金銀銅がどっさり!
一番上のお姉さんの娘の結婚式があった時のことです。お姉さんは随分な日数をかけて二十数個のお菓子を焼いていました。
結婚式と言うのは花嫁の親がもろもろの費用をすべて持つので娘を持つと大変と思います。日本のように軒先が三寸下がる、などと言う話は聞いたことがないですが。
夫の姪の結婚式は彼らの家で行われたのですが、楽団までよんで随分と盛大でした。日本のように式、レセプションは数時間で終わり、と言うものでなく、夜中になってもまだ続いていました。
面白いと思ったのは、結婚式の贈り物は皆さん、レセプションの参加者に見てもらうために披露宴の席の一角に送り主からのカードなどを添えて並べられることです。日本で考えられる品々に比べ場所を広くとることなくコンパクトです。なぜだと思われます?
金銀銅製品ばかり!まるで貴金属店が店を開いたのか、と思えるくらいです。これも昔からの伝統だとは思います。結局、一生錆びることなく美しいままで使える品々を、ある意味、新家庭の財産を、と言うことなのでしょうか。
赤ちゃんの洗礼に対してお祝も金銀銅のアクセサリーやスプーンなどです。さすが、子供むけということでスプーンやフォークの持ち手にはクマやしかなどのモチーフがが施されていますが、それにしても・・・です。
金銀銅と言えば、まるでオリンピックではないですか。そんな風に幼い時から金銀銅と言う品々に毒されていくのか、5.6歳の子供たちでさえ、金色のアクセサリーをもらったりすると、すぐに「金かしら?」と言い出す始末。ある意味、かわいくない、と思いませんか?
一度、日本から凧を持って行ったことがありました。もちろん紙でできています。ある町の名のある絵師が描いた龍の絵でしたが「ふん、紙製品か」と言う感じでした。まあ、結婚記念日だって一年目は「紙婚式」だもんね。ヨーロッパ人の紙に対する認識はそれで図れるというものでしょうか。
私は金銀銅じゃあ心がこもっていない冷たいプレゼントじゃあないか、と思ってしまうのですが。
一番下のお姉さんの一番下の娘が結婚した時も金銀銅のプレゼントがいっぱいでした。
もっとも、最近の若い人たちは新しい機器をフルに使って、インターネットを使って何が欲しいとリストを公表しアピールしていましたが。
それから、もう一つもっとも最近は、なのですが、ノルウェーの若者たちも結婚しない人が多くなってきています。同棲しても結婚しない、子供ができても結婚しないのです。まあ、国の政策をうまく利用しているというか、子供が生まれると手当とか十分にただけるということもあるようです。
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