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【2019年振り返り】 大きな変化の年でした

新卒で入って7年間勤めた会社から離れて、スイスにあるスポーツマネジメントの大学院(AISTS)に行くというのは、人生の中でも大きな変化があった年といえると思います。
一方で、自分の中ではそれほど特別なことをしている感覚はなく、楽しく過ごせた一年でした。
皆さん、お世話になりました。ありがとうございました。

AISTSでの生活についてはこちらで振り返ったので、2019年全体についても書いておこうと思います。

時系列で振り返る

1〜3月

2018年末にAISTSからの合格通知が届き、両親や上司と話した上で、AISTSに行くことを決めたのが2019年のスタートでした。

会社で最後の期末に向けて仕事で結果を出すことと、新しい生活への準備を意識していた時期でした。
2月にnoteを書き始めたのも、会社の人間ではなく、個人として生きていくことを意識したのがきっかけです。

しばらく遠ざかっていたフットサル観戦に行ったのが、2月24日のFリーグ プレーオフ決勝。
試合内容は非常に白熱して面白かったものの、日本一を決める舞台にしては寂しい観客席に、先行きの不安を覚えた試合でした。
これをきっかけに、改めてフットサルについて考えるようになります。

4〜6月

仕事は5月末の最終出社日に向けて、徐々に引き継ぎを進める日々。
たくさんの飲み会で壮行していただきました。幸せ者です。

フットサルについては、日本の実態を知ること、今できる範囲で貢献することを考えて、日本フットサル連盟の職員公募のタイミングで接触し、チャンスをいただきました。

6月の名古屋共同開催に合わせて実施したクラウドファンディングでは、多くの方にご協力いただき、本当にありがとうございました。

7〜9月

Fリーグのクラウドファンディングを受けての企画会議などを実施したものの、その後の展開は思うようにならないことが多く、ご期待に添えないことがもどかしく、申し訳ない思いが募りました。
今シーズンが終わった段階で、改めて振り返りたいと思っています。

スイス渡航を前に、もっと日本を知って楽しもうと、旅行、スポーツ観戦、歌舞伎などの体験に時間を使っていました。
特に思い出に残っているものについては後段で書きます。
幸せなことに健在の祖父母4人にも会いに行けてよかったです。

いよいよ9月4日、スイスはローザンヌに入ります。
1週間で諸々の手続きを済ませて、ドイツ→ベルギー→オランダと旅行して、SBS欧州にも参加。個人で行ったのも含めて6個のサッカースタジアムに行って、3試合を観戦。
多くの出会いもあり、充実のサッカー旅行でした。

10〜12月

AISTSでの生活が本格的に始まりました。
平日は講義、週末は旅行という日々で、一週間を振り返るnoteを毎週書いていました。お陰様で、なんとか続きましたね。
この前の記事でまとめたので、ここでは割愛します。楽しんでますよ。


noteで振り返る

これが35本目の記事となりました。
最近はAISTSの記事ばかりになっているので、月に1回くらいは考えていることのアウトプットもしていこうと思います。

一番多く読んでいただいたのは、上述のFリーグプレーオフの記事でした。実質、一番最初に書いた記事ですね。
最初の頃は特に反応が気になっていたので励みになりました。ありがとうございます。

一番多くのスキをいただいた記事はこちらでした。
いろんな中身の記事を書いてみましたが、具体的でちょっとマニアックくらいの内容の方が、反応をいただけている感触です。


テーマで振り返る ― 旅行先

Twitterで連投した内容をこちらにも載せておきます。まずは旅行先から。

【2019年の旅行先/日本 3選】

5月 父島&母島(東京都 小笠原諸島)
片道24時間のフェリーに揺られて、地元の友達と3人男旅。
ダイビングしたり、山登ったり、原付で走り回ったり、ウミガメ食べたり。
まる一週間一緒にいても楽なのがいい。
天気がイマイチだったのだけが残念だけど、いい思い出。

