンティティが滲み出していく

 このnoteは、シェアド・リーダーシップのトレーニング・コース共同開発パートナーである有限会社システムアンドコントロール社(SM&C)の野村代表と、SNSにて、シェアド・リーダーシップに関して、普段着の会話をしている内容の続きです。


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第39回目の往復書簡は、前回の内容(Vol.38 ダイアローグ考(2))の続きです。今回は、6Days(変化を導くリーダーシップ開発)に関して、前回の村さんの投稿に対する最上の応答です。

アイデンティティが滲み出していく

(最上の応答)「モノローグの時間・自己との対話が大切」について、野村さんの場合は「長時間の運転」、私の場合は「ジムのトレーニング」ということでしょう。共通するのは、他のこと(おそらく普段使わない心体的な感覚)に集中することで、そこでメタ認知(自分を取り巻く世界を客観視するようなモノの捉え方)が生じるということです。

メタ認知によって自己反省的な内省が行われ、それをまた語りたくなる(新しい「やってみる」をやってしまう)。野村さんの場合、この他者に語ってしまう行為を多方面に行っていることがわかります。

野村さんの言葉を借りれば、「ギフト」をばら撒いているということでしょう「ギフト」という言葉はとても言い得た絶妙なワードだと思います。「ギフト」のポイントは、直接的に何か見返りを期待しているわけではないこと。ただ単に、自分のことを話しているだけというところです。

つまり、操作的ではなく、見栄や憧れ(自己顕示)でもなく、率直かつ真摯に自分の感覚を言葉にすることです。そこに、絶対的な自分の位置取りとしてのアイデンティティが滲み出していくような感覚があります。

「ギフト」は、何も起こさない場合も多いかもしれませんが、その後の関係性をつくる基盤を作り出してしまう可能性があります。なぜなら、「ギフト」は、EQ理論で言うところの「感情の伝染・共鳴」で説明される、意識しなくても、直感的に感じて、無意識に反応を引き出してしまう作用があるからです

そして、野村さんの直近の2事例が明確に示すように、知らず知らずのうちに、非線形・不連続な、「お?」が生じ、「言ってみる(やってみる)」が起こしてしまう。すごいですよね! 

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さて、今回の6Daysを「やってみる」ことによって、ダイアローグ、および、シェアド・リーダーシップについて、相当に実践的な知見が得られ、言語化ができるようになってきたと思います。そうなったのも、往復書簡で忘れないうちに語っているからでしょう。

ここまでの往復書簡をご覧になっている方は、概ね理屈をご理解いただけたのではないかと思います。しかし、一連の話は単純な「コミュニケーションの話」ではないので、いま私と野村さんが整理している内容を見ても、意味はわかるが明日からすぐに実践することは難しいと感じるのではないかと思います。

あと数日で、6Daysの最終日を迎えますが、参加者の皆さんは、6週間「やってみる」を繰り返すことで、いま述べたようなことを体感しているのです。もっともっと、我々が夢中になって考え語り合うテーマである「ビジネス・ダイアローグ」の世界を、世の中に広めていきたいという思いが強くなってきました。

壮大な次なる「やってみる」が、生み出されそうな予感があります。さてさて、野村さん、どうぞ〜。

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 この後も、往復書簡が継続します。次回をお楽しみに!


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