見出し画像

【番外編】人生を変えるための心のカラクリ

人生を一変させる、大きな変化・変革を導くには、どのような心の変化が必要なのか、脳の機能でその論理が説明できますよ、というのをまとめておきたいと思います。

正直、多くのmindset coaching schoolの卒業生の皆様や在校生の仲間が書いていて、とても分かりやすく書かれているモノがたくさんありますが、
今後、私自身がコーチングセッションをさせて頂く中でも、事前学習や理解を深めて頂くためにも、そし私自身の理解整理の意味も含めnoteを書いた次第です。

できるだけ短くまとめるように心がけたつもりですが、「長い!」「分からねぇ!」というツッコミは改めて頂ければ幸いですmm


前提の話

人は誰しも「今ここに無いモノを生み出せる」存在である

人間誰しもが「今ここに無いモノを」生み出せる存在である、というのは以前の1通目の手紙で書きました。

大きな変化をしたい、新しいチャレンジをしたい、という思いがあるならば、誰しもが実現できる、ということです。

そして、常に挑戦し続け、ゴールを更新し続けることが重要です。

以下は、人生を一変しうる仕組み・カラクリについて書いていきます。
仕組みを理解できたとしても、己一人で実現していくのは非常に困難なので、手助けをするコーチが存在します。
コーチは、この人生の新しい旅に伴走する存在です。あなたの人生を徹底的に応援してくれる人です。

裏を返せば、コーチングは、変化やチャレンジを望んでいなければ機能しないことになります。

人生を一変したいと思う方が、その仕組みだけでなく、コーチが何をするのか、について理解の一助になるように、以下続けます。


居心地の良い環境に安住しつづけてしまう:コンフォートゾーン

人間だれしもが、居心地の良い環境にとどまってしまいます。居心地の良い環境とは、多くの人にとって「今」「ナウ」「現状」なのではないでしょうか。
この居心地の良い状況・環境を「コンフォートゾーン」と言います。Confort(心地良い)なZone(領域)です。

コンフォートな”ゾーン”なので、その居心地の良い”領域”の中で、最大限のチャレンジをしてきた方も多いと思います、当然結果も出てきたことかと思います。しかしながら、それはご自身のコンフォタブルな領域の範囲にとどまった結果でしかないはずです。
だから、多くの方々は悶々とした仕事や日常を過ごしているのではないかと思います。

そして、新しいチャレンジが出来ないのも、変化を起こせないのも、このコンフォートゾーンに留まってしまうからなのです

これは「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」という「コンフォートゾーン」へ戻る”引力”が、生命を維持するための生理的機能として備わっているからなのです。
例えば、非常にとてつもなく寒い場所に行っても、体温が36度に維持される、ようなイメージですが、心にも同じように「ホメオスタシス」は働きます。
新しいチャレンジをしよう、環境変えようと思っても、結局「今」に戻ってしまう経験は、誰しもがあるのではないかと思います。やっかいなことに、脳の機能として存在しているがゆえ、無意識で戻ってしまうのです。

そう、無意識なのです。

ゴールを設定する話

コンフォートゾーンをずらす:現状の外側のゴール設定

無意識に、コンフォートゾーンに戻されてしまうので、大きな変化を引き起こすのは困難をきわめます。
どうしたら良いのでしょうか、、、それは、コンフォートゾーンを「現状」からずらす、のです。

コンフォートゾーンを拡大するのではなく(どんどん中心に引き戻されてしまうので)外にズレらす、それが、現状の外側、たる所以です。
今の延長戦上にない、新しいコンフォートゾーンが確立できれば、そのコンフォートゾーンを生きることになり、高いパフォーマンスを発揮することができる、今ここに無いモノを生み出せるようになります!

