異動になった話

同じ部署に5年ほど在籍していたのだが、とうとう異動となった。これまでも3~4年で異動していたので、まぁそんなものかなという感じ。

今回初めて、技術系の部署からサービス企画の部署になった。社内でも珍しいようで、「希望したの?」聞かれることが多い。希望はしていないので、このジョブ型人事と言われる潮流の中では稀なケースではあるな、と自分でも感じる。

一方、「技術系の部署」「事業系の部署」という括り方にもモヤモヤがある。

技術者は技術だけやっても仕方なく、技術開発だろうがなんだろうが事業化への道筋を立てたり、そもそも事業継続性を考えながら仕事をするべきだ。サービス企画だって、マーケティングだのセグメント分析だのするだろうけれど、そのから商品を考えるにあたって技術的な実現性に対して感覚を持っているべきだ。

技術者は、自分のやっている領域に意識が集中しがちだ。それ以外に興味を持たない状態になると、自分達のやっていることのポジショニングが全くわからなくなる。その技術が重宝されるうちは良いが、この時代に3~4年も経つとただの使えない人材になってしまうこともある。

技術者とて、取り巻く環境や周辺技術を分析した上で、自分の技術、取り組みに何の価値があるかを発信し、それをサービスや事業に結びつけていく力は必要になってくる。組織の活動という観点で「技術」や「事業」のカテゴリがあるが、それは完全に分断したものではなく、互いにオーバラップしてこそ機能するものだということを忘れない様にしたい。

といったことを考えながら、異動先の部署では、これまで見知った技術系のメンバーとサービス仕様の話をするような日々を過ごすことになった。

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