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「懐かしい写真」のレシピ


最近、SNSに投稿している写真に対して「懐かしい」という感想をいただくことが増えた。

どうやら、僕の写真には「懐かしい」と感じる何かがあるみたいだ。

当然どの写真も、そのとき撮ったばかりのもので、昔の写真というわけではない。
では一体、この懐かしさはどこからきているのだろう。

どれも個人的な考察ではあるが、写真に「懐かしさ」を感じさせる5つの要素についてまとめてみた。


まず前提として、写真表現における「懐かしさ」の正体は、『技術の逆行』だと思う。

カメラの技術が発達し、誰でも綺麗な写真を残せる今の時代。

だからこそ、あえて画質を下げたり、昔のカメラ特有の質感を再現することで、現代写真との「差」が生まれ、そこに「懐かしさ」を宿らせることができる。

さらにいくつかの要素が加わると、最近撮ったにも関わらず、不思議と「懐かしさ」を感じる写真になる。


【程よい写り】

最新のレフ機などではなく、あえてコンパクトデジカメで撮ることで、綺麗すぎない程よい写りになる。
今回の作例はGRIIで撮ったものだが、オールドコンデジなどで撮るのも良いと思う。
また書き出すデータも、画質を下げることで、より現代の写真から遠ざかることができる。


【マットな質感と粒子】

現代のカメラは、昔よりも記録できる階調の幅が広い。
あえてその階調を制限して、マットな質感に仕上げることで、デジカメがなかった時代のフィルム写真のような表現ができる。
さらに、そこにフィルム特有の粒子の質感を加えることで、より忠実な仕上がりとなる。


【Dazzカメラ】

やはりDazz。なんといってもDazz。オールドフィルムを再現したアプリなだけあって、Dazzのフィルターを使うと、一気に写真が懐かしさを纏う。
記事の最後に、Dazzカメラについてまとめたnoteも載せるので、気になった方はぜひ参考にしてみてほしい。


【昔ながらの景観】

これは当然のことだが、昔から残る景色を写すことで「懐かしさ」そのものを写すことができる。
数十年後には、いま当たり前の景色も「懐かしい」景色になるのだろう。


【朝夕の暖かい光】

朝夕のオレンジ色の光を見ると、なぜか懐かしい気持ちになる。(こればかりは説明できない)
ある意味、これも昔ながらの景色に当てはまるのかもしれない。
土地や建物はどんどん新しいものに変わっていくけれど、朝夕の光はきっとこの先もオレンジ色なのだろう。


どれも個人の見解ではあるが、以上が「懐かしさ」のレシピである。
懐かしさの感じ方は人それぞれで、表現の方法もその分だけあると思う。
皆さんが「懐かしさ」を表現したくなったときに、今回の記事が少しでも参考になれば嬉しい。

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