で現状の外にコンフォートゾーンをずらすにはどうしたらよいのでしょうか。
それは、現状の外側にゴールを設定すればよい、のです。

「未来のゴールの自分」からしてみると今の自分は足りないことばかりでしょう。未来のゴールを達成するためには、未来の差分(やるべきこと)や、
「峠」(途中途中で達成すべき状況)が見えてくるはずです。
つまりゴールを達成する過程で行動が変わる、人生の変化が訪れるとともに、現状の外のコンフォートゾーンに生きることが新しい「自分らしさ」に書き換わるのです。

現状の外側の話、そしてWant to(Have toではない)でゴールに設定する話は1通目の手紙を参照くださいmm

人は、平熱が37度と35度、という具合に二つの平熱が存在しないように、コンフォートゾーンも一つしか持てません。

自分にとって臨場感が高いコンフォートゾーンを選択します。
つまりゴールの臨場感が高ければ、そのゴール世界にコンフォートゾーンが寄っていきます(今のコンフォートゾーンが居心地が悪くすらなります)。
「今はAである」が、「本当はBでありたい/Bであるのだ」というのを強くイメージできれば、Bの臨場感が高まりBがコンフォートゾーンになる、という感じです。

つまりゴールの臨場感を高めることで、外側のコンフォートゾーンを選択することになります。

そしてなによりも重要なのは、外側のゴールには「Want to」であることが必須です。なぜWant toであるべきかは2通目の手紙にて触れていますので、譲ります。


ゴール達成に向けた話

新しいコンフォートゾーンが出来れば、先に述べたホメオスタシスによるフィードバックが、新しいコンフォートゾーンに働くことになります。

しかし、ゴールを設定しただけでは、コンフォートゾーンはズレません、人生は変わりません。。。ゴールを達成に向けた行動がコンフォートゾーンに生きることであり、人生を変える、ということです。

今まで見えなかったモノが見えてくる!:スコトーマ&RAS

現状の外側は、そこへの道筋や達成方法など何も分からなくて当然です(今まで想像すらしなかった未来ですから)。何も分からないのに、ゴールに向かえるのはなぜでしょうか?

結論、ゴールが設定されることで、無意識に道筋が見えてきます!
これも脳の機能によって説明できます。

人間の脳には、RAS(Reticular Activating System/脳幹毛様体賦活系)という機能があります。脳の負荷を下げるために、必要な情報以外は遮断するという機能です。
つまり、意味がない・価値が低いと判断された情報は、そこに存在していたとしても、RASにフィルタされて一切入ってこないのです。
RASによってフィルタされた情報を盲点(スコトーマ)と言います。本来そこに存在しているにも関わらず、認識できていない部分です。

ある特定の自動車Aのオーナーになったとしましょう。今までは、自動車Aは目につかなかったのに、Aを保有するようになった途端に、Aが街中増えたと感じる経験があるのではないでしょうか(自動車でなくてもいいのです)

これは、自分がAを保有する前と後で、Aが現実世界で増えたのではありません。Aを保有する前後で、ご自身のAに対しての価値が変わったのです。

Aを買う前は、Aの価値は低かったので、脳は不要な情報として認識していたことからRASによって情報は遮断されていました(Aがスコトーマであった)。
しかし、Aを買った後は、Aに関する情報の価値が上がったことで、RASのフィルターが外れ、Aの情報が飛び込んでくるようになった、と説明できます。

前置きが長くなりましたが、
コンフォートゾーンは、自分にとって居心地が良い=自分にとって価値の高いモノが集まった領域ですから、
RASによってコンフォートゾーン以外の情報がスコトーマに隠れて、コンフォートゾーン以外の情報は見えていない状態といえます。
つまり、コンフォートゾーンが外にズレれば、今までスコトーマに隠れていた情報が、無意識に見えてくる、というのがマインドのカラクリです。

これは、3通目の手紙にも少しだけ、「勇気」という言葉が自分に飛び込んでくるようになった、という文脈で触れました。

臨場感の高いゴール設定ができれば、スコトーマが外れて、インプットされる情報が変わるのです。つまり、ゴールに向き合う情報を脳が勝手に取り入れてくれます。人生を変える道筋が見えてきましたね。

自分ならやれるという自信:エフィカシー

ゴールを達成する上で最も重要な要素が(セルフ)エフィカシーです。
エフィカシーとは「ゴール達成に対する自己能力の自己評価」のことを言います。
簡単にいえば「私だったら、そのゴールやれそうな気がする」という「自信」です。

「やれる」自信が高いほど、ゴールの臨場感が高まります。自信があるほど、ゴール達成している未来が鮮明になり、不安ではなくなりますよね。

このエフィカシーが行動の源泉となり、ゴールにまい進する原動力になります。自身が無いものに対して心は動きません。エフィカシーを高めることがゴールを達成するために重要であるのは、感覚的にも理解頂けることでは無いかと思います。