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8月 西ノ島&知夫里島(島根県 隠岐諸島)
日本海側を旅行中に、ふと思い付きで寄った島。
国賀海岸などの独特な地形が残る、こぢんまりとした島々。
自転車で走り回って、いくつもの絶景を独り占め。
民宿のご主人の温かさにも触れ、渡航前に日本らしい旅ができた。

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8月 立山黒部(富山県)
小さい頃に行って以来、20年ぶりくらいに両親と再訪。
立山黒部アルペンルートに沿って、室堂を歩いてから黒部ダムへ。
過酷な環境下、限られた技術でこの大自然に挑んだダム建設は本当にすごい。
土木出身としては込み上げてくるものがある。

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【2019年の旅行先/海外 3選】

9月 ボッパルト(ドイツ)
ライン川クルーズ後の見どころ。
船を降りてチェアリフトで丘に上がると、大蛇行が眼前に。
どれだけの時間がかかったのか、自然の造形は美しい。
行き当たりばったりの旅で、そんなに期待してなかったこともあって、かなり印象に残ってる。

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9月 ケルン(ドイツ)
街でどこがよかったか選ぶとすると、ケルン。
大聖堂は大きいと分かっていても、目の前にすると圧倒される迫力。
第二次世界大戦の空爆で大きな被害を受けたこともあり、ちょっと独特な街並み。
オリンピックとナチスの博物館があるのもポイント。

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12月 ベルナー・オーバーラント(スイス)
今年の旅納めで、スイスならではの雪山に。
グリンデルワルド、フィルスト、ユングフラウヨッホ、ミューレン。
ミューレンが好み。ゆっくり過ごすのに良い。
最高の天気で気持ちよかった。たくさん歩いた。
また夏に来よう。

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テーマで振り返る ― スポーツ観戦

【2019年のスポーツ観戦/日本 3選】

2月24日 Fリーグプレーオフ決勝
名古屋 3-2 大阪
リーグ戦圧倒的1位の名古屋を大阪が追い詰めるも、名古屋が11度目の優勝を決めた。
試合内容の面白さに反して、興行としての先行きに不安を覚え、noteを書き始める一つのきっかけに。

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7月14日 J1リーグ第19節
F東京 0-3 川崎
味の素スタジアムで、初めての多摩川クラシコ観戦。
チケットは前売りで完売。小雨にもかかわらず、入場者数は42,401人。
特別な一戦とはいえ、Jリーグの凄さを肌で実感した。
2点目の中村憲剛のタメとパスはさすがの一言。

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7月21日 大相撲名古屋場所 千秋楽
序ノ口は優勝決定が巴戦にもつれ込む混戦。面白かった。
幕内は結びの一番の横綱対決で鶴竜が白鵬を下して優勝。
「する」スポーツからは程遠いのに、「見る」スポーツとして連日満員になる大相撲というコンテンツは興味深い。

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【2019年のスポーツ観戦/海外 3選】

7月28日 世界水泳最終日(韓国 光州)
直前に思いついて弾丸観戦旅行。スポーツツーリズムの実践。
400m個人メドレーで瀬戸大也の金、大橋悠依の銀を見られて大満足。
反日感情が高まってる時期だったけど、嫌な思いひとつしなかった。スポーツはいいものと実感。

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9月17日 UEFAチャンピオンズリーグ グループステージ第1節
アヤックス 3-0 リール

ヨハンクライフアレナでゴール裏に飛び込んでみたら、いかついオランダ人と仲良くなって、めっちゃ楽しかった。
入りづらさがあるのはたしかだけど、この雰囲気は病みつきになる。

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12月8日 スペインフットサルリーグ LNFS 第12節
バルセロナ 5-3 インテル・モビスター

初めてのスペインフットサル観戦で最高のカード。
5,000人の観客とともに、圧倒的な技術と強度を見せつけられた。
トップレベルに触れられてよかった。日本はどこを目指すか。

