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心を育てる

🟦 まえがき

私たちは、ストレス社会の中で生きています。仕事、人間関係、経済的な不安など、さまざまな要因が私たちのメンタルヘルスを脅かしています。私たちは、常に「幸せになりたい」と願いながらも、本当の幸せを感じられずにいるのが実情だと思うんです。

ですが、幸せを感じられないからといって、あきらめる必要はありません。幸せは、自分の内側から生み出すことができるのです。ポジティブ心理学は、そのヒントを私たちに教えてくれるはずです。

ポジティブ心理学は、人間の長所や強みに着目し、幸福で充実した人生を送るための方法を研究する学問分野です。従来の心理学が、心の病理や障害に焦点を当てていたのに対し、ポジティブ心理学は、健全な心の働きと人間の可能性に光を当てています。

その中核をなすのが、「PERMA」と呼ばれるモデルです。
PERMAとは、

「Positive Emotions (ポジティブ感情)」:愛、喜び、感謝などの肯定的な感情
「Engagement (エンゲージメント)」:何かに没頭し、集中すること
「Relationships (良好な人間関係)」:豊かな社会的関係
「Meaning (意味や目的)」:人生の目的や意義
「Accomplishments (達成感)」:目標の達成や成功の体験

これらの頭文字を取ったものです。
このPERMAモデルを実践することで、私たちは本当の幸せを手に入れることができるのです。

私自身も、かつてはストレスに囚われ、うつ病になった時期がありました。自分自身と向き合い、たくさん葛藤したのちに心理学に出会いました。そして、このポジティブ心理学に出会ってからは、人生観が大きく変わりました。(正確に言うと現在進行形です。)PERMAモデルを実践することで、ネガティブな思考から抜け出し、前を向いて歩めるようになり始めたのです。

この本では、私が学んだPERMAモデルの考え方と実践方法を、わかりやすく解説していきます。覚えたての専門用語も使いますが、心理学の知識がなくても理解できるよう、具体例を交えながら説明します。(実は、一緒に心理学を学びでもらいたいと密かに希望を持っていたり笑)

まだまだ駆け出しの私と一緒にPERMAモデルを学び、実践していきましょう。そうすれば、きっと人生がポジティブに変わっていくはずです。幸せを感じられる日々が、私たちを待っているはずです。

私たちの人生は、自分次第で変えられます。この本を手にした今、あなたは幸せへの第一歩を踏み出したことになります。一緒に歩みを進めていきましょう。きっと、光明の先に幸福が待っているはずですよね(^_^)


🟦 第1章 ポジティブ心理学とは

🟦 🟦 ポジティブ心理学の概要

ポジティブ心理学とは、人間の長所や強みに着目し、幸福で充実した人生を送るための方法を研究する学問分野です。従来の心理学が心の病理や障害に焦点を当てていたのに対し、ポジティブ心理学は健全な心の働きと人間の可能性に光を当てています。

この学問分野は1998年に心理学者のマーティン・セリグマンによって提唱されました。セリグマンは「人生に満足し、幸福を感じられる人はどのような特徴があるのか」を探求し、ポジティブ感情、没頭、良好な人間関係、意味や目的、達成感の5つの要素が幸福につながることを発見しました。

🟦 🟦 従来の心理学との違い

従来の心理学は、人間の心の病理的な側面、つまり心の障害や機能不全に焦点を当ててきました。うつ病、不安障害、統合失調症などの精神疾患の原因と治療法を研究することが主な目的でした。

一方のポジティブ心理学は、健全な心の働きと人間の可能性に着目しています。人間にはどのような長所や強みがあり、それらをどう活かせば幸福で充実した人生を送れるのか、そのヒントを見つけ出そうとするのがポジティブ心理学の目指すところです。

つまり、従来の心理学が「マイナス」の側面に注目していたのに対し、ポジティブ心理学は「プラス」の側面、人間の可能性の最大化を目指しているのです。

🟦 🟦 PERMAモデルの紹介

ポジティブ心理学の中核をなすのが、「PERMA」と呼ばれるモデルです。PERMAとは以下の5つの要素の頭文字を取ったものです。

- P:Positive Emotions(ポジティブ感情)
- E:Engagement(没頭)
- R:Relationships(良好な人間関係)
- M:Meaning(意味や目的)
- A:Accomplishments(達成感)