しかしながら、ゴールは怖いものであり、先にも書いた通り人間誰しもコンフォートゾーンに引きずられます。そして、凝り固まった自我から「出来ない」理由を見つけようとします(これを「クリエイティブアボイダンス」(創造的なことを避ける発言や行為)と言います)。ゴールに向かうことを拒絶し、エフィカシーが下がってしまうのです。
それをサポートするのがコーチでありコーチングです。コーチは、究極的には、クライアントのエフィカシーを上げる、ことが役割になります。

全体通した話

ゴール設定にも達成にも重要なことを最後に書いておきます。

自分自身に語りかける言葉でホメオスタシスに打ち勝つ!:セルフトーク

セルフトークとは、自分自身に語りかける言葉、自己内対話というもので、人間は1日のうちに3万~5万回のセルフトークをしているそうです。たしかに常に頭の中では「言葉」が飛び交っている、というのはイメージできるのではないでしょうか。

さて、コンフォートゾーンをずらすためには、ゴールの臨場感が重要である、というのは上に書いた通りですが、
まずゴールへの自分自身が思い描くイメージを作り上げる必要があります。
ゴールのイメージが何も無ければ、そしてイメージがぼんやりしたままであれば、ゴールに向き合えませんよね。。。

イメージは、「言葉」を元に生成されます(例えば、小説、つまり言語・言葉を読むとより具体的なイメージや心象風景が湧いてきます)。

自己に語りかけている言葉が、自己のイメージを形成し、臨場感を高めます。
何気なく発語している言葉/思っている言葉でもそのチカラは偉大で、
心は、その言葉からイメージを形成し、解像度・臨場感が上がることで、(情報としての)現実と捉えてしまうのです。

つまり、セルフトークがゴールへの臨場感を形成する、コンフォートゾーンをずらす武器になる、という訳です。

何か失敗したとき例に、「やってもうたorz」(このような言葉は「ネガティブセルフトーク」といいます)と考えれば、今の現状の自分だからやってしまった、というネガティブなイメージを形成し、これがリアルな自分だと思い込みます。
反面「こんのは私らしくない」と考えることが出来れば、この結果は「本来の自分では無い」のだから、というポジティブなゴールのイメージを形成することにつながります。

そして、ゴールに向けたセルフトークは、エフィカシーを高めることにもつながります。
先の例と同様に、「やってもうたorz」と考えることで、より自信が無くなってしまいます。「私らしくない」「やってやる」というセルフトークを繰り返すことで自信につながっていく、感じです。
セルフトークはエフィカシーを高め、ゴールへの臨場感形成を加速させてくれます。

つまるところの、セルフトークは、現状へのホメオスタシスに対抗するチカラとなり、自分の人生を変える大きな武器なのです。

まとめ

人生を変える、ということは、現状の外側のコンフォートゾーンを生きるということです。未来の自分から今を見ることです。
現状の外側にコンフォートゾーンをずらすためには、現状の外側にゴールをおきましょう。
そして、ゴールを設定することで、RASが発火し、ゴールへの道筋が見えてきます。
ゴール達成へのエフィカシーを上げることで行動が促されます。
エフィカシーを上げるためにも、ゴールへの臨場感を上げるためにも、ポジティブなセルフトークをしましょう。
これらの一連が連環して、行動すること、そしてゴールを更新し続けることで、現状の外側のコンフォートゾーンを生きることになり、人生を変えることのなるのです。
という話でした。

以上、人生を変えるための心/脳の仕組み、カラクリについて書きました。



私自身、人生を変える、ために(コーチングを受けるだけでなく)自分自身で理解するためコーチングを学び始めました。学べば学ぶほど、人の人生の変革を応援したいという気持ちが高まってきています。いえ、自分の人生に関わる全ての人の人生を応できる、よりそえる人間になりたいと思っています。

改めて、コーチングセッションの宣伝はさせて頂きたいと思っていますが、
このnoteは、徒然なるままに書いたnote(息子への手紙)とは異なり、
自分自身の学びを改めて整理し、いつか来るコーチングセッションの事前学習の一助になればと、書きました。

それでは失礼しますmm

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?