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【AISTS #41】 最終週 チームプロジェクト最終プレゼン (2020/6/29-30)

6月29日にチームプロジェクトの最終プレゼンを終え、昨年9月末に始まったプログラムに一区切りがつきました。
3月下旬以降は新型コロナウイルスの影響を受けてオンラインでの講義となってしまいましたが、最後の数週間はキャンパスに戻ることができ、みんなの前でプレゼンをできたのはよかったです。

振り返ると、あっという間の9ヶ月間でした。
これからの6ヶ月間(7〜12月)は、個人の卒業研究とインターンシップの期間となります。
毎週書いてきたこのnoteも、定期的な更新はここで一旦終わりとし、今後は特定のトピックや何かの節目で投稿していこうと思います。

ありがたいことに、FacebookTwitterを通して「スポーツマネジメントで留学を考えています」「AISTSに興味があります」といったご連絡をいただくことも増えました。
僕自身、こちらに来る前は情報が少なくて苦労したので、お役に立てることがあれば喜んでお答えさせていただきます。お気軽にご連絡ください。
(noteでは、ページ最下部の「クリエイターへのお問合せ」からご連絡いただけます。)

チームプロジェクト最終プレゼン

昨年11月中旬に始まったチームプロジェクトも、遂に最終プレゼンを迎えました。
以前の記事でも触れていますが、簡単にプロジェクトの説明から。

学生3〜4人のチームで、スポーツ組織をクライアントに、実際の課題解決に携わりながら学ぶ実践的な取り組みです。クライアントからは、実際にお金を払ってもらいます。これから7ヶ月半をかけ、6月末のプレゼンが最後の成果物となります。
ローザンヌに拠点を置き、IOCを始めとするスポーツ組織とのネットワークを特徴とするAISTSのプログラムの中で、最大の売りとも言えるプロジェクトです。今期は11のクライアントから発注をいただきました。
https://note.com/yutakano_8/n/n4ad83999b3af

今期のプロジェクトの詳細は下記リンクからご確認ください。


僕らのチームのクライアントは Forward Event という民間企業で、フィットネススポーツの新しい国際大会 World Fit Games を立ち上げたい、という内容でした。
当時の記事には、期待として以下のようなことを書いていました。

・プロジェクトの設計から関わることができる
・意思決定者(クライアント社長)が直接のカウンターパート
・スポーツ組織の典型的な課題(目の前の業務と中長期的な取り組みのジレンマ、リソース不足、既存組織との調整など)に向き合う
・スポーツイベントの国際化という野心的な課題設定
・自身のコンサルティング経験、東南アジアでの知見を活用できる
https://note.com/yutakano_8/n/n4ad83999b3af

振り返ると、概ね期待通りでした。

はじめは「何を成果物として提供するか」というスコープの設定から、ある程度こちらに任されている状況でした。
ここはコンサルの経験が活きたところで、クライアントの要望を聞きながらも、学生という立場で限られた時間の中で現実的に対応可能な範囲を定めて、複数の案を提示してクライアントに選んでもらい、お互いに納得した形でプロジェクトに入れたのはよかったと思います。

それからは、2週間に1回のクライアントとの定例ミーティングで進捗報告と次回への宿題を設定しながら、概ね予定通りに進めることができました。
大きく4つのパート(基本戦略、イベント設計、ビジネスモデル、市場調査)に分けて内容を詰めていき、最終成果物として、開催都市候補への提案書という形で整理しました。

ビジネスモデルの検討や市場調査は馴染みのある分野だったので、その中でスポーツ特有の論点を深堀りする感じでしたが、イベント設計は自分にとって新しい分野で多くの発見がありました。
特に面白かったのは、参加競技を決める過程で実施した、各競技の国際競技連盟へのインタビューでした。

例えば Functional FitnessObstacle Course Racing など、あまりピンとこない方も多いと思います。
このようなスポーツはとにかく露出の機会を求めていて、競技フォーマットは大会コンセプトに合わせて柔軟に対応するけど、お金はないからそこはよろしく、というスタンスです。

理屈としてはそうなんだろうなというところですが、学生から突然持ち込まれた企画に対しての反応を見ると、彼らの思いや行動原理、危機感がよく分かりました。
同時に、国際競技連盟で働くことについて、良い面も難しい面も見ることができ、今後のキャリアという観点でも有意義な経験でした。
また、こういったインタビューは、AISTSのネットワークがあるからこそできることで、卒業生やスタッフを通してすぐに繋がれるのは、やはり大きな価値だと実感しました。

最終プレゼンはこんな感じでした。プレゼン20分、質疑応答20分。

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始まる前は緊張しましたが、いざその場に立つと、落ち着いて話せたと思います。
チームメイトからも「練習以上に堂々としててよかった」と言ってもらえて、自信になりました。
質疑も想定していた内容が多く、各メンバーでバランスよく答えて、気分よく終わることができました。
Facebookに動画が残っているので、ご興味のある方はどうぞ。
(2020年7月7日追記:YouTubeにもアップロードされました。)


いろいろと書きましたが、何より、チームメイトに恵まれました
性格もバックグラウンドも違う4人でしたが、それがうまく噛み合い、自然と役割分担しながら、それぞれが責任を持ってやりきることができました。

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最初は英語での議論にうまく入れないことも多かったですが、発言を促してくれたり少しタイミングを待ってくれたりして、徐々にスムーズに入っていけるようになりました。
ビジネスモデルの検討や市場調査では信頼して任せてくれて、これまでの経験が通用するところが分かり、自信になりました。

特に、新型コロナウイルスの影響で講義がオンラインになってからは、このチームでの交流が多くなりました。
オンラインで数時間に及ぶ長い打ち合わせもありましたが、誰一人投げ出さず、最後までやりきれたのはこの4人だったからだと思います。

ルツェルンでのチーム合宿もいい思い出です。
レポート締め切り直前で、美しい自然を堪能しきれなかったので、もう一回みんなで純粋に楽しみに行く予定です。

湖畔で打ち上げ

6月30日に全チームのプレゼンが終わった後は、スタッフも含めて湖畔で打ち上げでした。
湖に入って泳いだり、事務方トップのスタッフが退職ということでプレゼントをあげたりと、夜まで5時間くらい、みんなでわいわいしてました。

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ちなみにこの写真でもわかる通り、新型コロナウイルス対策はかなり緩んでいて、街中のレストランやバーも人で溢れていて、ソーシャルディスタンスも何もありません。
ただ、今週に入って新規感染者数が再び100人を超えるようになり、公共交通機関でのマスク着用やレストラン等への入店管理など、第二波の抑止のために7月6日から制限がかけられます。

今後の予定

当面は、8月23日の提出に向けて卒業研究を進めるのと並行して、インターン先を探していきます。
インターンや正職員としての採用が決まったクラスメートも増えてきていますが、あまり焦らずに学生としての残り半年を楽しもうと思います。
年末年始は日本で過ごす予定です。

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