小笠原諸島 11泊12日 絶景ワーケーション
久々のnote更新です。今回小笠原諸島の滞在型観光促進事業の一環で11泊12日の長期滞在ワーケーションを体験してきて動画を制作しましたので、小笠原を紹介しつつ動画にコメントしてみようと思います。
今回の旅は眼を見張る絶景と島の人々との出会い、最近色々な状況で狭くなっていた視野をも広げてくれた小笠原への旅だったので「Wide eyed world」とサブタイトル付けてみました。船旅を中心に12日間の滞在で体験したことや行った場所のダイジェスト・ムービーになっています。
まず小笠原諸島への旅は唯一の交通手段、小笠原海運が運航する貨客船「おがさわら丸」の約24時間の船旅で始まります。東京湾を離れるとほぼ電波も通じないオフライン状態になり、普段はなかなか実行できないデジタルデトックスができたりもします。
現在「おがさわら丸」では無料でPCR検査を実施しており、検査をクリアして着いてしまえば日本一安全な東京都と言っても差し支えない環境でゆっくり滞在を楽しむ事ができます。
そして今回、市川渚さん(@nagiko726)と別所隆弘さん(@TakahiroBessho)、林信行さん(@nobi) に小笠原の魅力を発信して頂くためにご協力を願いして、共に小笠原を旅してきました。
竹芝客船ターミナルからの出発、事前のPCR検査も無事クリアし「おがさわら丸」に乗る直前の二人。別所さんは遠方からの参加。ちなみにPCR検査は前日までに竹芝埠頭に検査キットを持ち込むか、遠方の方は郵送での検査も可能です。PCR検査の結果が出るまではちょっとドキドキです。
出港前レインボーブリッジをバックにおがさわら丸のデッキにて 今回の旅行は本当に天候に恵まれました
デッキで写真などを撮影しているとおがさわら丸は滑らかに出港、小笠原海運の方々が見送ってくれます
レインボーブリッジを抜けて東京湾へ 海上から見る東京もまた新鮮
中ノ瀬航路を抜けて浦賀水道航路へ 一日500隻以上の船が運行する日本最大の港湾貨物取扱量を誇る東京湾では大小様々な船とすれ違います そしてこの日は富士山も綺麗に見えていました
ちなみに船内の様子などはなぎさんのVLOGでも紹介されているので まだご覧になっていない方はこちらもぜひ
船内からの特2等室とレストランの窓 丸窓は可愛く見えますがこの窓めちゃめちゃ重たくて頑丈です 船の運行や波の圧力がどれだけハードなのかを思い知らされる重さ また船内の椅子やドアなど動くものは全て固定できるような設計になっていました
デッキから夕陽を眺めるなぎさん ここスローモーションで撮影しているので穏やかに見えますが 実はめっちゃ強風で髪の毛とかコートとか舞ってます
そして早起きしてからの朝日と刻々と移り変わっていく金色の波 見ていて飽きません 天候にもよりますが「おがさわら丸」からの夕陽と朝日は最高なのでもし行かれる方は、ぜひ早起きしてチャレンジしてみてください
次は船の移動カット 色々な船に乗りたくさんの場所へ行きました この写真は南島へ向かう船上でのカットです
夕暮れ時のホエールウォッチングに向かう船 先頭に望遠を構えて陣取る別所さん
南島に上陸後のサメ池での帰りのカットです 南島についてはまた後ほど 名前の通りこのサメ池には産卵時には数百等のサメが集まってくるそうです このカットはQooCam 8Kで撮影して180度視点を回して編集しています
初寝浦展望台から見る星空と夜明けタイムラプス 今回1月末から2月中旬までの滞在では天の川撮影ポイントでした 真夜中でも海岸がエメラルドグリーンに見えてるのが凄い あとこの場所で今回別所さんが奇跡的な天の川ショットを撮影しています ここには夜中何日も通い 私も直前までこの場所に居たのですが 次の日の打ち合わせと仕事が溜まっていて明け方に戻った直後のタイミングでした… 諦めず粘るの大事!!
そして南島でのドローンショット ほぼ手付かずの自然環境がそのまま残っている南島はまさに楽園 素晴らしすぎました
この日の南島は奇跡的に他に誰もいない貸切状態で3機体制での*空撮です
ブルーの海を泳ぐ魚たち
かなり大きめのカニ
オオヤドカリ
ヒロベソカタマイマイという絶滅種の300年ほど前の半化石
上空から見たサメ池
南島は氷期の海水面が下がっていた時期に形成されたカルスト地形で天然記念物にも指定されています。実際島を歩いていると岩かと思っていた物は珊瑚の化石だったりします。
南島の立ち入りには東京都自然ガイドの同行が必須で滞在は2時間以内、定められたルート以外は立ち入り禁止、1日あたりの入島人数は100人までと厳しい入島制限がされていますが、ここでしか見れない絶景があるので父島を訪れた際はぜひ訪れてみてください。
南島へ行った日のなぎさんのVLOGはこちらで
*今回のドローン映像の撮影は航空法の規定のほか、国有林上空の飛行に必要な「無人航空機の飛行を伴う入林許可」を得て、海鳥をはじめとした周辺の動植物に十分な配慮のうえ行っています。
小笠原村父島、母島では航空法の規定のほかにも、ドローンの飛行が禁止されている場所や許可が必要な場所があります。また、天然記念物であるオガサワラノスリをはじめとした鳥類などへの十分な配慮も必要です。ドローンを飛行させる際はご注意ください。
標高319mの中央山展望台での夕陽カット、ここも比較的アクセスしやすく360度のパノラマ絶景を楽しむ事ができます
境浦海岸での沈没船・濱江丸ドローンショット 右側に写っているスキューバーダイビングのお二人は海洋調査の方々でした この沈没船は現在では魚の住処になっており シュノーケリングやスキューバダイビングのスポットとなっています
海上でのドローンショット 狭い船上ではテイクオフ・ランディング共に片手でキャッチするしかなく難易度高かったですが 夕日に光る海面をバックにいい感じで撮影できました
今回のドローン撮影は全てHasselbladの1インチセンサーカメラを搭載したMavic2 Proを使用しています。
なぎさん撮影ショット 二見港から歩いてすぐの小笠原水産センターのあたりなんですがこの海の青さ!
