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NFTで顧客と永続的につながる! ~ アディダス×プラダのNFTプロジェクト

ブランドを展開する企業にとっては、顧客と「継続的」につながり、顧客と「長期の関係」を築くことは、ブランドの成長にとって重要です。コレをNFTでアプローチしてみた取組があったので紹介します。

どんなNFTプロジェクト?

スポーツアパレルブランド「アディダス」と、ハイブランドの「プラダ」がコラボしたNFTプロジェクトです。(プロジェクト名は「ADIDAS FOR PRADA RE-SOURCE」)

このNFTプロジェクトは…以下の通り。

・3,000名のプロジェクト参加者から写真(タイル)を集めて、デジタルアーティストのザッカリー・リーバーマン監修の下、写真(タイル)を組み合わせて、1つのNFT作品を制作するプロジェクト
・制作したNFT作品は、NFTマーケットプレイスで、オークション販売され、手数料を除いた80%は、気候変動の研究をしている非営利団体・スロウファクトリーの寄付となり、5%は監修者のリバーマン氏へ。残り15%をプロジェクト参加者3,000名に分配。
・プロジェクト参加者は、各自の写真(タイル)のNFT所有権を持ち、2次流通で販売することができ、2次流通以降の売上の3%は永続的に受け取れる

ブランド企業が、環境問題を扱う団体への寄付につながるプロジェクトを立ち上げ、そこに共感した参加者は、作品づくりに関わり、しかも、永続的に経済的インセンティブが入る設計に新しさがあります。
(ブロックチェーンを裏付けとしたNFTだからこその取組ですね)

プロジェクトの応援&貢献に経済的インセンティブ

SDGsに代表されるように、企業の事業活動自体が、環境や社会問題に配慮した形で行われることは、求められるようになりました。

特に、これからを生きる若者世代ほど、企業やブランドの姿勢に「共感できるか」は、商品を購入する一つの判断材料になってきています。
(未来をより良くする企業やブランドの商品を買いたいよね、という感覚ですね)

その意味でも、企業やブランドが、プロジェクト単位で、顧客を巻き込みながら環境や社会問題解決に貢献する取組は広がっていきそうです。

その時に、アディダス×プラダのプロジェクトのように、NFTを絡めることで、プロジェクトの参加者に「永続的」に経済的なインセンティブ(見返り)を提供する方式は、新たな選択肢として可能性があるものではないかと思います。

プロジェクトの内容に共感し、活動し、その応援&貢献に対して、経済的見返りが戻ってくる。

コレがあることで、プロジェクト自体が大きくなるよう活動が活発になる参加者が生まれたり、活動後にも永続的にインセンティブが入ることで、そのプロジェクトとの関りを思い出したりという可能性も生まれるかもしれません。(企業やブランド主催のプロジェクトが度々想起される)

企業やブランドが、継続的に顧客とつながり、長期の関係を築くという視点で見ると、NFTを活用したプロジェクトには、大きな可能性を感じるのです。

<追記>
NFTの記事は、こちらのnoteにもあります!
もし、気になりましたら、どうぞ!

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