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野球を見に行って、売り子さんに感動した話

 先日、数十年ぶりに野球観戦に行った。

 結果は応援しているチームが大敗したけれど、初めての体験が沢山あり充実した一日を過ごせた。

 球場飯も美味しかったし、私が幼い時に球場に足を運んだ時と比べ客層がライトになり、野球が身近で若者にも愛されるようになったのだと肌で感じられる。

 球場内の演出もとてもかっこよく、先週紹介を見るだけで鳥肌が立った。

 そんな中で、いちばん感心させられたのが売り子さんの存在だ。

 試合開始前からずっと重そうな物を背負い歩き回り、声をかけれると明るく笑顔で接客をする。

 私も以前は接客業に就いていたので、笑顔で接客をする大切さと、難しさは。そして大切さを知っているので、売り子さんを見ていると頭が下がる思い出いっぱいになる。

 私はアルコール類を飲まないので、残念ながら売上に貢献することは出来ず、サーティワンのアイスを打っている売り子さんがいたのでアイスだけ購入する。

 はっきり言って値段は高いけれど、売り子さんの頑張りを考えると気にはならなかった。

 売り子さんの多くが、膝にサポーターをしていた。

 初めは、みんな膝を痛めているのかと思ったが、中には膝にサポーターをしていない売り子さんもいた。

 その売り子さんの膝は真っ黒に汚れていた。

 販売する時に膝を着いてアルコールを注ぐので、膝が汚れる。それを和らげる為にサポーターをしている売り子さんが多いのだと気付かされる。

 試合はライオンズがかなりの点差をつけられ、観客は七回を終わると席を立ち始めた。

 九回裏で六点差

 それでも諦めず、私は最後まで観戦を続けた。

 ライオンズの選手も諦めず、代打の古賀が代打でヒットを放った。

 観客が減り、あと数分で試合が終わる。そんな状況でも売り子さんは声を出し売り続け、九回ワンアウトながらも、私の後ろの席の観客に声をかけられた。

 最後まで諦めない思いが、その最後の1杯を販売することに繋げた。

 最後まで諦めない想いを感じることが出来た、いい野球観戦でした。

#日記 #エッセイ #売り子 #野球 #ベルーナドーム

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