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大学受験と村主章枝

今日2月25日は国立大の前期日程の入試初日だそうだ。

私が大学受験をしたのは2006年、今から15年前。

そんな遠い昔の話だが、昨日のように思い出すことがある。


当時佐賀県の高校に通っていた私は、受験の前々日から品川プリンスホテルに宿泊していた。東京で受験をする同級生と引率の先生と一緒だった。確か旅行会社が「受験応援プラン」のようなものを提供していて、学校でそれに申し込んでいたと記憶している。


受験当日の朝、目覚ましの少しだけ前に目覚めた。

何気なくテレビをつけると、女子のフィギュアスケートがライブ中継されていた。トリノオリンピック期間中だった。

ちょうどある選手がリンクに上がり、滑走の準備をしているところが映し出されていた。

村主章枝さんだった。


ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とともに滑り出す。

情感豊かな滑りが特徴で、「氷上のアクトレス」の異名をとる彼女の演技に、観客はどんどん引き込まれていく。


ステップシークエンスに入るところ。


私は、泣いていた。


世界最高峰の舞台で、あんなに多くの人の前に晒されながら、広いスケートリンクにたった1人、ラフマニノフの荘厳な曲と戦っていた。


最終的に、彼女は打ち勝った。少なくとも私にはそう見えた。


それと比べて、私は大学受験などというちっぽけなことに、何を臆しているのだろう…そんな思いを抱いた。


ご存知の方も多いと思うが、この大会で表彰台の頂点に立つのは、荒川静香さんだ。

村主章枝さんは、惜しくも4位に終わる。

荒川静香さんの滑走はライブで見ることができなかったし、その他の選手の演技もきちんとは見ていない。

だから、彼女の演技が、その大会の中で、相対的にどう評価されるべきものであったかについて、私は意見を持たない。

ただ、私の中では、トリノのリンクの上、ステップシークエンスで、ラフマニノフに1人勇敢に立ち向かう女性が、いつまでもいつまでも、軽やかに踊り続けている。


私はこのようにして東大に受かった。村主章枝さんのおかげ。

15年前のお話でした。


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