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あじさいのお話

アジサイの季節ですね。梅雨と言えばアジサイ、と思っていたけど、今年はまだ長雨になりませんね。やはり、アジサイは梅雨の季節が一番美しいのでしょうか。

我が家の、それこそ猫の額ほどの庭にもアジサイの木があります。現在、10輪の花が咲いています。数年前に何本か買って植えたものです。数種類のはずなのですが、ベランダから見ると全部同じに見えてしまう。せいぜいが2種類の花弁しか私には判別できない・・・。なぜ?それに色も・・・・これは庭の土の関係でしょうね。

昨日まで、2日程、実家に帰っていたのですが、そこで今まで見たことのなかったアジサイを見ました。花が鐘みたいな形をしていました。え?まさか、これもアジサイか?と驚いてしまいました。ご覧になったことがありますか?花弁が横に出なく縦に連なっているのです。

hydro はギリシア語で水のこと、そう科学や物理で覚えなければならなかったあのHのことですが、この言葉に、angelon器と言う意味の言葉が組み合わされてhydrangerあじさいと言う言葉が作られています。

だから、やはり水がいっぱい必要、雨の季節の花と言うことで名付けられたのでしょうね。

アジサイを日本からヨーロッパに持ち帰ったのはシーボルト。

シーボルト博物館【オランダ ライデン市)にちゃんとありましたよ。この博物館はお勧めです。日本からのツアーでこの博物館が入っている規格はお目にかかったことがないですが。

ライデン市は大学の町です。だからでしょうか、街の中は若い人たちの往来がやたらと目立っていました。

日本人にとっては大変有名な博物館ですが、海外の人たちにとってはそうでもないのかも。8月のある日でしたが、観光シーズンにしてはお客さんはそう多くなかったです。海外の人は2,3人、そしてあとは日本人の私たちと後同じく数えられるくらいの日本人でした。ゲストブックに名を連ねているのも日本人ばかりだったような・・・。

まあ、混雑していない分、ゆっくり見える・・・お勧めです。館のごく近くにはもっと大きな研究所とかある様でした。行った時にはそこまで調べて言っていなかったのです。後で分かったことですが、その大きな研究所の方がおおもとの博物館なようです。

さて、シーボルト博物館ですが、館内には、シーボルトがさくらと名付けて連れて帰り、かわいがっていた日本の犬(秋田犬?)もはく製にされ展示されていました。展示品を眺めながら館内を歩いていると、今にもシーボルトがさくらを呼んでいる声が聞こえてくるような気がしました。


こんな絵を見つめていると、やはり、アジサイは日本のむかしからの景色にあうと思いました。

他にもシーボルトが当時の日本の様々な生活用品やら、絵図なども、ここ関門海峡の絵まで展示されていました。関門海峡を見下ろす山、日の山も描かれていました。下関はトルコのイスタンブールと姉妹都市で、イスタンブールから送られたチューリップが毎春咲き乱れる花畑も火の山の頂上にはあります。すばらしい海峡の眺めと花畑、いまでは、日本を追い出されてしまったシーボルトが想像もできなかったであろう自由な世界が広がっています。

アジサイは庭の花ですよね。イギリスでは川沿いに、道端にと随分と咲いていました。

そうそう、ずっと以前、イタリアの小さな町では盆栽市でアジサイが売られていました。一株¥1,500ほどだったと思います。

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