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テーマで振り返る ― 読書

【2019年に読んだ小説 3選】

ノーサイド・ゲーム
ラグビーW杯を前にドラマ化された話題作。
スポーツのリーグ/協会とクラブの関係という興味ど真ん中のテーマが、池井戸作品ならではのスリリングなストーリーで語られる。
面白くないわけがないと思って読んで、期待通り。

嘘と正典
直木賞候補のSF短篇集。
時間をテーマにした全6篇。どれも引き込まれるけど、最後にふっと手放される感じ。
価値とは何か考えさせられる「ムジカ・ムンダーナ」が好き。
きっかけは著者が先輩だからだけど、中身は期待を超える面白さ。

氷壁
1957年発刊の名作。男女4人の人間ドラマ。
読み始めは長いと思ったけど、途中から止まらなくなる。
最後の、雪山で進むべきか戻るべきかの葛藤は息が詰まる。最後は辛い。とにかく心理描写が秀逸。
あと、主人公の上司がいいキャラしてる。

【2019年に読んだビジネス書 3選】

実験思考 世の中、すべては実験
CASHを創った光本さんの思考法がよく分かる一冊。
変化が早いこの時代、どれだけ実験して検証結果を得られるか。楽しそうなのがいい。
スポーツがなくなる可能性もあるよね、という話も。

もっと言ってはいけない
話題になったFACTFULLNESSと同様に「データを基に正しく見る」ことを説く一冊。
特に、日本人は目を背けたくなるが、知るべき真実を衝く。
橘さんは経済小説ばかり読んでたけど、このシリーズも良い。

行動経済学の逆襲
今更ながら気になってる"ナッジ"の概念。
異端と見なされていた40年前から、主流派になりつつあり、政策立案やビジネスでも活用されるようになるまでの歴史を提唱者が語る。
伝統主義者との闘いという観点からも面白い。

【2019年に読んだスポーツ本 3選】

MLSから学ぶスポーツマネジメント
MLS躍進の舞台裏を、実際に中にいた中村さんが解説。
リーグの制度設計とその狙いや背景が、具体的かつ詳細に説明されていて勉強になる。
特にシングルエンテティシステムの功罪は興味深い。

ゼロに飛び込んでイチをつくる
バルサとの事業展開の生々しいストーリーが描かれ、説得力がある。
「『この仕組み、どうやっても変えるの無理じゃない?』と思えることは大チャンス」
著者は奈良クラブ新社長の浜田さん。

黙ってられるか
日本スポーツ界のリーダー 川淵さんの忌憚なき提言。
これだけの実績を残してきたにもかかわらず、むしろだからこそか、柔軟で勉強熱心で、良い意味で執着がないのがすごい。
バランスが絶妙な"独裁者"。


テーマで振り返る ― 映画

【2019年に観た映画 3選】

アラジン
珍しく映画館で観た作品。
ミュージカル映画は好きなんだけど、その中でもグッときた。
特にナオミ・スコット演じるジャスミンの Speechless が圧巻。かっこいい。ポリコレ的なストーリーの調整も含めて、良かったと思う。楽しかった。

インビクタス 負けざる者たち
ラグビーW杯の決勝を前に鑑賞。
人種で分断された南アフリカを、ラグビー代表が一つにしていく物語。
マンデラの偉大さとスポーツの力を感じる。
そして今年の南ア代表を率いたのは、初の黒人主将 シヤ・コリシ。

素晴らしき哉、人生!
1954年公開のヒューマンドラマの傑作。
紹介してもらって、このクリスマスに初めて鑑賞。
ストーリーに驚きはないものの、生き生きとした幸せなラストは元気をくれる。
今のアメリカでは作られないであろう雰囲気も魅力。


終わりに

長くなってしまいましたが、これでようやく年末感が出てきました。

皆さん、本年は大変お世話になりました。良いお年をお迎えください。

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