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名前のお話

ノルウェーでのことです。ある夏、ピノと言う夫の友人がはるばるイタリアからやってき、2週間ほど滞在していきました。

この人の呼び名、愛称はPino ですが、正式名はGioseppeです。この名前を聞いて誰でも思い出すのが『 ピノキオ』ですよね。

もう、お判りでしょう。物語『Pinocchio』の生みの親、 Gioseppe 爺さん(物語の中でそう呼ばれているので、私もそう記述します)は自分が作り上げた木の人形に自分の名前をとってPinoと名付けたのです。ピノってイタリアではありふれた名前の様です。

ここでノルウェーの名前のことにかわります。ノルウェーの名前をいくつかご存じですか?

グリーグのPeer Gyntは有名だと思います。その中の『ソルベイグの歌』は私の大好きな音楽、歌ですが 、Solveigとは solが部屋、英語のsaloonだと思ってください。そして、 veig は日本語で言うと「子」にあたるもので、まあ、girlとか womanと思ってくださってもいいかな、と思います。

solとはノルウェー語で「太陽」でもあるので(この言葉はフランス語から来ていますが、日曜日はゲルマン語の方です)、私のかってな解釈として Solveigは陽子 か、などと思っています。

我が家の娘が生まれた時、夫はそのveigを使った名前をいくつかリストアップしたのです。まず上がったのがGunveig、そして Gun Britt。いくらなんでも Gunveig(軍平?)はないだろうと思いました。ほかにも日本語にすると、とんでもないのがSiriとか。娘の友達、幼馴染にそういう名前の子がいましたが、日本ではいただけませんよね。

娘は日曜日に生まれました。そして、上記のごとくsolは太陽、日曜日の「日」なので娘の名前はSolveigになりました。ほかにも理由があって、私が初めて知った(高校の音楽で『ソルベイグの歌』を習ったからでした)ノルウェー人女性の名前だった、と言うこともありました。


日本語の歌詞でも♪冬すぎて…♪と言うくだりがありましたが、ちゃんとノルウェー語でもありますね。本当は音楽をここではめ込みたかったのですが、そういう技術を私はまだ習得していない、で音符だけです

問題は、娘の名前を私がちゃんと発音できない・・・veigのところです。住んでいたころよく言われました。ヴェイグと発音せず、ヴァイグ、あるいはヴェイのように聞こえます。

一方、ノルウェーの皆は娘の日本名をちゃんと発音できずにいましたが。

娘がもらった名前を含め、上記の伝統的な名前は少々古めかしく一昔前の女性の名前に聞こえるようです。夫の姪とかは、皆モナ、マリア、サラ、アン・カトリーヌなどとフランス人とかの名前と変わらぬような名前をもらっていました。

ただし、最近、また伝統的な名前が復活してきているそうです。


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