このPERMAモデルを実践することで、私たちは本当の幸せを手に入れることができると考えられています。次章では、この5つの要素について詳しく解説していきます。

🟦 第2章 PERMAモデルの5つの要素

🟦 🟦 Positive Emotions:ポジティブ感情

ポジティブ感情とは、喜び、楽しさ、幸福感などの前向きな感情のことを指します。ネガティブな感情ばかりでは人生は暗くなりますが、ポジティブ感情を味わうことで、人生がより明るく彩られます。

ポジティブ感情を感じることで、創造性が高まり、対人関係がよりスムーズになり、身体の健康にもよい影響を与えることがわかっています。日々の生活の中で、喜びや楽しみを見つけることが大切です。

🟦 🟦 Engagement:没頭

没頭とは、何かに熱中している状態のことを指します。仕事や趣味、スポーツなどに夢中になり、時間を忘れてしまうような体験です。このような体験をすると、自己実現感や達成感が得られます。

没頭状態に入ると、集中力が高まり、能力を最大限に発揮できるようになります。人生に活力が生まれ、充実感や生きがいを感じられるようになるでしょう。

🟦 🟦 Relationships:良好な人間関係

人は社会的な存在です。他者とのつながりがあることで、安心感や所属感が生まれます。良好な人間関係を築くことは、メンタルヘルスを維持する上で重要な要素なのです。

家族、友人、同僚など、大切な人々と信頼関係を構築することで、支えられている実感が得られます。人間関係に悩むことも多いですが、コミュニケーション能力を高めることで、良好な関係性を作り出せるはずです。

🟦 🟦 Meaning:意味や目的

人生には意味や目的が必要です。自分の存在価値を感じられなければ、生きる活力が失われてしまいます。自分なりの人生の意味や目的を見つけることが、幸福につながります。

例えば、家族のために頑張る、社会に貢献する、自己実現を目指すなど、人それぞれの価値観があるでしょう。大切なのは、自分なりの意味や目的を見つけ、それに向かって歩んでいくことです。

🟦 🟦 Accomplishments:達成感

人間には、何かを成し遂げたいという欲求があります。目標を立て、それに向かって努力し、達成したときの喜びを味わうことで、自尊心が高まり、さらなる目標へとつながっていきます。

達成感を得るためには、現実的で具体的な目標設定が重要です。目標を小さな段階に分け、一つひとつクリアしていくことで、自信がついていくはずです。そうすれば、大きな目標も自然と視野に入ってくるでしょう。

これらの5つの要素を意識的に実践することで、ポジティブな心の状態が維持でき、幸福につながっていくと考えられています。次章では、PERMAモデルを実際の生活に取り入れる方法を紹介します。

