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ひらめき☆マンガ教室第5期 課題1 感想(完成稿)

こんにちは、荒井祐太です。ツイッターIDならびにシラスではyutaaraiです。

遅ればせながら、ひらめき☆マンガ教室課題1の完成稿の感想を書きました。

課題1のネームへの感想はこちら。

ひらマンは新しい課題のネームをこなしつつ、前回にネームを提出した作品を完成させるというハードなスケジュールで、本当大変だと思います。しかし、漫画家を主人公とした島本和彦の『燃えよペン』でもこんな感じです。

引用:島本和彦『燃えよペン』(竹書房、1991)p206

というわけで、実際に漫画家になれば無茶なスケジュールは当り前。今からプロ漫画家のようにたいへんなスケジュールで漫画が描けるなんて! みなさんはなんてラッキーなんだ!

作業時間の捻出もたいへんだと思いますが、配信を見るのを止めたり、ゲームを止めたり、アニメを見るのを止めたり、デートを止めたり、風呂に入るのを止めたり、作業しながら同時進行で食事したりすればいけると思います!

以下、課題の感想文。読んだ順です。ネームと比べて全体的に短めになっています。タイトルをクリックしていただければ作品ページにとびます。

森紗はるきさん「愛川さんはアートディレクター」
ネームにほぼ手を加えてなくてもスッキリまとまった漫画なので、ネームの作りが良かったんだなーと思いました。

デザインのことを何も分かってない素人ながら、この完成稿の絵自体がデザインのような絵だと感じました。まったくもって見当違いなこと言ってるかもしれませんが……。

情報量多すぎないシンプルな絵柄もとっつきやすくて良かったと思います。

かわじろうさん「よりみち」
内容は同じなのに漫画としての魅力が格段に増していると思いました。絵的にはすでにご自身の画風をちゃんとお持ちに見えるので、漫画としての表現力を鍛えていくと、ちゃんとファンを獲得しそうだと思いました。

葉野赤さん「こころのもののけ」
ネームから期待した作画で、読み味がすごく良かったです。
去年の今頃パワハラの対象になったのですが、暴力の主体と距離を置いてから、この黒いのの存在を強く感じるようになってました。
そうした個人的体験もあり、すごくいいところに目を付けて描いたな、という印象です。

たにかわつかささん「リベンジヒーロー」
ネームの段階ではアピール文から主人公と作者を重ねて読めたからまだ良かったのですが、完成稿を見ると、あまりにも都合の良い作りだと感じてしまいました。ページ数的には仕方のないことだとは思いますが。

鷹鯛ひさし「汚い犬」
7ページ目中段のコマの数を増やしたのは良かったと思います。何をやっているのか、ネーム時よりも伝わるようになっているな、と。
犬の顔つきも「できれば見たくないもの、そんな顔をさせたくない」と思える表情でいいと思いました。

泉ころろんさん「繊細だけど、優しい君へ。」
ネームに絵がしっかり入れば可愛くていい感じになるのではないかと思っていたので、正直言ってその期待からすれば肩透かし感はありました。けど完成しているのはいいと思います。

フリーハンドの枠線も絵柄や作品にマッチしていると感じました。

中西ゆかりさん「ヤクザから出世を約束された男」
ネームがすでに完成稿に近かったし、とくに変更点もなかったようですので、作品への感想は変わりませんでした。

時間がなかったとのことですが、ネーム時にこの完成稿に近い状態を描けたのなら、あえて提出ネームをもっとネームらしくしておけば「おっ、時間がないなりにがんばって完成させましたね」って思ってもらえたのかなーという気がします。

吉田屋敷さん「飛んで五十年」
5年前、10年前の発言が平気で覆されたり、逆に掘り返され悪性を指摘される昨今、太平洋戦争期の手記が見つかり、それを物語化して再解釈することを試みる主人公はすごくいいと思いました。

ただ、「やろう」とするところで話が終わってしまっているので(つまり物語の前提が示されたでかなので)、やはり吉田屋敷さんはこの話は形を変えて再チャレンジしてみてもいいと思いました。俺としては読みたいです。

滑川王手さん「わたしという沼」
正直言ってネームの段階の方が面白かったと思いました。

降原さん「カノンノさんがくる」
なんというか、オチは変更前変更後ともにスッキリしなかったというか、べつに油断してもいいだろ感しかなかったです。

KenTaさん「甘ちゃん」
ネームのラストがそんなに悪いものだと僕は思いませんでしたが、変更を試みているのはいいことだと思います。

いとしろたかやさん「大人になったら」
まこと先生の印象がけっこう変わりました。良くなったようにも思えますが、変更前の方が好みだという人もいそうな気がします。

直前の内容やセリフを変更したためか、「ろ、ロリコン…!?」のセリフへと自然とつながっていってないと感じました。ここの流れだけでいえばネーム段階のほうが自然だったと思います。

nonakaさん「入り船に良い風」
ネーム段階では「なにかの時間経過や空気感を表現しようとしていると感じたけれども、僕のネームを読む能力ではわからない」「たぶんネームだけじゃなくって、絵がしっかり入ればいい漫画になりそう」と書きましたが、事実そうなったように思います。

福岡か北九州かって細かいのがいいですね。アビスパ福岡かギラヴァンツ北九州かっていうね。

あさかたこれ太郎さん「みなそこにねむれ」
何も変わっていませんが、完成させて提出させている点は良いと思います。

晃てるおさん「結果良ければ全て良し?」
大幅に内容が変わっていて驚きました。ネームがあまりにも見にくいので比較はほとんどしていませんが、内容的にはネームの方が良かった気がしないでもないです。

この作品のタイトル「結果良ければ全て良し?」とラストを合わせて考えると、「謝っておけばオッケー」みたいな内容なのでしょうか。

千住ちはるさん「寝ない子劇場」
ネームの段階から絵はくっきりしていたし内容の変更も特にないので感想としては変わりませんでした。タイトルの入れ方は完成稿の方がいいように思います。

以上です。

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