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味噌汁は毎日食べていますか?

夫が日本に留学していた時の話です(私たちは。学生結婚しました)。

私も今の様に料理のできない主婦として、それに、日本の朝ごはんは味噌汁・・・と言うことで日本に住みだしてずっと味噌汁を作りました。毎日、工夫をして違った具材を入れて作ったのです。

忘れもしません、12日目に「もうみそ汁は欲しくない」と言われてしまいました。夫は日本に住みだしてたかだか12日で味噌汁はギヴアップしてしまいました。慣れていない、どちらかと言えば好きでない食べ物が毎日毎日では・・・やっとの思いで「欲しくない」と言ったのでしょうね。やはり日本人の味覚とは違うんだと思った瞬間でした。

今も時々しか作りません。1週間に1回だけくらいでしょうか。「おいしい」と言って食べてくれます。今では味噌の味の違いも分かって来たようですし。

ところで、みそ汁はdrink、になると思いますか?それとも eatでしょうか?

スープを飲む、この言い方は全く抵抗なく私たちの意識の中に定着していますよね。

しかし、英語では例えば「コーンスープを毎朝飲む」と言うのだと
I eat corn soup every morning.
となるのです。

この文を見るとスープは飲むdrinkではなく、食べる eat なのです。

私たちの感覚から言うとスープは液体だからそうしても「食べる」ものではないし、食べるeatだとすると噛む動作がつきもののはずですよね。

しかし、スープは噛んで食べているようには見えない。

西洋式の食事では私たちが箸を使うように彼らはfork, knife, spoonを使いますそして、スープを飲むときには spoon を使います。このように道具(この場合はスプーン)を使って物を口のなかに入れる場合、eatと言う、と夫も説明しております。

そして、食事を手にもって口のなかに直接食器に触れて飲む、と言う場合にdrinkというそうです。

コーヒーやジュース、ミルクなどカップやグラスから直接に口に入れるのだからdrinkと言うわけです。

じゃあ、みそ汁だって汁を直接に飲むのだからdrinkだろう、と思うのだけど、ぐは箸でつまんで口に入れるのだからeatと言うことになるのだろうです。

しかし、欧米人から見ると日本人が味噌汁を飲む様子はどうも直接お椀に口を付けていただく様子が印象的だったようでdrink miso soupというのです。

これはどうも彼らのマナーからすると 矛盾するようですが。

ところで、明治時代に日本にやってきたアメリカの婦人が味噌汁を初めて口にした時の言葉です…「こんなまずい食べ物を日本人は口にしている」。大きなカルチャーショックだったというわけですね。この夫人はそれ以来二度とみそ汁は食べなかったのでしょう。

江戸時代にやってきた宣教師の誰でしたかは日本の食べ物に関して次のようなことを言っております「神は我々を贅沢ができない国につかわされた」と。

しかし、何をもって贅沢、貧弱な食事と呼ぶのでしょう?

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