イソヒヨドリ、父島ではとても良くあちこちで見かけます、とても可愛い
ウェザーステーション展望台から眺める夕陽。この展望台は地元の方も観光客の方もぷらっと夕陽を眺めにくるポイントで父島で最もメジャーな展望台かもしれません、そしてこの展望台からクジラも見る事ができます。ちなみにこのカット下の方に小さく船が映っていますが、そのすぐ先でクジラの潮吹きが上がっています。
普段は東京のビルの谷間からしか夕陽や朝日を見ることしかできない日常からすると、こうしてふらっと夕陽を見に来れる環境というのは本当に贅沢なんだと実感しました。
長崎展望台からの二人 奥に見えるのは無人島の兄島です ここもとても良い展望台でアクセスの良い断崖からボニンブルーの海を一望できます 意外に空いているのもポイント高いです
宿泊していたHotel Patinnから歩いて10分の製氷海岸での枝珊瑚 少し潜ると海面下はこんな景色でした こんな景色見ちゃうとスキューバーダイビングの免許取らなきゃと誓うのでした
洲崎での夕陽をバックに撮影するなぎさん この日の夕陽も最高でした 洲崎は地元の方しか来ない夕陽スポット ホエールウォッチング・シーズンで運が良ければかなり近くでクジラを見ることもできます。
洲崎のなぎさんのVLOGはこちらで
南島からの帰りの船、ここでも最高の夕陽を見ることが…、南島で素晴らしい絶景を堪能し帰りは最高の夕陽、ここまででも大満足の日だったのに、このあとさらにサプライズが
ザトウクジラがまるで見送ってくれるかのように姿を現しててくれました。ザトウクジラの息継ぎの音量は想像以上に大きく本当に感動しました。繁殖期にはオスの歌声も聞こえるそうです。
小笠原の唯一の猛禽類で生態系の頂点オガサワラノスリ。二匹が戯れているところを撮影できました。ノスリの撮影は難易度が高く撮影している時にノスリは明らかに人間を認識しているので、逆光の太陽の中に隠れられるということが何度もありました。空を自在に舞うオガサワラノスリはいつまでも見てられます、また次回じっくり撮影チャレンジしたい。
旭山からのの二見港カット、バックには停泊しているおがさわら丸。旭山は30分ほどのトレッキングでアクセスできるおすすめ絶景スポットです。また原生林の登山道を歩いて行きますが小笠原固有種の植物が多く、本土の登山とは違ってかなり新鮮でした。
旭山ハイキングした時のなぎさんVLOGはこちらで
そして滞在クライマックスの島の皆さん総出の見送り。泣
こんな見送りをされたら帰って来ざるを得ません。これは別所さんのnoteやなぎさんのYouTubeをぜひ見てください。 ↓
NobiさんのiPhone撮影はこちらで ↓
最後は港で貰った手作りの花輪を小笠原の海に返して再来島を誓います
今回の小笠原への旅はとても特別なものになりました。共に旅をし同じ時間や体験を共有した人々は旅仲間となり、日常に戻った後も節々で旅での風景や共に過ごした時間を思い出します。そういう旅仲間が増えていく事が少し誇らしく、とても大切な宝物で日々の日常を過ごす糧となっています。
小笠原独特の見送りの挨拶「いってらっしゃい」「いってきます」は旅人に送る、まさに家族の挨拶でした…。
そしてそんな仲間たちはまた何か新しいものを求めて旅に出るのでしょう。今回の旅を終え思うのは、旅で共有した時間や思い出、人との出会いなど、かたちには残りづらいものですが、そんな様々な幸せのループが続いて広がっていくと良いなと考えています。
今回このような機会を頂き小笠原を訪れ島の方々と共に時間を過ごせた事を感謝致します。Hotel Patinnの瀬堀さんご一家、小笠原観光局の皆様、小笠原てつ家のてつやさん。加えて1000km離れた父島まで共に旅をし無理なお願いを聞いて下さった、市川渚さん(@nagiko726)と別所隆弘さん(@TakahiroBessho) 林信行さん(@nobi) 本当にありがとうございました。
小笠原への旅行は都内から1000km離島という特殊な島ということもあり、もちろん不便もたくさんありますが、そこを補って有り余るほどの観光資源とあたたかい父島の人々がいます。
この辺は別所さんのヒーコのコラムをどうぞ。↓
本当に写真の楽園としての潜在能力の高さは素晴らしく、まだまだ撮影したい瞬間やモチーフが山のようにあります。
ぜひツアーやパック旅行ではなく、自分で旅を計画し現地を感じてから楽しんでみてください。可能なら2航海以上の長期滞在がお勧めで「おがさわら丸」が出港した後の少し落ち着きのんびりした父島のB面をゆっくり楽しむことができると思います。今回はどちらかというと小笠原のA面をご紹介しましたが、次回はこの小笠原のB面について書いてみたいと思います。
↑最後に小笠原滞在時にリアルタイムでアップしていたInstagramのストーリーズもアップしておきます。
長い文章を読んでくださってありがとうございました。
それでは、また。
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