こんちゃ

教育哲学・教育思想史を手がかりに考えたことをつらつらと綴ります むずかしそう…!って…

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教育哲学・教育思想史を手がかりに考えたことをつらつらと綴ります むずかしそう…!って思ってもぜひ読んでください笑 あなたの人生を見つめ直すきっかけがあるかもしれません

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第8回:想起すること/Erinnerung

こんちゃ! 今回も前回に引き続き、内容が重いです。そのため、いつもよりformalな形式で書いていきます。 いきなりだけど、あなたには忘れたくて仕方がない過去がありますか?? 自分にはあります。何であんなこと言っちゃったんだろうとか、あの時の自分は幼かったとか、過去のことを振り返ると後悔が尽きない。 自分にとってはそんなこと忘れたい。でも、自分が取った行動によって、心が傷ついてしまった人がいるかもしれませんよね。 今回のタイトル、「想起すること/Erinnerung」は戦

    • 第7回:教育は「虐待」の連鎖を引き起こす

      こんちゃ! いつもはフランクな口調で書いているんだけど、今回は内容を考慮した上で、formalな書き方をしていきます。 表題を見て、驚いて飛んできましたっていう人がいてもおかしくないくらいインパクトのある言葉だと思います。子どもの自己形成(Bildung)を手助けし、人間形成を促す「教育」が「虐待」の連鎖を引き起こしているなんて… 予め断りを入れますが、これは僕が考えたわけではなく、アリス・ミラー(1923〜2010)というスイスで活躍した心理学者が行った近代教育批判です。

      • 第6回:大切な人を大切にするために

        こんちゃ! みんなは今の自分の生活に"ゆとり"はありますか?? 僕は正直言って時間的なゆとりはないの…完全にオフなのは金曜日と日曜日なんだよね けど、結局色々なことをやってたら休みが終わってたみたいなことが多い笑 でも、今の生活には満足してるし、精神的なゆとりはある方かなって感じ。 いきなり何でこんな話をしたかっていうと、大切な人を大切にするためには心に「ゆとり」がなきゃいけないよねっていうことが言いたいから! みんなにとって大切な人はどんな人? 家族、恋人、親友、ペットの

        • 第5回:あなたにとっての幸せは?-分析哲学を手がかりに-

          こんちゃ! かなり投稿が空いてしまいました。書きたいことはたっくさんあったんだけど、自分のことで手一杯すぎてnoteを開く時間が取れなかったんです。 さて、今回からは少し形式を変えてnoteを投稿しようと思ってます! 以前の投稿をご覧いただければ分かると思うんだけど、「論文」を書いているような感覚で1回記事書くだけで結構疲れたの笑 だから、今回からはフランクな形式で記事を書いていきたいと思ってる。みんながこれまで受けたことのある「教育」についてより深く考えていきたい!って思

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        第8回:想起すること/Erinnerung

          第4回:「能動式学修形式」の在り方と展望

          はじめに 近年、ディスカッションやディベート、プレゼンテーションなどのアクティブ・ラーニング(以下、AL)が流行を見せている。ALは単に講義や授業を受けるだけの受動的学習の対概念であり、学習者が主体的に課題を発見し、解決に向け能動的に学ぶ学習のプロセスを指す。 本稿をお読み頂いている先生方の中にもALを授業に取り入れ始めている方も多くいらっしゃるのではないだろうか。 筆者が在籍している慶應大のシラバスにも、2024年度から新たにどのような形式のALが展開されるのかを示す項目

          第4回:「能動式学修形式」の在り方と展望

          第3回:教育者こそ暇人たれ

          はじめに 「教育者こそ暇人たれ」 本稿では、一見すると、批判に晒されそうな私が作った言葉に関して「弁解」させてもらいたい。ここでいう「暇人」とは単に時間を持て余しているだけとか、いわゆるNEETの人を指している訳ではないということに注意してほしい。以下において、「暇人」とは「他者を気を配る時間的・精神的余裕のある人」を指す。 Chapter1:学校の語源とは? 学校を意味する英単語は「school」であるが、これはラテン語の「schola」を語源とする。どちらも同義であ

          第3回:教育者こそ暇人たれ

          第2回:教科教育に対する批判的考察-村井実の教育モデルを手がかりに-

          はじめに 本稿では、主には塾・予備校などの所謂「教育業界」で行われている教科教育に関して村井実の教育モデルを手がかりに批判的考察を行う。教育学者として著名な村井実(1922〜)は教師と生徒の関係から、教育をE-M1型・E-M2型、E-M3型に分類した。以下では、それぞれのモデルに関して概観した後、特にE-M1型を手がかりに考察を行う。 Chapter1:教育の三つのモデル 以下、簡潔にまとめる。 ①E-M1型(鋳型モデル) あかかじめ決められた「善さ」(目的像、完成像)

          第2回:教科教育に対する批判的考察-村井実の教育モデルを手がかりに-

          第1回:受験勉強に見出す「変容可能性」

          noteを始めた理由について。 一言でいうと、「文字で思い出を残すため」。Instagramは素敵だけど、文字で思い出が残しづらい。思い出といっても日記とは異なることに注意したい。自分の思考を整理すること、当時の自分は何を考えていたのかを鮮明に残すことを目的としたい。 30代になった自分、おじいさんになった自分に向けて書くことになるため、誰に向けて書くのかなどは考えていない。そのため、自分のお友達とか家族、これまでお世話になった方、勤め先の先生たちを想像して書くことにする。

          第1回:受験勉強に見出す「変容可能性」