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Typhoid Maryと言う名前をお聞きになったことがありますか?

この女性の名前を聞かれたことがありますか?
と、いうよりtyphoidてどういう意味だと思われます?

さてこの女性はどんな作業をしているところだと思われます?料理?あってます。

正しい答えはこの記事の一番最後に・・・。

彼女はアイルランド系アメリカ人でした。
typhoidとは腸チフスのことです。

彼女は腸チフス菌保菌者、病気の伝達者として名をはせてしまった女性です。
本名はMary Mallonでした。

1888年にニューヨークで腸チフスがはやりにはやり、保健所はその保菌者を必死に追ったところ、やっとMary と言う料理人が突き止められたのです。

1906年に流行した時も何たることか、再び彼女が捜査線上に浮かびました。この時から「保菌者」は男性でもtyphoid Maryとyばれるようになったのでした。

ところで、私がこの名前に関して驚いたことがありました。と、いうよりこの名前を初めて知ったのは、その驚いた時だったのです。

妹は医療関係の仕事をしていましたので、その辺のことは私よりはるかに知識があるのです。

彼女との旅行中のことでした。五十数年前、スエーデン、ストックホルムでのことでした。地下鉄だったと思いますが、乗っていた電車が止まったところ、その駅名にこの名前がつけられていたのです。

なんかスエーデンの人たちはおかしいと思ってしまったのですが、いかがでしょうか?

ノルウェーに住むようになってもっとスエーデンの人たちに対してのその感情は強くなったかもしれません。ノルウェーの人たちってあまりスエーデンの人たちのことをよく言いません。どこの世界でも、隣国との関係ってそんなものなのでしょうか?

ここである本で読んだこれらのスカンジナビアの国々に対してのジョークを思い出しました。

気球にスエーデン、デンマーク、そしてノルウェー人の3人が乗っていました。気球がうまく飛ばなくなって事故にあいそうになった時、気球を軽くするために、デンマーク人が「スカンジナビア連盟万歳!スカンジナビア連盟のために!」と自分を犠牲にして飛び降りていきました。

しばらくすると、また、うまく飛ばなくなってしまいました。
するとノルウェー人がやおら動いて叫びました。
「スカンジナビア連盟万歳!スカンジナビア連盟のために!」
彼はスエーデン人を抱えると気球から落としてしまいました。

私たちには分かりにくい隣国に対しての感慨が彼らにはあるようです。3国の言葉はお互いに似ているのですが。早い話がそれぞれスカンジナビア語の方言と言った感じです。

ノルウェーの住んでいた時、私がきいたのは書くとデンマーク語とノルウェー語は似ている、しゃべるとノルウェー語とスエーデン語が似ている、と言うものでした。デンマーク語の発音はやはり地理的なものがあってオランダ語の発音に似ているように感じました。

だいたい、ノルウェーはデンマークに属していたわけで、独立したのもそんな昔ではないのです。

彼らの心の中にはこの隣国に対して何らかの気持ちがあるのは確かなようです。スエーデンの友人宅にお邪魔していた時にも、次に私がノルウェーの旅を続けるということを知って「スエーデン人はノルウエー人が好きだけど、彼らはスエーデン人を嫌っている」などと言っておりました。

時にスエーデン人はけちん坊だ、などとノルウェーで耳にしましたが、ある程度根拠はあるようです。国境を越えてスエーデンに入ると、ガラッと街並みが変わります。昔からの家が立ち並んでいる、と言った感じです。

もう、あの駅名は変えられてしまったでしょうか?世界のどこかの地名、駅名などよく考えると変と思えるものは多々あるのかもしれません。特に海外ではどんな地名でも意味が分かっていませんから。

世界のどこかでおかしな名前の駅を発見したことなんてことありましたか?

さて、彼女が何をしていたかの答えです。
彼女の職業は料理人だったわけですが、よく見てください。
彼女はしゃれこうべを料理しています。
彼女がどんな生涯を送ったか興味がわきますね。


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