🟦 第3章 PERMAモデルを実践する

PERMAモデルの考え方を理解したら、次は実践の段階です。この章では、PERMAモデルを日常生活や職場で取り入れる具体的な方法を紹介します。

🟦 🟦 日常生活への取り入れ方

まずは日常生活からPERMAモデルを意識してみましょう。

【ポジティブ感情を味わう】
・趣味や好きなことに時間を使う
・感謝の気持ちを育む
・ユーモアを大切にする

【没頭する機会を作る】
・仕事や勉強に集中する時間を確保する
・新しいスキルを身につける
・物事に熱中できる環境を整える

【人間関係を大切にする】
・家族や友人と質の良い時間を過ごす
・コミュニケーション能力を高める
・他者への感謝の気持ちを忘れない

【人生の意味や目的を見つける】
・自分の価値観を見つめ直す
・長期的な目標を立てる
・ボランティアなどで社会貢献する

【達成感を味わう】
・現実的で具体的な目標を設定する
・小さな成功を積み重ねる
・頑張った自分を褒める

このように、PERMAの5つの要素を意識しながら行動することで、日常生活がポジティブに変わっていくはずです。

🟦 🟦 職場でのPERMAの活用

PERMAモデルは職場でも活用できます。仕事を通じてPERMAの要素を実践することで、モチベーションとパフォーマンスが向上するでしょう。

【ポジティブ感情を育む】
・上司や同僚から感謝の言葉をかけてもらう
・小さな成功を喜び合う
・ユーモアを交えてコミュニケーションをとる

【没頭する機会を作る】
・集中力を高める環境を整える
・新しいスキルを身につける研修に参加する
・自分の強みを活かせる仕事に従事する

【良好な人間関係を築く】
・チームワークを大切にする
・上司や同僚とコミュニケーションを密にする
・お互いを尊重し合う雰囲気作り

【仕事の意味や目的を見つける】
・会社の理念や自分の役割を再確認する
・社会に貢献できる点を意識する
・長期的なキャリアビジョンを持つ

【達成感を得る】
・難易度の高い仕事にチャレンジする
・目標達成を小さく分けて実践する
・成果を適切に評価してもらう

職場は人生の大きな部分を占めます。そこでPERMAを実践することは、仕事へのモチベーションとパフォーマンスの向上につながり、ひいては幸福にもつながるのです。

🟦 🟦 PERMAを意識した目標設定

PERMAモデルを実践する上で、目標設定は重要なステップです。PERMAの5つの要素を意識しながら、具体的で現実的な目標を立ててみませんか。

例えば、「ポジティブ感情を増やしたい」なら、「1日に3つ良いことを書き留める」など、具体的な行動目標を設定します。「没頭したい」なら、「週3回1時間は集中して○○のスキルを身につける」などです。

このように、PERMAの要素に沿って目標を設定することで、行動の指針が明確になります。さらに、目標を小さなステップに分けて実践することで、達成感が得られ、次の目標へとつながっていきます。

PERMAモデルを意識した目標設定と実践を続けることで、必ずポジティブな変化が現れると思うのです。一歩一歩、着実に笑顔が増える日々へと進めていきましょう。

🟦 第4章 メンタルヘルスとPERMA

PERMAモデルを実践することは、メンタルヘルスの向上にもつながります。この章では、PERMAがメンタルヘルスにどのような影響を与えるのか、具体的に解説します。

🟦 🟦 ストレス対処力の向上

現代社会は常にストレスに囲まれています。しかし、PERMAモデルを実践することでストレス対処力が高まります。

ポジティブ感情を味わうことで、ネガティブな感情を和らげる効果があります。没頭状態に入ると、一時的にストレスから解放されます。良好な人間関係があれば、支えられている安心感が得られます。さらに、人生の意味や目的を見出せば、ストレスに立ち向かう原動力になります。そして、小さな達成感を積み重ねることで、自信がついてきます。

このようにPERMAの要素を実践することで、ストレスを上手に処理できるようになり、メンタルヘルスが守られるのです。

🟦 🟦 自己肯定感の高め方

PERMAモデルは、自己肯定感の向上にも一役買います。

ポジティブ感情を味わい、没頭体験をすることで、自分の良さに気づくことができます。良好な人間関係の中で、他者から認められる体験をすれば、自尊心が高まります。さらに、人生の意味や目的を見出し、目標を達成することで、自分を大切に思えるようになります。

自己肯定感が高まれば、自信がついてくるでしょう。そうすれば、さらに新しいことにチャレンジできるようになり、ポジティブなサイクルが生まれます。メンタルヘルスが守られ、幸福につながっていくのです。

🟦 🟦 うつ病や不安障害への対処

PERMAモデルは、うつ病や不安障害の予防や対処にも役立ちます。

うつ病の人は、ネガティブな思考に囚われがちです。しかし、ポジティブ感情を意識的に味わうことで、気分が少し上向きになります。没頭体験をすれば、一時的にでも現実から離れられます。良好な人間関係があれば、孤独感が和らぎます。そして、人生の意味や目的、小さな達成感を見出せば、生きる希望が持てるはずです。

不安障害の人も、PERMAモデルを実践することで、落ち着きを取り戻せるでしょう。ポジティブな体験を積み重ねることで、不安感が和らいでいくからです。

このように、PERMAモデルはうつ病や不安障害の対処に有効な手段となります。一人で抱え込まず、PERMAの視点から前を向いて歩んでいけば、必ず道は開けるはずです。

🟦 第5章 幸せを感じる生き方

PERMAモデルを実践することで、私たちはより幸せを感じられるようになります。この章では、PERMAに基づいた具体的な「幸せを感じる生き方」を提案します。

🟦 🟦 感謝の気持ちを育む

幸せを感じるためには、まず「感謝する心」を持つことが大切です。日々の些細な喜びに気づき、感謝の気持ちを忘れないでください。

・1日の終わりに、今日あった良いことを3つ書き留める
・大切な人に感謝の気持ちを伝える
・自然の恵みや社会の恩恵に感謝する

このように意識的に感謝の気持ちを育むことで、ポジティブ感情が湧いてくるはずです。そうすれば、人生がより豊かに映るようになります。

🟦 🟦 人生の意味や目的を見つける

PERMAモデルでは、「意味や目的」が幸福につながる重要な要素とされています。自分なりの人生の意味や目的を見つけることが、幸せへの第一歩となります。

・自分の価値観や信念を見つめ直す
・長期的な目標を立てる
・社会貢献の機会を見つける(ボランティアなど)

一人ひとりの価値観は異なります。しかし、自分なりの意味や目的を見出せば、生きがいが芽生え、前を向いて歩めるようになるはずです。

🟦 🟦 PERMAで人生を豊かに

PERMAモデルを実践することで、私たちの人生はより豊かなものになります。ポジティブ感情を味わい、没頭体験をし、良好な人間関係を築き、人生の意味や目的を見出し、達成感を積み重ねていけば、本当の幸福が手に入るからです。

ただし、PERMAモデルは万能ではありません。人生には上り坂も下り坂もあり、つらい経験もするでしょう。しかし、そのような時こそPERMAの視点を忘れずにいれば、乗り越えられるはずです。

PERMAモデルに基づいた生き方を実践し続けることで、きっとあなたの人生は豊かなものになっていくはずです。幸せへの道は、あなた次第で切り開けるのです。

この本を読んで、PERMAモデルの考え方を学び、実践してみてください。そうすれば、必ず光明の先に幸福が待っているはずです。前を向いて、一歩ずつ歩みを進めていきましょう。

🟦 あとがき

この本を最後までお読みいただき、ありがとうございました。ポジティブ心理学のPERMAモデルについて、わかりやすく解説できたでしょうか。

きっとあなたも、
今、何かしらの悩みを抱えているのではないでしょうか。
仕事のストレス、家庭の問題、健康上の不安など、
人生には様々な困難が待ち構えています。
しかし、
このPERMAモデルを実践すれば、必ずその困難を乗り越えられるはずです。
本当はとてつもなく輝いている、そんな自分と向き合えるようになっていくと思うんです。

一人で抱え込まず、この本で学んだPERMAの視点を一緒に持ち続けていきませんか。
あなたの、あなたらしさの象徴となる、ポジティブな感情を大切にし、好きな自分に没頭できる場を作り、そして人間関係を大切にし、自分なりの人生の意味を見出し、小さな成功を積み重ねていけば、きっと道は開けるはずです。
いや、一緒に開けていきましょう(^ ^)

私も、あなたも、同じ人間です。一緒にPERMAモデルを実践し、幸せを手に入れていきましょう。時に立ち止まり、休憩を取ることも大切ですが、前を向いて歩み続けることが何より重要なのです。

この本を手にしたあなたは、すでに幸せへの第一歩を踏み出しました。
(アファメーションです)
僕たちの本来の僕たちへの、光明の先に幸福が待っているはずです。

ありがとうございました。

ゆたか

🟦 プロフィール


ゆたか@メンタルヘルス×マインドフルネス【メンタルフルネス】

- 華やかな世界からの急転落。うつと家庭崩壊、社会不適合を経験。
アップダウン人生の波乱を経て、内省にたどり着く。自分自身を深く理解し、苦しみを乗り越える中で得た洞察と成長。
ポジティブな視点と共感力で、人々の可能性を最大化する知見と洞察を発信中。

【メンタルフルネス】:心の健康に重点を置き、アプローチをします
①メンタルケア:
 心の健康を保つための方法
②マインドフルネス:
 現在の瞬間に集中し、ストレスを軽減する
③自己認識:
 自分の感情や思考を理解し、受け入れる
④レジリエンス:
 困難に対する回復力を養う
⑤エモーショナルインテリジェンス:
 感情の管理と他者との健全な関係を築く

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